エクストリーム四十代のかもめ日記

野球を中心に、体力気力に任せて無茶をしがちな日常を綴る暑苦しい活動記。

2016年、二軍球場行脚の記~斎藤雅樹を追いかけて~

2020-04-08 21:33:43 | プロ野球
2015年シーズン終了後、読売ジャイアンツは原辰徳監督が退陣し、
高橋由伸が引退させられて次期監督になることが発表された。
原ファミリーの一人と目されていた斎藤雅樹投手コーチも原退陣に伴い
巨人を去ると思われたが、由伸を支える一員として二軍監督に配置換え
され、2016年シーズンを迎えた。

私は二軍の選手に興味などない。一軍に上がって結果を出してナンボ。
ドラフト一位で華々しく球団入りした選手が、まだ何の結果も出して
いないのにちやほやされて報道がそればっかりになるのは反吐が出る。
(もちろん選手は悪くないし、新入団選手に関する報道は必要だけどね)
なので私は、二軍で修業中の選手を見に行く文化を持たなかった。
が…
一軍コーチとしては球場に行ってもそうそう姿を見られない斎藤雅樹を
二軍では間近に見られる!! こいつは超ラッキー!
そして、「二軍監督…ということは、これから監督修業をして、まさか
いずれはジャイアンツの監督に…!?」という思いも去来した。

思い返せば2008年8月31日ヤクルト×巨人の二軍戦at神宮球場。
神宮はブルペンが客席の目の前にあるので、斎藤雅樹二軍投手コーチを
近くで見られるかも…と駆けつけたら、自由席でブルペン前の席が
余裕で取れた。斎藤コーチ超~目の前ぇぇぇぇ!
その時、東京ドームの一軍戦で掲げるために作った模造紙の斎藤応援
横断幕を持っていた。満員の東京ドームの遥か後ろの席で出せば
ささやかな横断幕だが、神宮のブルペンの真横で出したらデカすぎる
違和感アリアリの横断幕…。(しかも応援対象がコーチだし…)
絶対変だよな、と思いつつ「せっかく作ったから一回くらい使おう」
という貧乏根性で控えめに恐る恐る広げてみた。さらに控えめながら
「斎藤コーチー」と声援したら、斎藤はウンウンとうなずいてくれて、
けれど、笑顔ではあっても真面目に諭されてしまった。
「うん、それ(横断幕)は、しまってもらったほうがいいかな」
まさかの斎藤との直接会話に動揺しつつも感動する私!
「はいっ、すみません、すぐ片づけますっ」
やっぱり斎藤雅樹は正しく優しい人だなあと思ったエピソードだ。
応援されるべきは選手であるとして、変なファンを即座に諭す感性も
素晴らしい。そして変なファンに対しても気さくに声をかけつつ
優しく注意できるお人柄にますます惚れたっけ。
そんな8年前の思い出を胸に、2016年ファーム球場探訪は始まった。

まずはシーズン前、2月27日土曜に「戸田球場」の場所を確認しに
行った。3月3日木曜には二軍のオープン戦「春季教育リーグ」が
いよいよ関東に北上してくる。激烈方向音痴の私がその日に戸田球場に
ちゃんとたどり着くための予行演習&下見だった。なお、その時、
ついでにロッテの二軍球場「ロッテ浦和球場」も外から眺めておいた。
そして3月3日木曜日、平日だから会社を休んで、斎藤雅樹二軍監督の
関東凱旋をお出迎え! 下見の甲斐あって迷わず到着し、しかも少ない
座席にまだ空きがあったので有料の席、しかもバックネット裏最前列の
券を買った。(戸田球場は土手からタダで見られる。有料席数は少ない)
斎藤監督、打撃練習でバットを折ってしまった選手に代わりのバットを
取ってあげたり、撤収の際にボールを拾い集めたりして、いい人すぎ。
選手にナメられるんじゃないかと心配になった。
試合は負けてしまったが、せっかく会社を休んでまで来たので、普段は
やらない「出待ち」もやってみた。
戸田球場、出待ちすると目の前を選手たちが通る~~!
他の出待ちファンたちと共に金網にしがみつき、「斎藤雅樹」タオルを
掲げて待つと、白いシャツ&スーツ姿に着替えた斎藤監督登場!!
かっこよすぎて(ほんとかっこよかった!)みとれていたら、斎藤の
ほうが私の掲げるタオルに気づいて笑顔で「オッ」と言ってくれた。
脳内は上を下への大騒ぎだったが、とにかく必死で「おつかれさま
でしたー!」と叫んだら、斎藤はうれしそうに「ありがとー!」と
返してくれた。その距離約3メートル。
夢心地で斎藤の後ろ姿を見送り、車に乗って去っていくところまでを
ただ茫然と眺めていた…。
そしてふと我に返った時、自分が花粉症対策のマスクを着けたままで、
変なマスク女でしかないことに気づいた。ガーン!!!
それでもこの日の幸せは人生最大級で、帰りのバス停に向かう私は、
戸田球場横の土手を全力ですごい勢いで笑顔のまま駆け登ったのだった。

3月12日土曜日、イースタンリーグ(二軍の東半分の公式戦)開幕。
今度はジャイアンツ球場。こっちは前に来たことがあったので(引退後、
斎藤がまだいるという情報を聞いて訪れたが空振りだった)、行けば
だいたいわかるだろうと、下見はせずに訪れた。
京王線「京王よみうりランド」の駅で下車すると、ファンの送迎に
特別に運行してくれている「ジャイアンツバス」(選手の移動用のバス)
がちょうど出たところだった。私は「ジャイアンツバス」じゃなくても
構わないので、次に出る通常のシャトルバスで球場に運んでもらった。
13時試合開始のところ11時過ぎに到着。チケットは1100円。
ファームの球場は「戸田球場」「ロッテ浦和球場(の外観)」しか
見たことがなかったので、「さすが読売さんの2軍球場は立派だわー」
と感心した。しかもこの時刻ですでに席がけっこう埋まっている!
売店もあってびっくり。超寒いのでココアを買ったのに、凍った状態で
売っている「桔梗信玄餅クレープ」というものまでつい買ってしまって
さらに寒くなった。
一塁側の前の方の席でそれを漫然と食べて試合開始を待っていたら、
三塁側のブルペンで投げ始めた相手投手の姿を見て飛び上がる。
「カツオくん(ヤクルト・石川雅規投手)!!!!!!」
一軍の開幕第二戦での登板が決まっていたカツオくんの、開幕前調整
登板の日だったようだ。夢か幻か、斎藤雅樹を見に来て石川雅規の
登板まで見られるとは…。
超絶夢心地のまま、とうとう斎藤雅樹巨人二軍監督の開幕あいさつ!
いよっ待ってました! …と、思ったら…
マイクが入ってない。やり直しになって斎藤テンパる。
「えー、こんにちは。」開幕のあいさつの第一声がそれ!?
特に紙なども見ずに一生懸命賭博事件のお詫びをしてからあいさつに
進んだんだけど、噛み噛みのぐだぐだのうえに、途中で真っ白になって
長い空白の時間ができる。ああああ(汗汗汗)さいとう~~
「…えー、紙を読ませていただいてもいいでしょうか」
そう言って紙を取り出したが、2枚あったうちの1枚は違ったのか
ちょっと「あれ?」みたいになって、しばらく読んだらまた斎藤は
紙を仕舞った。「だいじょうぶか斎藤~紙は仕舞うな~」と思ったら
案の定で、また空白の時間ができてしまい、また紙を出した。それを
落ち着いてやるならまだしも、けっこうあたふたしていて、斎藤の
開幕あいさつは本当にひどいものだった…。
やっと試合開始。とっくに巨人ファンから足を洗った私、巨人の
二軍選手などまるで知らん。先発は平良という投手だった。
巨人の攻撃になってカツオくんがマウンドへ! まさかこんな展開は
考えなかったからカバンに「石川雅規タオル」が入ってない~~!
しかも打たれるカツオくん。斎藤のあいさつもカツオくんの投球も
ぐだぐだで、開幕戦は巨人の勝利をもって終わった。
平良、完封を目指して九回もマウンドに登ったが1失点してしまった。
だが斎藤は平良を完投させた。それでこそ斎藤雅樹。
選手・コーチ・監督が試合終了後に観客に挨拶。私はでかい声で
「斎藤監督、おめでとうございまーす」と叫ぶ。
初勝利、見届けた。大満足!!
なお、この球場は、退場していく監督や選手たちの姿はある程度
見られるけれど、出待ちみたいな形で前を通ることはない。
帰りはせっかくだから、ジャイアンツ球場名物「巨人への道」を
軽やかに下って駅へと戻り、電車で帰宅した。
翌朝、「斎藤雅樹二軍監督、試合前に謝罪も挨拶大失敗」みたいな
記事が出ていないことを確認して胸をなでおろす。そこは斎藤雅樹、
ニュースにしてもらえない男。映像が出るどころか記事にもならず、
この「ぐだぐだ開幕あいさつ事件」は、当日現地にいた人以外には
バレずに済んだ。あっ私が今バラしてるか。

