神子屋教育🇯🇵(かみこやきょういく)

我が家流/みみかとママの「おうち」教育

追体験/果たされた約束②

2009年08月28日 | ママ随想録
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しかーし、さすがに私も成長し叔父がサインをもらってくる気が無いこと(もらえないんだけどね~)、いたずら心で私を騙していたことにやがて気が付いていった。
サインをもらえないことは悲しかったけれど、叔父を恨む気にもならなかった。
ただ『大人はこうやって軽い気持ちで嘘をついて面白がる人もいるんだ』と、私の子供心は傷付いた。
そして『約束は守るもの』のルールも『果たされない』ことがあるのだと、私は子供心に理不尽さを感じた。

私の中の内なる子供=インナーチャイルドは、人を信じる心の損傷と理不尽さや楽しみにワクワクする心の報われない感覚をずっと覚えていた。
弟が軽いノリでみみかに言った『約束』に私が反応したのはこのためだった。
全てにおいて人を信じないわけではもちろん無いが、特に軽い口調やノリで交わされる『約束』や社交辞令的な『約束』に私は敏感に反応する。
そういった流れの時には、私は始めから期待をしないように防衛体制をとり、軽く受け流すようになっていた。
(ほう~なるほど!初めてこのことに気が付いた!!)

みみかと弟の『約束』が交わされてから、かなりの日数が経っていった。
『もしかしたら、もう一つの「Wii」が手に入らなかったのではないか?』
そんな風に私は思い始めていた。
もしそうなら、みみかはきっとガッカリするだろうなあ・・。
叶えられなかった『約束』に大いに落胆するだろうなあ・・。
心待ちしているみみかを尻目に、私は心に痛いものを感じ始めた。

すると、ある日弟から電話が入った。
弟「今日Wii買ったから・・」
私「え?(買った??)」
弟「あ~、Wii入ったから・・みみかに今度渡せるから」
私「ホンマ~みみか喜ぶわ!ありがとう!!」

姉が姉なら、馬鹿正直な弟である。
思わず言ってしまった弟の言葉に、ピン!と来た私だったが、弟が言い直したのでそのまま気付かない振りで会話を続け電話を切った。

案の定、母によると手違いがあって「Wii」は手に入らなかったそうだ。
でも、あんなに楽しみにしているみみかに応えなくちゃと、品薄だった当時あちらこちらを探してくれたらしい。
そしてしかも、義妹の了解を得、みみかのために自腹を切って購入してくれたのだそうだ。
普段から遣り繰りしている弟夫婦にとっては、予定外の大きな出費だっただろう!
母から内情を聞いた私だったが、何も知らない振りで義妹にも心からお礼を言った。

もちろん『約束』が果たされたみみかはこの上ないほどの大喜びだった。
でも、喜ぶその姿は私の中の内なる子供=インナーチャイルドの姿でもあった。
こんなにまでして、ちゃんと『約束』を果たしてくれる『信じられる大人』がいるんだと・・私はこの時癒された。
かつての『約束』がこの時ちゃんと果たされ、かつての叶わなかった思いがこの時やっと報われたのを、私は奥深くで感じることが出来た。

~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~ ※ ~

みみかと弟の『約束』と弟夫婦のおかげで、私は『果たされた約束』を体験することが出来た。
そのことで、私の中の内なる子供=インナーチャイルドが喜びを実感し、やっと癒されることが出来た。
弟夫婦の誠実な行為には本当に心から感謝している。

しかし叔父とのかつてのやり取りもまた、今の私に繋がる絶対不可欠な必要だった事柄。
ある意味、『そういう大人がいることを知る』や『果たされない約束』、『約束=守るもの』の一般ルールからの脱却・・・などなど、叔父との体験からの完璧な贈り物だとも思える。
実際、少なからずこういった価値観を持ち、私は生きてきたのだから。

今回の出来事を引き起こしてくれた全てに感謝です!
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