わらべうたの起源(武男と浪子②)

「武夫と浪子を追って・その2」 

私は参加しなかったけど、数年前にわらべうたのブームがあって、図書館でも講座がありました。本もいろいろ出版されたのですが、ハンガリーの「コダーイ」という研究者の理念に沿っているものがほとんどで、自分でもそれをやっています。
 しかし、新潟のわらべ歌を知っているという会員さんの催しに参加した2年前、他にも面白いのが多く紹介されて、驚きました。
歌詞が大人っぽく、戦時中のつぶやきのような歌詞もあり、そういうのは伝承にならないのかな、と、漫然と思っていました。
 
 さっき、ふと思いついてわらべうたについていろいろ検索してみると、ずっと庶民に近い形のわらべうたについて研究していた小泉文夫という学者がいて、本もいくつかあることがわかりました。資料室は今月で閉鎖になると、出てきました。
 せめて、図書館講座では、コダーイに付け加えて、わらべうたの起源や歴史、他の研究者や本を紹介して欲しいと思います。民族学の分野でもちゃんと研究がされて、江戸時代くらいはそれなりのわらべ歌の資料だってあると思うんです。そういったことをきちんと調べて説明してくれる人に、講座を受け持って欲しいです。その後の展開が、なんだか音楽の幼児教育の一部みたいな意味合いが強く感じられて、げんなりした覚えがあります。

 いきなり「わらべうたには、こういうのとこういうのと・・が、あって、手の動かし方はこれこれで・・・」「わらべうたの価値はこれこれで・・」というのでは、ほとんどお稽古でしかない。おはなしと同じように文化には歴史があるのですし、どうかそういったこともちゃんとやって欲しいと思います。



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