3月27日日曜日は「斎藤雅樹行脚」ではなく、ロッテ浦和球場の
ロッテ×ヤクルトを、ロッテファンのダンナと見に行った。
ここはバスで30分弱、電車で10分、歩いて15分くらいで着ける。
武蔵浦和駅から歩けばロッテ浦和球場、バスに乗るのが戸田球場だ。
浦和球場は元々座席数が少なくて、球場じたいがめっちゃ狭い。
分かれて座ってなんとか席を確保したが、席数が少なすぎて全体的に
立ち見の人が主だった。
売店とかもありえない環境で、ジュースの自販機しかなかった。
スタメン表は紙に手書きされたものが掲示されていた。
試合は負けたけど、そのへんを期待して見にきてないからいいや。
そして、ここロッテ浦和でも「出待ち」をやってみた。
ロッテの選手もヤクルトの選手も、球場の敷地から道に出なければ
ならず、出待ちポイントにいれば両チームの選手に金網もなく直接
接触できる環境。サインに応じる選手もけっこういて、ファンの側も
一覧表や選手を明記したフォルダーみたいなものを用意して、全員の
サインを手に入れようとしている人までいた。
この年のロッテ新人の目玉、平沢大河は両脇をスタッフに固められて
小走りでロッテの室内練習場へと去っていった。しかし、かつて
「高校BIG3」と言われていたヤクルトの由規(この年は育成契約)
が誰からも注目されずに通っていったのは切なかった。
他に、ロッテ大松だ青松だ誰だ彼だと、いろんな選手が見られた。
選手に直に接することができるのは、戸田球場なら球場脇の広場での
練習中や練習前、あとはロッテ浦和の出待ちだと思った。

なお、4月16日(土)にはダンナを戸田球場のヤクルト×ロッテに
連れていってあげた。土手からさわやかに試合を見た。
土手は混んでいて、隙間に詰まってスポーツ新聞とゴミ袋を敷いて
座ったが、近くに犬のフンがあって臭かった。でも場所を移る余裕は
なかったので我慢した。靴を脱いだりして超~リラックスできた。
どう見ても周囲はヤクルトファンよりロッテファンのほうが多かった。
発声とフルアクションで応援するロッテファン、首から画板を下げて
スコアブックを付けている人、スマートフォンと試合を交互に観る人、
ピクニックの親子連れ、お目当ての若手がいると思しき燕女子、
一眼レフでガンガン写真を撮っているオッチャン…そして試合を
ガチ見している私と、どう見ても付き合わされてるだけの可哀想な
ダンナ。戸田球場そばの土手の、平和な午後の風景だった。

4月23日土曜日は、本来の「斎藤雅樹監督追っかけ行脚」に戻って
西武第二球場に行ってみた。ここは西武ドームの裏手にある。
13時試合開始で、12:15には着いて、勝手知ったる駅前広場で
案内板を探すも、二軍球場への案内がない。右往左往して、結局
売店の人に聞く。店員も「確か」こっちと教えてくれた。
なんとか第二球場にたどり着く。
「席はほとんどないし、入場まで待たされる」という前情報を得ていた
ので、人が溜まっているところで「ここが待機場所か」と思って立つと、
どんどん混んできた。
試合開始15分前くらいだったか、やっと案内の係員が現れた。
「こちら、左の列が入場の列です」…私のいた列でなく、グラウンド
から遠い側に張りついてた人たちが「並んでた」人たちらしい。
事前の案内なきゃわからんわ。通じゃないと快適な観戦はできなそう。
座席は「まるでない」と言っていいほど少ない。
そして、ビジターの控室(というかほったて小屋)、開放的すぎ。
選手がほったて小屋に入りきれないのか、外に荷物置きっ放しだったり、
そのそばで着替えたりしている。
試合開始5分前にはそのほったて小屋から斎藤雅樹巨人二軍監督が
出てきた。客の囲む中を横切ってベンチ入り。客と監督コーチ選手、
入り乱れすぎ。かなり近くで斎藤見られたけど、これってどうなの。
西武の先発は高橋光成。遠い球場入口の掲示板に貼られた手書きの
スタメン表を見ないとスタメンがわからず、戻ってまで見に行くのは
面倒で、光成以外は両チームの出場選手がほとんど不明だった。
14時には背後で西武ドームの西武×楽天の試合がはじまった。
一軍のアナウンスや入場曲、応援の音がまる聞こえ。1回表に楽天が
ウィーラーの殊勲打で先制したことが耳からわかった。
ファウルエリアの芝を鳥が掘って虫を食う。足下をかなへび(トカゲ)
が横切る。のどかだ。だが見づらい。見づらいから5回で帰ろうかと
マジ思った。でも斎藤がいるからガマンした。
7回裏、3被弾して巨人敗色濃厚。背後では西武一軍の応援の音が
響き、メヒアの活躍が感じられた。二軍を見ているのが虚しくなった。
結局負けて、ミーティングの後に引き上げてくる斎藤を近くで見られ
たけど、負けたのでやはり険しい顔をしていて、5メートルくらいの
距離からそっと斎藤タオルを広げて見送ることしかできなかった…
ほったて小屋に斎藤が入っていき、靴を脱ぐ様子、奥に消える様子を
見て満足して帰途につく。
うーん西武第二は厳しい。ワーストに見づらい球場だった。

それから、またジャイアンツ球場に行ったり、ロッテ戦を中心に各種
一軍戦に行ったり、斎藤が指揮を執るフレッシュオールスターが
遠すぎて見に行けずに地団駄を踏んだりした。

