ナホム
ナホムは,
ユダのヨシヤ王の治世の人物です。
「ナホム」という名前は,
「慰め」ないしは
「ヤーウェー(神)のなぐさめ」
という意味です。
ナホムは,アッシリヤの首都である
ニネベに対して預言します。
北王国イスラエルは,
すでに,アッシリヤによって,
捕囚されていました。
○
主のいつくしみ
(ナホム1:7 口語訳)
「主は恵み深く,
なやみの日の要害である。
彼はご自分を避け所とする者を
知っておられる。」
(ペテロ2:3)
「あなたがたはすでに,
主がいつくしみ深い方であることを
味わっているのです。」
主のいつくしみは,
旧約聖書に何度も出てきます。
(1歴代誌16:34)
「主に感謝せよ。
主はまことにいつくしみ深い。
その恵みはとこしえまで。」
それは,
イエス・キリストを
あらわしています。
(1ペテロ2:3)
「あなたがたはすでに,
主がいつくしみ深い方であることを
味わっているのです。」
「いつくしみ深き」(賛美歌)
「いつくしみ深き
友なるイエスは,
罪とが憂いを とり去りたもう。
こころの嘆きを 包まず述べて,
などかわ下(おろ)さぬ,
負える重荷を。」
○
○
ナホムは,
紀元前612年のアッシリアの
首都ニネベの滅亡を預言します。
ナホムはアッシリヤの残酷な
暴力を指摘します。
流血の町
(ナホム3:1-4)
「ああ。流血の町。虚偽に満ち,
略奪を事とし,強奪をやめない。
むちの音。車輪の響き。
駆ける馬。飛び走る戦車。
突進する騎兵。剣のきらめき。
槍のひらめき。
おびただしい戦死者。
山なすしかばね。
数えきれない死体。
死体に人はつまずく。
これは,
すぐれて麗しい遊女,
呪術を行なう
女の多くの淫行によるものだ。
彼女はその淫行によって国々を,
その魅力によって
諸部族を売った。」
そして,アッシリヤに対して,
最終的なさばきを宣言します。
(ナホム3:18,19)
「アッシリヤの王よ。
あなたの牧者たちは眠り,
あなたの貴人たちは寝込んでいる。
あなたの民は山々の上に散らされ,
だれも集める者はいない。
あなたの傷は,
いやされない。
あなたの打ち傷は,
いやしがたい。
あなたのうわさを聞く者はみな,
あなたに向かって手をたたく。
だれもかれも,
あなたに絶えず
いじめられていたからだ。」
この最終的な裁きは,
イエス・キリストの再臨の時,
終末のときに完成します。
(黙示6:16,17)
山や岩に向かってこう言った。
「私たちの上に倒れかかって,
御座にある方の御顔と
小羊の怒りとから,
私たちをかくまってくれ。
御怒りの大いなる日が来たのだ。
だれがそれに耐えられよう。」
2017.2.6