4月7日にTBS系列で放送された横浜-巨人のナイターの平均視聴率がこの時期では異例の8.8%(関東地区)という低さだったということで話題になっています。
今朝のスポーツ紙では一面に取り上げているところもあり、その見出しは
「野球が死にかけている」とのショッキングなものでした。
いっぽうでサッカーの日本代表の試合はさすが最終予選ということもあり30~40%の視聴率を挙げています。
まあ理由については様々な意見があるでしょうが私なりの意見を書いてみます。
そもそも野球という競技が面白くないから視聴率が下がったのか?と言われれば私はNOだと思います。
高校野球にしろ、MLBにしろ日本人ほどいろんな野球を見て楽しんでいる国民は皆無だと思います。
ではなぜ巨人戦の視聴率が落ちたのでしょうか?巨人の人気が落ちたから?それもあるでしょう。
でも私が考える一つの要因は19時~21時という中途半端な中継スタイルにあると思います。
ほとんどの試合は18時プレーボール、試合終了は22時近くになります。
つまり19時に中継が始まったときにはすでに3回ぐらいで、展開によっては最後まで中継されないわけです。
そんな中継で野球の醍醐味が味わえますか?
これが全9回の連続ドラマだったらどうです?初回と最終回を見逃してそのドラマを楽しいと感じるでしょうか?
酷い場合には19時には先発投手が降板していたり、初回しか得点が入らない試合もありますからね。
実際日本シリーズやオールスターのように試合開始から試合終了まで見られる試合は本当に楽しめますよね。
高校野球も全部中継しますし、MLBもそうですからね。
それで本当に野球を楽しみたいファンはスカパーなどに加入して最初から最後まで野球を楽しんでいるのです。
当然民放の視聴率は下がっていくわけです。
その点サッカーはハーフタイムを含めて約2時間で必ず試合が終わりますからね。視聴者にとってはテレビ向きと言えます(CMスポンサーにとってはテレビ向きではないんでしょうが)。
試合時間を短縮してなんとか21時までに試合を終わらせようという話は毎年聞くのですが、いっつもシーズン最初だけで忘れられていくように感じます。
まあこれからデジタル放送が主流になり、多チャンネル時代に突入すれば18時~22時という中継も実現しそうな気もしますが、現状では・・・全試合の放送ではなく、放送試合数を減らす代わりに一試合まるまる中継するのはどうでしょうか?
もしくはホリエモンではないですが、ネットとメディアの融合。18時~19時まではネット中継、21時から試合終了までもネット中継というのはどうでしょう?他の番組に迷惑を掛けない分実現可能だと思うのですが・・・。
もう一つ考えられる要因は・・・
先日職場の後輩と話をしていて驚きました。彼は東京生まれの東京育ちなのですが、生まれて二十数年野球を実際にプレーしたことがないというのです。
私は田舎育ちですので近くにはたくさんの空き地があり、暇さえあればバットとボール(もしくはそれの代わりになるものならなんでも使って)で野球をしていました。極端な話3人いれば出来ますからね、野球って。
しかし都会にはそんな空き地はなく、公園等では球技禁止だったりしますから、野球をやるためには地区のチームに入らなければならないわけです。そうなると私のように運動が得意ではなかった子供には敷居が高くなってしまうんですよね。
やったこともない競技をテレビで見てもいまいち面白くないのは当たり前ですよね。
サッカー人気が高まっている要因の一つに下部組織の充実があると思います。なによりサッカーは狭い場所でも1人でも出来ますからね。
プロ野球も末端までお金を使って子供たちに実際に野球をプレーしてもらえる場所を提供することが必要なのではないでしょうか。