日ハムの2軍球場「鎌ヶ谷スタジアム」にも行った。
7月18日、海の日の月曜日。超暑いのに、酷暑の13時試合開始。
斎藤雅樹でもいなきゃ絶対行かない!
だが、ハム×巨人なのに付き合わされるダンナが一番の被害者か。
日暮里から常磐線で松戸に行き、新京成電鉄で新鎌ヶ谷へ。そこに
シャトルバスが来るはずだが、それらしい場所に客の姿がない。
1時間に1本のバスだから混むはず、人がいるはずだが…。
「あれじゃない?」とダンナが近くに停車するバスを指す。しばらく
右往左往していたが、そのバスが鎌ヶ谷スタジアム行きだった。
二軍初心者、しかもビジターにはわかりづらいよ! 
ぎゅうぎゅう満員のバスで体力を削られつつ鎌ヶ谷スタジアムへ。
窓の外の風景がのどかすぎて、試合後のバスに乗り損なったらもう
帰れないと震え上がる。
試合開始1時間以上前にスタジアムに到着。停留所前の広場では
テントで地元の名産等を売っていた。地元の梨サイダーを飲み、
地元じゃない沖縄焼きそばを食べる。
チケットを買って、いざ球場入り。当日券は1500円だったかな。
チケット売り場も入場も行列になっていた。入場の列は長かった。
タイアップの日だったらしく、入口でガリガリ君が1つもらえた。
よさげな席を探すも、ガリガリ君がとける前にあわてて席に座るしか
なかった。選ぼうにも、すべての席が逃れようもない炎天下だった。
鎌ヶ谷スタジアムは飲食売店やおみやげ売店があって、客席も
しっかりしていて素晴らしい。売店周りはジャイアンツ球場以上だ。
いろいろ買って、半屋内の日陰の通路のテーブルベンチで食べた。
試合前のゆるいイベントなどを見て試合開始。だが暑すぎる。
日差しも強すぎる。同伴のダンナは「無理!」と通路のテーブル
ベンチに行ったきり。私も何度も通路に脱出して涼む。
鎌ヶ谷スタジアム、最大の目玉は300円のドリンクバーだった。
水分摂取があまり必要ない「サボテン仕様」の私も世話になった。
ドリンクサーバーよりも、手前の氷の補給コーナーに長蛇の列。
買い物のとき、カバンの中の、さらに財布の中にある小銭まで熱く
なっていた…。
しっかりした球場だけどナイター設備はないらしく、薄暮までに
試合を終えるためには酷暑の13時試合開始にするしかない模様。
何度も「もう無理かも」と裏に下がってはまたスタンドに戻る。
だが、試合途中でスコアボードを見て改めて愕然とする。
試合開始から1時間経過して、まだ三回裏だった…。現状から鑑み、
試合終了まで客席にいるのは無理。通路で試合も見ずに涼んでいる
なら帰った方がいいし、バスが混んで乗れずに帰れなくなったら
怖すぎる。結局、2時半に球場を出た。
私が野球の試合途中で帰るなんて…鎌ヶ谷恐るべし。
二軍戦は総じて暑く、観戦行脚する人たちは鉄人だと思う。
「斎藤雅樹の勝利を見ずに撤退とは不覚!」と、巨人が勝つ前提で
悔しがっていたが、実際2対7で巨人が勝った。
斎藤監督も最初のメンバー表交換と投手交代1回と最後の挨拶で
3回しか出てこなかっただろうから、まあいいや。

7月30日には、斎藤雅樹も登場するトークショーがあるという
ので、またジャイアンツ球場に行って炎天下に耐える。しかも
この日は対ロッテで、巨人の服で一塁側にいるのがつらかった…。
帰りに、ジャイアンツ球場の入場券についてる入園券を使って
よみうりランドに入ってウロつき、ゴンドラで駅へと下りた。

8月16日、17日の二日間は、東京ドームで巨人二軍の公式戦が
予定されていた。対戦相手のヤクルトのファンクラブ会員なので
私はタダで入れる。楽しみにしていたが、16日は台風で中止。
17日に有給休暇を取って行ってきた。
ヤクルトが先発成瀬、キャッチャー田中雅彦という元ロッテ
バッテリーで笑った。なお巨人二軍は0封で負けた…

こうして、この年の私は関東各所で二軍戦を多数見て回った。

そしてこの年、斎藤雅樹率いる巨人の二軍はイースタンリーグ優勝、
さらに日本一に輝いた。
リーグ優勝の日、私は、前日に母が心停止で救急搬送されたという
のに、雨の中極寒の戸田に赴いて見届けた。正しくは、巨人二軍が
2ケタ失点でボロ負けした雨天コールドゲームを見た後、寒さに
震え、雨に打たれつつ、じっと他球場でマジック対象チームが
負けるのを待っていた。しかも優勝決まったのに胴上げはなかった。
胴上げは後日のジャイアンツ球場での試合に持ち越しとなり、
その9月24日の試合も見に行ったが雨で中止になってしまい、
さらに持ち越された25日はロッテ・サブローの引退試合と同日
だったのでジャイアンツ球場には行けなかった…。
やはり母が倒れて救急搬送されたのに球場にばかり行っていたから
バチが当たって胴上げが見られなかったのかな。全身ジャイアンツ
な感じで球場の帰りに母を見舞ったりしていたので、病院できっと
「〇〇さんの娘さんは熱狂的な巨人ファンなのね」と思われて
いたに違いない。実はロッテファンなんだヨ☆

さらに言うと、この年、斎藤雅樹はWBCの23歳以下大会、
第1回WBSC、U-23ワールドカップの監督も務め、世界一にも
なっている。U-23のメンバーに巨人の若手選手は一人もおらず、
身内がいっさいいない中でロッテの柿沼捕手をはじめとする他球団の
選手をまとめて世界大会を制したのは特筆に値する。
(なおWikipediaの「斎藤雅樹」の項にこの世界一の実績が
記載されていないのは「これだからWikiは…」としか言えない!)
あのまま斎藤雅樹が監督修業を続けられていたら、藤田元司監督を
彷彿とさせる名監督になったのではないだろうか。

翌2017年、斎藤雅樹はチーム事情でシーズン途中に二軍監督から
一軍投手コーチに配置換えとなり、2018年シーズン後に
読売ジャイアンツを離れて現在は野球解説者として活躍中である。
個人のWEBサイトやツイッター等を持つでもない斎藤雅樹の
活動情報はとにかく入手しづらいが、これからも彼を崇め、愛し、
尊敬していきたいと思う。

なぜ、千葉ロッテのことを書かないのか?

2020-03-29 15:00:56 | プロ野球
コロナウイルス禍で自宅にいる人の多い今日この頃、
各地でブログがアップされまくっていることと思います。
さて本日は、私のブログをちょっと客観的に見てみると
言いたくなる感想にお答えします。

「ロッテファンのかもめ日記を自称しているくせに、
 千葉ロッテマリーンズのことが全然書かれないじゃん」

いや~いちおうね、シーズン中はマリンに通った話など
書いてるんだけどね、シーズンオフになるとねえ…
だって「田村22マジ野球脳優秀すぎる激LOVE」とか
叫ぶだけじゃ読む価値ないし、現在の球団の状況については
「最初は期待したのに結局外様の監督なんてマリーンズを
踏み台くらいにしか思ってないんだな」とかついつい
愚痴になってしまうわけよ。
田村龍弘について語ろうと思うと、アホな監督の江村推し
→吉田推しという超節穴采配を押しのけて彼が自分で
這い上がってきたことを称えるところからはじまることに
なる。あの監督はなんも田村を育ててなくて、田村の
才能の尻馬に乗って結果を出してもらっていただけなんだが、
信者とニワカが「育てた」とか言っていてうっとうしいから
論戦する気にもならないし面倒臭い。起用の経緯をちゃんと
見直せばすぐわかること。

一方で他球団のことなんかは一歩引いた立場で冷静に
記事として書けるからブログで扱いやすいのよね。
あとは、ちょっとしたイベントとかはいいかも。
元G斎藤雅樹についてアツく語る、なんて記事はアホすぎて
「読む価値なし」になっちゃうけど、追っかけで競艇場の
イベントに行った、なんてのは一エピソードとして書ける。
私が斎藤雅樹について語ったら、しっちゃかめっちゃかの
ぐだぐだのわけのわからない叫びにしかならないよ。
あっそうだ、里崎と田村のトークイベントに行った記事は
回想記として書けるんだな。まあそんなわけですよ。

今年のロッテについては「外様監督乙」ということで、
井口が千葉ロッテマリーンズの人じゃなくて、単なる
ホークスと僕のおともだちが大好きな人だとわかったので
アホくさくてやってらんない、って感じ。
外様なんて結局外様なんだね。信じてしまった自分が
バカとしか言えないな。
闘病中だし今年のロッテに金を使ってやる必要ないわ。

まあ井口には、あの政権から選手を救ってもらったし、
福浦に2000本安打を達成させて万全の形で送り出して
もらった恩があるから、今年までは目をつぶってやるよ。
でも大地は必要だったし、鳥谷は1万%要らねえけどな。
最初のころは「優勝をおみやげに井口は惜しまれて勇退→
いずれ大リーグの監督の流れで良し。ロッテはOB政権に」
という夢を抱いていたけれど、井口はもういいや。下位に
低迷して今年で退任したらいいんじゃない。

