SDGsにもかなうおはなし会

もちろん、SDGsを進めようという、今の常識が正しいとは限らない。そんなことを思いつつそこから離れないように進みたいと思っています。

 「包摂的かつ公正な質の高い教育」とSDGsの教育部門の文章にあります。これは、外部のものを包み込むような、また差別のないように公平に取り扱うことで、質の高さを担保したいということです。良書主義は「包み込む」のではなく「排除」の論理に向かいます。どうか、美しい言葉に惑わされることの無いように。
 
 図書館ボランティア交流会で、図書館に要望しました。「副題に『おはなし会ボランティア入門講座』として、受講生が 絵本・わらべ歌・紙芝居・ストーリーテリングに対して広い視野で取り組めるようにしてほしい」というような要望です。
 理由の一つは、受講生が「読み聞かせ」という言葉に振り回されるからです。結局は集団相手に向く本を探して来るという特殊なやり方をするのだと、あとで言われて、そこで混乱します。わらべ歌をこんなにやるんだと後で聞いて驚いた人もいるそうです。「おはなし会」と最初に認識してもらうことで、この問題をクリアしてほしいです。
 もう一つは、SDGsを大切にして欲しいからです。繰り返しになりますが、「外部のものを取り込むように、また公平にいろいろな見方ができるように」ボランティアを教育して欲しい。それが質の高いおはなし会や読み聞かせにつながるのだと私は思います。

 図書館に紙芝居講座をしてほしいと要望しても「自分たちはわからない」との回答が繰り返されてきました。だから私は言いました。
「自分たちは習っていないからわからない、ではなく、あの本とこの本がある、位は言えるだろうと思うんですが」
 もっと言いたかったです、「自分たちは調べ学習ができないのか」とね。

それに関して特に言いたいのは、図書館の人は「一番良いものを与える」という上から目線がまだあるのではないか、ということです。ストーリーテリングではかつての権力者が提唱した東京子ども図書館の丸暗記の語り方しか説明できない。紙芝居では 紙芝居文化の会の、舞台の後ろに立って抜いたカードを舞台に差し込むやり方しか認識していない様子。そんな画一的なやり方をせっせと推奨してきた。

 包摂的に行きたいですね、それらは大きなものの一部でしかない、だから複数の書物ややり方が紹介されることが必要になってきます。それが図書館の腕の見せ所ではないでしょうか。よろしくお願いします。

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