ほらちょっと追記しようと思っただけでロッテのことに
ついてはいろいろ感情的になっちゃうじゃん?
好きってそういうことなのよね。
里崎、サブローはほんとにロッテのことをずっと好きで
いてくれるOBでうれしいよ。でも、サトもそろそろ
しびれを切らして愛想を尽かすかもしれないし、
サブローは(ただの修業だと信じてるけど)とうとう
他所に行ってしまったしなあ。

まあ、今年はロッテ球団が再び赤字に戻るので、球団が
井口にシビアな結果を求めて進退の話になり、遅くとも
再来年には赤字解消を目指して人気OBの政権を作って
いく流れになると考えています。
黒字化したのは、福浦2000本特需と福浦引退特需で
売り上げが増えた結果だからな。
前球団社長の山室がえらい持ち上げられてるが、そして
実際ある程度がんばってくれたのも事実だが(東京の企業
なのに、私の勤め先にも本人がロッテ球団のための営業に
来てた模様!)、来年は確実に赤字になるのを知っていて
勝ち逃げするためにロッテを出ていったのよね。
親会社には迷惑をかけますが、ロッテはまた「貧乏だけど
楽しい球団」に戻ってほしいと思います。
昭和からの、川崎球場時代からのファンは、じっと静かに
ロッテの来し方行く末を見つめて参りますよ。

「ビジターで混んでる」じゃないぞ! 神宮球場の現在

2020-03-18 00:05:22 | プロ野球
ロッテファン歴はそろそろ「40年近く」と言えるくらい長くなりましたが
ヤクルトのファンクラブも本年が継続7年目となりました。

会社の「野球場で飲みたい」という人々を仕事後に連れていくの、交流戦で
ロッテ戦がやるの、石川雅規が先発だの…と、2013年には神宮球場での
観戦が13回にも及び、「これ、ファンクラブに入らないと損だよ」と思って
2014年に「スワローズクルー」の無料会員になり、翌年からは有料会員に
なって幾年月。
かつてはぷらっと行って外野自由席でのんびり観戦できたあの神宮球場が、
なんと今年から、すべてのスワローズ戦で自由席なし、すべてが指定席と
なりました。(※コロナ騒ぎになる前の、2019年オフの時点でだよ!)
私がファンクラブ会員になってから、年を追うごとに、(ヤクルトだけに)
ミルミルうちに神宮が混むようになってきて、もはやあの牧歌的な神宮球場を
味わうことはできないのか…と寂しく思ったり、ヤクルトファンでもないのに
人気上昇をうれしく思ったり。

が、まだまだ世間にはいるんですわ。
「神宮は、ビジターで混んでるだけ」と言い散らす知ったかぶり野郎どもが。

私はロッテファンだから中立の立場で事実としてハッキリ言おう。
今、神宮球場が混んでるのは明らかにヤクルトファンが増えた結果であると。

私がスワローズクルーになる前、2012年は、雨が降ったこともあって
11月の「ファン感謝デー」(以下ファン感)を見に神宮に行ったら
ファンがだいぶ少なかったものです。
行ってすぐ左に回ると、球場の外周に張られたテントでは、館山投手と
我が愛しの石川投手(以下カツオくん)が握手会をやっていました。
しばらく正面から人の肩越しにカツオくんをガン見していたのですが、
握手の列がどう見ても2分3分待ち。そのテントで何か買えば握手の列に
並べるというシステムだったので、途中であわてて列に並び、まず館山に
ニコニコ笑顔を向けて「頑張ってくださーい」と言って握手をしてもらった後、
本命のカツオくんには超テンパって「あのっ、実は、ロッテファンですが、
大ファンです」という意味不明の発言をしつつ下向きで(緊張しすぎて顔を
見られない)握手を賜りました。
まさかの行って10分とたたないうちに奇跡の僥倖に出会ってすっかり
ファン感に用がなくなってしまったわけですが、ぷらぷらとのんびり楽しく
各所を見て回りました。警備員も少なく、ロープの張られた列の誘導なども
最小限で、行列も10分20分のレベル。あちこちで選手とニアミスしたり
目の前で眺めたりしつつ、全体的にのんびりほのぼのとして、選手との距離の
近いファン感でした。

2013年、2014年と牧歌的な観戦は続きます。
2013年は先述したとおり年に13回、2014年は11回、神宮に
観戦に行きました。
この当時は確かに、巨人戦、阪神戦ではビジターチームを応援する客の
ほうが多かった。広島戦も適度に拮抗した混み具合です。
横浜戦と中日戦は「青系の相手の日はすいてる」という認識で、極力
そのへんを狙ってゆったり観戦していました。
特に、2013年に始まった「セブンイレブンデッキシート」はとても
良かった!! テーブル席で4人掛け、しかもライトスタンドにあるから
外野席程度の価格設定のこの席は、「野球場で飲み会をやりたい」という
友人たちを連れていくのに大活躍。野球にそこまでの興味がない人たちは、
チケットに金を出し、飲みにも金を出し…というのは負担なのです。
そして、食べ物を置く場所もなく、狭い席にぎゅうぎゅう詰めで、地べたに
ビールのカップを置いて、仕事帰りの荷物を抱えて観戦と飲み…というのは、
野球が大好きじゃないと、かなりしんどい。
そんなライト神宮ユーザーの友人たちを、私は一野球ファン、スワローズ
クルーとして、デッキシートを中心に、多数ご案内したものです。

2015年、東京ヤクルトスワローズはなんとセ・リーグ優勝を勝ち取り
ました。この年は、神宮球場に16回も足を運びました。
優勝が近づいてきたら神宮は(多分、にわかも含め)ヤクルトファンで
さすがに大変な混みようになりましたが、それまではやはり、会社帰りに
ぷらっと行けばチケットが買えて座れる神宮球場でした。
シーズン前半、中盤はまったりと、しかし終盤はチケット争奪戦を勝ち抜いて、
結果として私も生で優勝を見ることができました(当ブログ別記事参照)。
が…、日本シリーズのチケットが片っ端から当たった時は「ヤクルトファン
何やってんの」と思いました。
私は2010年のロッテの日本シリーズのチケットをダンナと2人がかりで
頑張って申し込んで全滅したのに、この年、ダメもとで神宮開催の3日分に
全部申し込んで、3日とも当たるって…。ロッテごときで狂乱の争奪戦、
2人がかりでチケット抽選全滅なのに、神宮は単独勝負で全勝かよ!
多分、チケットの申し込みに第二希望・第三希望が入れられるのをあまり
わかっていなかった…など、久々に優勝したヤクルトファンには最近の
NPBの日本シリーズチケット販売システムに不慣れな部分があったとは
思いますが…。そのへんはロッテの日本シリーズで体験済みだった私は
ちょっと有利だったわけだけど…日本シリーズのチケット高いから、
全部当たるとすっごい散財になるんだよ~~!!

で、優勝したんだし、その年のファン感はさぞかしごった返すだろうと
思うでしょう?
それが…そうでもなくて、気軽にぷらっとファン感に行って、ヤクルト優勝
DVDを売るブースにのんびり並んだら、20分待ちくらいでライアン
(小川泰弘投手)と握手できちゃったりしたんだよね。列の最後尾の人でも
多分30分と待ってないと思う。
発売開始になってもなかなか列が動かない…と思ったら、DVDを買ったら
ライアンと握手できるテントだったようで、まさかの超ラッキー。実は
背の低い選手好きなので当時はライアンも超好きだったんだけど(今は少々
結果の低迷等に萎え気味)、2012年のカツオくんに次いで、この年は
ライアンですか、という目もくらむような奇跡のラッキー。
しかも、至近距離で見るライアン、えもいわれぬ落ち着いた雰囲気があって
超かっこよかった。握手も、ほかの選手はふわっとなのに、ギュッと握って
くれて(のちに筋肉痛になった模様)、ほんとにすっごい素敵だった~~!
ということで、確かに数年前よりは混んでいたけれど、まだまだ全然、
ファンに近い牧歌的なファン感だったんですよ。

しかし優勝するとファンは増えます。
その翌年からかな。もう、あの「セブンイレブンデッキシート」は壮絶な
争奪戦となって、レギュラー会員ごときでは買えなくなりました。
そして昨今の、目を見張るような「プロ野球の球場観戦ブーム」といえる
球場混み混み現象の原因に、ヤクルトのファンの爆増もあるのです。
広島戦が爆発的な売れ行きをみせ、ビジター客が一塁側にまで進出している。
横浜戦も三塁側までだいぶ埋まるようになり、それまで「青系の日」なんて
言っていたのが嘘のよう。
逆に阪神戦、巨人戦は、ヤクルトファンの数に押されてかつてのような
ビジターだらけの風景ではなくなってきました。2019年には、ついに
巨人戦でもレフトスタンドにまでヤクルトの応援席がはみ出す始末。
中日戦だけは、まだ比較的三塁側のチケットが買いやすいかな。
交流戦も、パ・リーグはまだまだですね。ただし、ロッテファンは
レフトスタンドを埋め尽くします。ソフトバンクも客数はまあ多い。
でも、広島ファン、阪神ファンは内野席まで半分埋めてくるから、パの
ファンはまだまだ全然足りないです。西武は関東に本拠地があるのに
ビジターが少ないし、オリックスと日ハムはけっこう席が涼しいです。

あ、ロッテファンとして、そしてセ・リーグも長年見てきた者として、
パ・リーグファンに言いたいのは「人気でもセを追い抜いた」というのは
間違った認識だということ。セの動員数には実質、圧倒的に負けています。
神宮に平日数試合行ってみると、客の入りの根本的な違いを感じます。

2019年は、もう、神宮に「ぷらっと行く」というのは難しくなって
いました。一人で行けばチケットは買えるかもしれませんが、「かもしれ
ない」だと怖くて現地で当日券を買って観戦する予定は立てられない。
レフトスタンドに何ブロックまでヤクルトの応援席をはみ出させるかを
対戦相手ごとに計算して変更するほどヤクルトファンが来るようになり、
チケットも早く押さえないと「飛び飛びに1席ずつ空いてるだけ」という
販売状況になっていたりします。

ファン感も、2017年にはもう、人、人、人の大洪水になっていて、
選手との距離が遠いファン感になったなと思います。
選手との触れ合いも、囲い込まれたエリアでの抽選制が中心。
それでも、選手の安全を考えるとやむを得ないし、相変わらずテントで
選手がものを売ってくれたり、商品を買ったら握手をしてくれたりする
のは継続して、近さをなんとか残して頑張ってくれているなと思います。
ただ、十重二十重にテントが囲まれていて、「選手が来ている」という
ことはわかっても、なかなか「誰が来ているのか?」はわからない
くらいの混みようだったりします。
カツオくんは秋田のブースに来てくれるだろうから、それだけ当たりを
つけて行きましたが、ちょこっと見るのが精いっぱいでした。
(それでも、カツオくんの写真がプリントされた記念Tシャツを着ていた
ので、ちらっと視線をもらえたぞ!)

そして2020年は神宮球場のヤクルト戦の座席が全席指定に…。
でも、自由席の空きを探してひたすらさまよう人々があんなに増えて
しまうとやむを得ないでしょうね。
さらに、ビジター球団のファンで神宮に通うためにスワローズクルーに
なっている人も多いので、レフトスタンドの座席購入は発売日程が
少し後回しになりました。まずはヤクルトファンのクルーにちゃんと
販売して、明らかにビジターファンの人は後回しということです。
レフトスタンドへのヤクルト応援席のはみ出し加減も、ホーム側を先に
売ってその状況で調整するのかも。
これも、ヤクルトファンの数がいかに増えたかを物語る変更です。
だってもう、ほんとに、実感としてどんどんヤクルト戦のチケットが
買えなくなってきてるんだもん。
今はもう、とても「みんなで気軽に神宮に飲みに行こう」とは言えない。
雨で中止になってもへこたれない、野球観戦目的の人じゃないと誘えない。

この数年でヤクルトファンがめっちゃ増えて、神宮は今や大混雑です。
「神宮の動員アップ」「神宮が今はかなり混んでいる」という情報を見ると
「いや、神宮の混雑はビジターだからw」という反応をする連中は、
多分、球場にめったに行かないくせに知ったかぶりをしているだけの人に
違いありません。
神宮に長年通い、ファンクラブ歴も7年目になったロッテファンは、
スワローズを応燕(おうえん)しに来る人がめっちゃくちゃ増えて、
チケットは取りづらくなるわ自由席の空きは見つからないわ…と
目に見えて変化していく様子をありありと見てきました。
やっぱり都心の球場の集客力はすげえ。
そして、ファンクラブ会員の募集締め切りも年々早くなり、すでに
ゴールド会員になるのも早い者勝ちになってきたスワローズクルーの
飛躍的な会員数増加も(人数未発表ではありますが)はっきりと感じる
今日このごろなのです。
それは、ヤクルト球団の経営努力の結果であり、心からの敬意を表したい
と思います。実は不便になったんだけど、球団の存続と繁栄が第一!

ただ、ヤクルトファンはやっぱりどこかゆったり牧歌的な人たちです。
本来はがっつり応援する人たちが陣取るはずのライトスタンドに、大きく
「スワって応燕シート」というエリアが取ってあって、そこは座ったまま
応援をしていいのですが、これがなかなか人気の座席だったりします。
みんな、立って声を嗄らそうよ…と、ロッテファンとしては思いますが、
実はほんとにこの席の居心地がいいんです。私も愛用しています。

今年は体を壊したこともあり、神宮にはあまり行けないと思います。
そしてコロナウイルス禍で開幕も遅れ、スタートでつまずいてしまった
今年のプロ野球シーズンではありますが、神宮に行く人に豆情報を。
ポールより外側、内野席の延長線上に位置する外野席扱いのエリアが
安価でけっこうおすすめです。前の方の席は、ブルペンにも近いので
ソッコー売り切れますが。
あっそうそう、神宮の外野席は、長年「外野指定席」だった前のほうの
座席の席間隔は狭いままなのですが、去年まで「外野自由席」だった
真ん中より後ろの座席は席間隔が広げてあって快適です。
ちょっと高いけど「じんレモ」(神宮球場レモンサワー)が濃くて
美味しいので、「じんカラ」(神宮球場から揚げ)と一緒にどうぞ。
ビールはビン売りが一番安くて、次に缶売りで、一番高いのはサーバー
で売ってるお姉ちゃんのがっつり冷えたやつです。区別して買おう!

あとは…ちょっと愚痴っぽくなっちゃうけど、東京音頭に合わせて
「くたばれ読売」をまだやってる十年遅れたクズは球場のガードマンが
排除してほしい。
ロッテファンでやってる奴、ヤクルト球団がもうはるか昔にちゃんと
ファンにやめさせた恥知らずな行為を、まだやってるとか…それは
ただの「もう古くなったことを、知ったかぶりしていつまでもやってる
バカなクソオヤジ」だからほんとにやめろ。
阪神ファンは多分、巨人が好きで好きでたまらないから他球団の球場でも
読売と言わずにいられないんだろうけど、ロッテファンの知ったかぶりは
スワローズクルーとしてもロッテファンとしても本当に恥ずかしい。
そんなに巨人が好きで頭から離れないなら、神宮に来ないで東京ドームに
行けよ。
ビジターチームのファンは、相手球団と相手の球場に敬意を持て。
野球ファンの基本であり、スポーツファンの義務でありマナーだぞ!
今年はそういう恥知らずのいない神宮球場になってほしい。
ヤクルトファンが温厚で穏やかで、居心地のいい球場なので、ビジターの
ファンは素晴らしき神宮球場を荒らさないでほしいと心から思います!!

だいぶ話はそれましたが、とにかく神宮球場のここ数年を、体感した
ままに書いてみました。観戦の参考になれば幸いです!

2017年、大谷翔平を追いかけて?(東京ドーム年間シート体験記)

2020-02-29 23:15:01 | プロ野球
2017年は、我が人生において最もカオスに野球三昧の一年でした。
ロッテファンなのでロッテ戦はもちろん行くわけですが、ヤクルトの
ファンクラブ会員でもあるので石川雅規登板試合を中心にヤクルト戦に行き、
さらに我が神・斎藤雅樹が(前半戦は)巨人の二軍監督だったのでイースタン
リーグの巨人戦も見に行ったうえに、なんと、大谷翔平を見たいがために
日ハムの東京ドーム年間シートを購入してしまったのです。

これは、元G党でカツオが好きなかもめによる、大谷翔平観戦記…
に見せかけた単なる「東京ドーム年間シートオーナー体験記」であります。

大谷翔平について、最初、私は「さすがにプロで二刀流をやるのは無理」と
思っていました。
しかし、まず大谷の投球を見て「これは投手をやめちゃダメだ!」と思い、
次に打球を見て「この打球の伸びは天性のもの、この打球を打つ人が打者を
やめちゃダメだ」と思いました。
で、「どっちも絶対やめちゃダメなんだから、二刀流をやるべし」という
意見へと即座に転じました。試合を見て、そうしか結論できなかった。

2016年には、東京ドームで大谷が出場する試合を見たくて二度ほど
会社帰りにダッシュで行ってみたのですが、もう試合が始まっているのに
チケット売り場が超~大行列で、しかも「今からお並びいただいても、
チケットをお求めいただけない可能性が高いです」というアナウンスが
繰り返されるような状態でした。
定時ダッシュで電車賃かけて駆けつけたのが無駄足! ロッテファンなのに、
他球団の選手のためにこの騒ぎ!
大谷翔平は、そのくらい魅力的で素晴らしい選手ということです。

2016年のパ・リーグ優勝は日ハムですが、大谷翔平が先発して1対0の
完封勝ちで決めたという「なんだこりゃ」なヒーロー漫画状態。
「投手なのに先頭打者ホームラン」とか(しかもその試合8回まで投げてる
んだよ!)、CSで球速165キロ計測とか、何なのこの人!
こんなすごい選手をなんとかしてもっとちゃんと見たいじゃない!!

2017年、シーズン前にだらだらネットを見ていた私の目に、「北海道
日本ハムファイターズ 東京ドーム年間シートのご案内」という広告が
入ってきました。
「…年間シート。……日ハムの東京ドームの年間シート!?!?」
俄然、刮目する私。
日ハムは北海道に移転する前、東京ドームを本拠地としていたので、
その頃の名残で、ある程度の数の試合を東京ドームで開催します。
「多分10試合とかだから、そんなにべらぼうな金額ではないはず…」
恐れおののきつつも日ハムの公式サイトから年間シートの案内を見てみたら、
東京ドームでの主催試合は7試合で、東京ドームホテルのブッフェつきの
席で5万数千円というお値段でした。しかも7戦中3戦がロッテ戦!
さらに4人まで使える指定席or自由席引換券1回分と、鎌ヶ谷球場
(日ハムの二軍本拠地)のチケット多数ついてる。でも5万何千円…
いろいろ悩みましたが、シンプルに「大谷翔平のために5万出せるか?」と
自分に問うたら、その返事は即答の「ハイ」でした。

2018年にはメジャーに行ってしまうだろう。日本で今年のうちに見て
おかなければならない。だって私、飛行機ダメだからアメリカ行けないもん。
あの、去年は入れなかった東京ドームのハム戦の席を全試合分確保できる。
買うっきゃないよね♪

ネットで連絡先を伝えて、年間シートの案内じたいは電話で行われました。
「今でしたら、一番前のお席がご用意できます」
まじか!! 申し込み時期は遅かったけど、1人だから隙間があった模様!
諸々説明を受け、その場で申し込みを決めました。
私は「東京ドームのシーズンシートオーナー」になったのです。
耳からそれだけ聞くと大金払ったすっごい金持ちみたい!!

とはいえ、「年間シートを買う」というのは勇気が要るものです。
実は、そのハードルを下げてくれたのは読売ジャイアンツでした。
巨人の特別チケットに『読売ジャイアンツOB解説付き「直生」練習見学
ツアー』がセットになった指定B席というのがあるのです。巨人OBの
20分くらいのトークがついた、東京ドーム裏方ツアーみたいなもので、
ビールの売り子ちゃんのタンクを背負わせてくれたり、VIPルームや
年間シートを案内してくれたりするツアーがついてきて、普通の指定Bと
同じ価格。超、お買い得。
私の母は桑田真澄を命がけで愛する人なので、桑田がこの担当の時に
母を連れていってあげたのですが、その時に引率のチアの女の子から、
「ビュッフェのついた年間シート」を説明され、試しに座ってみたりして
いました。だから、どんな席なのかは完全にわかっていたわけです。
小心者で守銭奴な私が「年間シート」という高いハードルを越えられたのは
読売ジャイアンツの営業努力のお陰といえるでしょう。

日ハムと巨人の東京ドームタッグプレーに仕留められた私は、耳をそろえて
全額を支払いました。それからしばらくして、いよいよ1年分、7枚の
チケットと特典チケット等々が送られてきました。
日ハムの看板選手たちがプリントされた券面に苦笑い。
ロッテファンの私が、この、中田翔とかがどどーんとポーズをつけてる
券面をおし戴いて東京ドームに通うのか。大谷の券面は記念になるが。
そして、年間シート購入者専用サイトから、購入者オンリーのいろんな
交流イベントなどが申し込めるようにもなっていました…が、これは、
全部がソッコー埋まっていて、とうとう一つも申し込む余地がありません
でした。このへんは改善してほしいなあ。せっかくだったのに。

4月20日木曜日、東京ドームでの日ハム×オリックス戦が、人生初の
オーナー様観戦となりました。
しかし…スターティングメンバーに、大谷翔平の名はありませんでした。
大谷は4月8日に足を痛めて9日に登録抹消となり、この年、東京ドーム
での出場は東京ドーム最終戦の9月7日だけ。その日は「3番・指名打者」
で先発出場して2打数1安打(2四球)という結果で、私が年間シートで
見られたのはヒット1本だけでした。大谷出る出る詐欺やん~~!!

と、いうことで残念ながら大谷翔平レポートにはなりません。
人生初のオーナー様観戦の日、私は会社を早退して東京ドームに向かいました。
(野球だライブだと、年中早退しててよくクビにならないな!)
18時試合開始のところ、初日なので16時半すぎくらいに到着。
シーズンシートオーナー用の入り口から恐る恐る入ると、当然ながらまずは
チケットの確認。ビビり散らしつつも無事入場。私の席は、入り口から
まっすぐ行って階段を下りた先の最前列、通路から2番目でした。
ほどなく隣の通路側の席に、巨大なレンズを装着したカメラを手にした女子、
いわゆる「バズーカ女子」がやってきました。
席の構造上、彼女も一人でシーズンシートを買っていることは明らか。
これは、毎試合このカメラで好きな選手の写真をばっしゃばしゃ撮るために
大枚はたいてシートを買ったのでしょう。なるほど、これもまたファン道。
「あっ、よろしくお願いします~」
バズーカ女子は愛想よく挨拶をしてくれました。わずか7試合とはいえ、
1シーズン隣り合わせになるので、隣が明るい女性でホッとしました。
本当は隣の席の他人と友達然と過ごすのは面倒なんだけど(一人で観戦したい)
このバズーカ女子とは最後まで時々仲良く話をして楽しくやりました。
あっ、すぐに「実は私はロッテファン」とカミングアウトしましたよ。
「ロッテ戦の時はロッテファンになりますが…」と先に謝っておきました。

ブッフェは、紙のトレーに紙の食器だけど美味しい!
ホテルブッフェらしい料理も出るし、ポテトフライ等のジャンクなものも
あって、欲張った結果統一感のない食事になるのがなんとも贅沢で楽しい。
試合開始30分前には食べ物を取るレーンが大混雑になるので、早く来るか
試合開始後に悠々と取るか。私には「試合開始後に、試合でなく食べ物を
延々と見ている」という選択肢はないので、平日のオーナー様デーは全部
会社を早退しました。(いい会社だな!)
デザートが出るタイミングが「何回終了後」とかで、そのタイミングに
なるとまた並びに行きます。でも「なくなっちゃった」ということは
なかったように思います。量は充分に用意されていました。
とにかく、ブッフェに関しては大満足。好き放題食べ物を盛りつけて、
お酒を飲みながら(これは別料金)、たっくさん美味しいものを食べて、
二階の最前列で野球を見る。もう、ほんとにパラダイス。
実はもう、初日に「これが7試合も味わえるとは、完全に元は取ったな」
と満足してました。

なおバズーカ女子の反対側のお隣さんは、複数人でシェアしているらしく
子供連れや女性同士の2人組が交替で使っていました。
いずれにしても、両隣が女子供ばかりで安心して1シーズン過ごせました。

ロッテ戦のある日の風景。混んでずらっと並んでしまったブッフェの列を
進んでいくと、あれあれロッテのユニフォームを着込んだ人とすれ違う。
ここは日ハムのシーズンシートでないのかい。一部はチケットで売ってる
席なのかもしれないけどね。でも一塁側であることは間違いない。
でも私もロッテのユニフォーム。すれ違ったロッテファンが「あっ、
ロッテファンですね」と笑顔で声をかけてくる。「こんなところに、
お互いなんでいるんだろうねえ」というお茶目な笑顔。
「いや~大谷翔平が見たくて、年間シート買っちゃったんですよ☆」と
笑顔で答えて「がんばりましょー」と手を振りました。
それをニコニコ笑顔で見ている周囲の日ハムファン。
もともとパ・リーグのファンは仲がいいんだけど、ほんとにほのぼのした
いい環境でした。
ロッテ戦の時だけだけど、隣の者がロッテのユニフォームを着ても嫌な顔
一つしなかったバズーカ女子をはじめ、日ハムファンの皆さんありがとう。

私が全試合行ったわけではなく、このオーナー様席は2回、ダンナに
譲りました。そのうちの1回は「指定席(あるいは自由席)券に4人まで
引き換え」という特典チケットを活用して、会社の女子3人と一緒に
観戦に行きました! なんとか指定席に引き換えたいと思ったんだけど、
土曜だったからか自由席にしか引き換えられず、一人で引き換えに並んだ
あとは、自由席の場所取りにダッシュで球場の中に入り、獅子奮迅の
ホストぶりで女子たちと楽しく華やかに観戦しました。
もちろん連れの女子たちは観戦タダ。特典のチケットだからね!
その日は日ハムの黄色いユニフォームを配る日で、しかもロッテ戦だった
ので、2人は配られたユニフォームを着て、私ともう一人は私の持参した
ロッテのユニフォームを着ました。試合はロッテが負けたけど…
その後、オーナー様席で観戦していたダンナと場外で合流して、女子4人の
楽しい観戦記念写真を撮ってもらって解散しました。楽しかった!
これで実質、7試合分+4人観戦分でチケット11枚分でしょ。
絶対お買い得だと思うな!

そして鎌ヶ谷スタジアムの二軍戦チケットはけっこうバズーカ女子に
あげました。なぜなら前年に斎藤雅樹巨人二軍監督を追いかけて鎌ヶ谷に
行ったものの、とんでもない遠さ不便さだったうえに、あまりの暑さに
負けて人生初めて「試合の途中で、暑くて挫折して帰る」ということを
やってしまって、この年に1回たりとも行く気になれなかったので…

そんなこんなで東京ドームのシーズンシート(ブッフェ付き)を堪能させて
いただきました。大谷翔平は思ったように見られなかったけど、思いきって
新しい世界を見てみる良いきっかけとなりました。

シーズン終了後、やはり大谷翔平のメジャーリーグ挑戦が決定しました。
最後に「シーズンシートを来年も継続するか」というアンケートを書いて
送るんだけど、大満足だったから、ほんとに「継続する」にしようか…と
最後まで迷いました。でも、年に何十万プロ野球に突っ込むんだよ、と
いう状態だったのでなんとか頑張ってガマンしました。
その後、日ハムの担当者からお電話をいただいて、やりとりしました。
「本当に大満足だったので、継続しようかなという気持ちもありましたが
そこにお書きしたとおり、実際はロッテファンなので、大谷選手がいなく
なったらやっぱり家計のこともあって、我慢しなければと…」
「今回お断りいただいた後になると、今のような最前列をお取りするのが
難しくなってしまうので、ご継続がお勧めではあるのですが…」
「うう~、本当にとっても良いお席で素晴らしかったので惜しいですが、
やはり…大谷翔平が見たかった、ということで来年はあきらめます」
そんなやりとりが交わされ、お互いにお礼の言い合いをして惜しみつつ
電話を切りました。

こうして、夢のような東京ドームオーナー様の1年が終わりました。
ほんとにめっちゃ良かったので、日ハムファンではなくても、ぜひ一度
東京ドームの日ハム年間シートのオーナーになってみてください。
ホントに年何十試合とかのガチな年間シートはなかなか買えないけど、
7試合だけオーナー様がやれるというのは贅沢の種類としてけっこう
上等の部類じゃないかと思います。友人とシェアするとかもお勧め!
以上、大谷翔平を追いかけて…のはずが、単なる年間シート体験記でした。

2015年、ヤクルト優勝を見るまでの長い物語

2020-01-17 15:33:07 | プロ野球
2015年9月27日日曜、ヤクルトのマイラブリーちっちゃいエース・
石川雅規(カツオくん)が獅子奮迅の活躍を見せて、ヤクルトにとうとう
マジック3が灯り、ヤクルトファンじゃない私にとっての、
ヤクルト優勝を目指す長い物語が始まりました。

巨人の「柱」(この程度で「巨人のエース」は名乗らせねえ)菅野から、
熱があったのに自分で技ありタイムリーを打ち、勝ち投手になった
カツオくんに感涙。なんてカッコいいんだ、この人。
どうしてもこの人の優勝を見なければいられない。

この時点で、9月29日火曜と、10月1日木曜(本拠地最終戦)の
神宮のチケットを持っていました。(30日は試合なし)
27日でマジック3ということは28日月曜(試合あり)の優勝は
ありません。で、続く2試合のチケットは確保してあります。
つまり優勝試合を観戦できる可能性100%じゃないですか!
しかも私って神宮球場・ヤクルト勝利の女神だし!
(2015年はこの時点で神宮観戦10戦中9勝1敗、勝率9割だった)
もうこれ絶対、優勝試合生観戦になるって!

28日月曜、ヤクルトは勝ち、巨人は負けた。マジック1!
私がチケットを持つ9月29日に、このマジックはきっと0になる。
石川雅規の優勝に立ち会える。神様ありがとう…

9月29日、火曜日。
カウントダウン――ラスト・1!(神宮球場のアナウンスふうに)
実は、私がこの日のチケットを持っているのは、9月16日の
セブンイレブンデッキシートを取れたのに手続きをし損なって、
キャンセル扱いになってしまってめっちゃ落ち込み、それでも
「野球に行ってみたい☆」と言っていたアシスタントの女の子を
なんとか連れて行ってあげるために今年の残りの日程からなんとか
チケットを取った結果だったのですよ。
あの日の「せっかくチケット取れたのに私のバカ」という落ち込みも、
野球の神様が用意してくれた巡り合わせだったのね…。
私が神宮球場に多くの「野球興味ないけど野球場でお酒を飲むとか
やってみたい♪」というお客さんをいざなったごほうびに違いない。
 
この日のメンツは、ダンナと、会社の後輩(山田哲人推しの
にわかヤクルトファン女子)と、アシスタントの女の子が一緒。
チケットを4枚取ってしまったから、ダンナはメンツの穴埋め。
女子3人で会社から定時ダッシュでタクシーで乗りつけ、内野の
だいぶ上のほうの席につきました。
3回裏に山田哲人のタイムリーで先制。が…
5回表、広島・丸のホームランで同点…。その後エルドレッドの
2ランで突き放される…。
7回裏、またも山田哲人のタイムリーで1点差に詰め寄るも、直後の
8回表には野間のタイムリーでまた2点差に… 
そして、試合はそのまま終わりました。優勝は見られませんでした…。

だが! 私は10月1日のヤクルト戦のチケットも持っているのです!
残念ながら2枚だけなので、連れて行けるのは一人だけ。
その場でにわかヤクルトファンの後輩に「明後日の試合のチケットもあるが、
行くか」と聞いたら「行きます行きます」と大喜びでした。
ダンナとアシスタントちゃんには悪いけど、ヤクルト愛の強い順でね。
ってなんで私がヤクルト愛になっとんねん。

9月30日、セ・リーグはお休み。
さあ――10月1日木曜日、神宮球場へ!…のはずが、天気予報は雨。
私の晴れ女伝説が…
あっ、この後輩女子と野球の予定を組んだ半分以上が雨だった!
雨女に勝つには晴れ女が3人必要らしい。くうう。
会社では「29日優勝見られなくて残念だったね」「いや~実は、
10月1日のチケットもあるんです」という会話をしていたため、
皆がこの日の雨天中止を心配してくれました。温かいね職場。
神宮で優勝するためには雨でも10月1日の試合を強行するはず…と、
思っていたのですが。
15時ごろ、「10月1日の試合は中止に決定しました」の報が…
うそ~。広島か東京ドームで優勝決められちゃうよ…。
(なお東京ドームのヤクルト戦のチケットは一週間以上前に完売だった)

「優勝が見られない…」と肩を落とす我々。
だがなんと! 代替試合は翌2日に強行するという報が!?
でも「10月1日15時、試合中止決定」なのに、翌日のチケットは
どうやって売るの?
そしたら会社の阪神ファンがスマートフォンを手に私のもとへやってきて、
振替試合の詳細を知らせてくれました。
朝9時からネット発売(クレジット決済のみ)、各種プレイガイドは午後。
当然普通に出勤したら買えない。そんな…。
29日と1日のチケット持ってたのに優勝見せてもらえない…
29日と1日のチケット、あったのに…

「明日チケット買うために遅れて来たりしてね」と冗談を飛ばしつつ帰宅。
帰る途中にプレイガイドに立ち寄り、状況を聞くと「ここでの発売は
午後からなので、公式サイトやチケットサイトの販売で売り切れる可能性が
高い」と説明されました。そうね…やっぱ、ネットで取るしかないよね…。

10月2日。会社に「私用で1時間遅れます」と連絡を入れて、ダンナと
2人でパソコンの前にスタンバイ。何の「私用」か絶対バレてるよ。
私はヤクルトの公式サイト「スワチケ」、ダンナは各種プレイガイドで
その日のナイターのチケットを漁りました。
スワチケは全然ダメ。私が七転八倒していると、ダンナから「とれた、
外野自由席だけど大丈夫?」との吉報が!
仕事後に行ったら立ち見の場所さえないかもだが…
とにかく「その場」にいたい。自由席だっていい。行くさ!

間違いが起こらないように即座にチケット2枚を引き換えて、1時間遅れて
会社に着いたら、同伴予定の後輩が「私は早退してもいいです」と訴えに
来ましたよ。
そうか、彼女を早退に付き合わせられないと思っていたが、思いは一緒か…。
私は彼女を立派なヤクルトファンに育てきったなあ…

16時半、私と彼女は「私用」と称して会社を早退しました。
周囲の人たちが「急ぎのものあったら頼んでね」など超協力的。
もはや班全体の大イベントのようになっていました。ありがたいことです。
でも、冷静に考えると、私一人どころか部署で二人も球場行きのために
とんずらとか、ダメすぎだと思う…

17時前に球場に到着。球場周辺がガラガラにすいていて驚愕。
日にちを間違えたかと超不安。こんな重要な試合、千葉マリンだったら
かなり早い時間から人の渦でごったがえしてるけど…
球場に入ると、外野席は半分くらいしか人が座っていなくて、代わりに
大量の場所取りがされていました。1人2人が席取りに来て、後の人は
仕事後に駆けつけるパターンか。優勝決まる試合だっていうのにまあ、
都心の球場だから、ぬるいわあ…
早く来たので、一応場所取りの隙間に席は取れました。2人で横並びは
無理だったけど、斜めの位置で。もちろん後輩を前にしてあげました。

普段の神宮球場は、ヤクルト×阪神なら客のかなり多くが阪神ファンに
なるのですが、チケットの取りづらい緊急振替試合のおかげで、
球場の客90%以上がヤクルトファンでした。
レフトスタンド(阪神応援席)はかなり空きだらけなのに、
ライトスタンド(ヤクルト応援席)は大混雑で立錐の余地もない状態。
普段なら1万数千人のヤクルトファンしか優勝を見られなかったのに、
雨天振替のおかげで3万人のヤクルトファンが優勝を見られるかも
しれないのか…と、しばし感慨にふけってスタンドを眺めました。

試合は、ヤクルトが1回裏の1点をずっと大事に守って進みましたが、
8回表に阪神に追いつかれ、まさかの延長戦に突入。
マジック対象チームの巨人は勝ったので、優勝するには勝つしかない。
でも「巨人が負けたから優勝」にならなくてよかった。
勝って優勝を決めたい!!
10回の表裏、11回の表が終わり、11回裏…
ここまでに何回の決定機を逃したか。もういい加減、決めてほしい…。
先頭の川端がヒットで出塁。沸きに沸く神宮。山田哲人はエンドランで
空振り三振するも川端は盗塁になり、生きる。さらに、阪神の捕手鶴岡が
悪送球して川端は三塁へ。1アウト三塁、決めてくれ!
代打田中浩康はライトフライ。2アウト。もう勝利の方程式の投手は
すべて使い果たした(浩康が10回、11回を投げたロマンの代打)。
ここで決めないと厳しい…
次の打者、雄平が打った打球はファーストの横をすり抜けて、
私たちの方向へまっすぐ転がってきた!!!
サヨナラ勝ち!!
優勝を決める打球が自分のほうへと向かってくる場面、感動だったなあ…。
狂喜乱舞するライトスタンド。私も「エア傘」(ロッテファンの誇りを
失わないため、ヤクルトの応援傘は持たず、素振りのみで済ます)で
東京音頭を歌い踊る。周囲の燕党とやみくもにハイタッチ。
おめでとう!! ヤクルト(というかカツオくん)の優勝に立ち会った!

そして、ヤクルト球団が球場内でビールかけをやってくれたので、
人生初、「優勝のビールかけを生で見る」という僥倖にあずかりました。
遠目とモニター越しながら、カツオくんも嬉しそう…。
よかったね、よかったね…。
なお女子は夜遅くなって電車が混むからと、ビールかけを少し見ただけで
帰っていきました。私は長い野球ファン人生でこんなハッピーな経験は
なかなかないから、最後まで見届けようと、神宮の熱狂に佇むのでした…。

だがしかし彼女が正解だった……………。後悔はしないけど。
新宿へ向かう総武線が、ただでさえ終電間近のぎゅうぎゅうタイムなのに、
15分だか25分だか遅れのせいで驚天動地の混みよう。
それでもなんとか隙間に詰まって新宿まで行くと、今度は山手線も遅延で
これまたありえない混みよう。終電間近だとこの戦争状態になるんだった…。
1本は乗れず、次の隙間になんとか詰まる。足場があるのかないのか、
アクロバットな状態で池袋へ。東上線の真の終電でやっと帰ってきた…。
家に着いたの深夜1時半。しんどかった~。

ロッテではないけど応援チームの優勝の瞬間を生で見られたうえに、
愛するカツオくんのビールかけまで生で見られて最高にハッピーでした。
カツオくん胴上げもされてたし。ほんとによかった。おめでとう!!

なお、一つだけ蛇足でオチをつけると、この時ヤクルトファンになったはず
だった後輩女子は、「でももう、この後、これ以上盛り上がることって
起こらないですよね」と言って、野球に満足して卒業してしまいました…。
うーん、確かに「1年だかファンやったら、生で優勝見ちゃった」となったら
その後はたいがい「それ以下」のことしか起こらないな…。
まあいっか、会社の後輩に楽しい思いをさせてあげられてよかった。

ロッテファンの私がヤクルトの優勝に感動するまでの、長い長い物語でした。