つれづれなるかも

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(スポーツの話題が多いです)

狂四郎2030 完結

2004-10-07 20:46:55 | 漫画
以前の記事でも何回か触れた徳弘正也著の「狂四郎2030」が今週発売の第20巻をもって完結しました。
連載時に比べ15ページの加筆があるとのことでしたので、感想を書くのは保留していましたが、今回その加筆部分も確認しましたので改めて感想を書きたいと思います。

まず連載終了時にも感じられた「唐突な終了」感はやはり拭えません。
これに関しては著者自身があとがきにて触れています。
この漫画は「ロミオとジュリエット」のような二人の愛が本筋なんだと。
そして二人をこれ以上悲惨な目に遭わして引っ張りたくなかったと。
確かに伏線として張られていた強力なコンピューターウイルス、タイムマシンなどを消化しようとすると本筋から外れたひっぱり感が出るかもしてません。
主要登場メンバーのその後が全く語られていないことも本筋から考えると蛇足になりかねないのかもしれません。
TVドラマのラブストーリーでも結婚や告白がクライマックスでその後の生活ってあまり描かれませんよね。
そういう意味で「ラブストーリー」として完結しているのは認めたいと思います。

でもですね~だからこそ本筋である二人の関係についての描写が足りないように思うんですよ。
今までの狂四郎の苦悩はどうなっちゃうんでしょう?
二人のこれからの生活は平凡な生活ではないはずです。
狂四郎は生きるため、ユリカに遭う為たくさんの人殺しをしてきました。
そしてそんな自分をユリカに見せていいのか悩み苦しんできました。
二人で脱出した今、二人は追われる立場ですので今度はユリカの目の前で人を殺さねばならない場面が出てくるはずです。そこを読みたかった。読者の想像に任せてしまうのは勿体無いと思うのです。

それからこの漫画にはたくさんのSEXシーンが登場します。
これは著者の嗜好ももちろんありますが、全部の場面に意味があって素晴らしいと思っていました。
ヒロインであるユリカにとって最大の障害がSEXであり、最高の悦びもまたSEXであったことが充分描かれてきたと思います。
でも無事脱出した後の二人のSEXシーンがないんですよね。
言うなれば結婚式後の初夜ですよ。それが描かれていないのは不満です。
今までのSEXシーンですら無意味になってしまうと思うのですよ。
ここで渾身のSEXシーンで二人の愛を表現して欲しかったのです。

残念ながら私にとって「狂四郎2030」は最高傑作にはちょっと惜しい作品になってしまいました。
本当に大好きな作品だっただけに期待が大きすぎたのかもしれません。
落ち着いたらもう一度全部読み返して見たいと思います。
徳弘先生お疲れ様でした。
次回作にも期待しております。

狂四郎2030 最終回 自主規制という名のもとに

2004-07-28 09:05:31 | 漫画
いよいよ待ちに待った最終回を読みました。
ですがここに感想を書くのは今はやめておきます。
10月に大幅加筆された単行本が出るそうなので、その真の最終回を読んでから感想を書こうと思います。

ただ、今回の連載終了は大人の事情による打ち切り説が流れています。
もしそうであるならば許せません。
一部の異常な犯罪者のせいで著作物に規制をかけるなど具の骨頂だと思います。

以前もある犯罪者のせいで、ホラービデオなどが規制されたことがありました。
私はホラーの大ファンなので大きな憤りを感じたのを覚えています。

残酷な描写が減ったら残酷な事件は減るのですか?
性的な描写が減ったら性犯罪は減るのですか?
そこに因果関係は本当に存在するのですか?
だったらホラー映画の大好きな私は犯罪者予備軍なのですか?



狂四郎2030

2004-07-19 11:53:24 | 漫画
私は結構たくさん漫画を読みます。
その中で今一番のオススメはスーパージャンプで連載中の徳弘正也著「狂四郎2030」です。

徳弘先生はかつて黄金時代の週刊少年ジャンプ(キン肉マンや北斗の拳と同時期)でも連載を持っていたほどの実力者で、私の大好きな漫画家の1人です。
代表作は「シェイプアップ乱」「ジャングルの王者ターちゃん」です。
他にもあまりヒットはしませんでしたが、「タールヘルアナ富子」「水のともだちカッパーマン」「ふんどし刑事ケンちゃんとチャコちゃん」「Wrestling もも子」なども描いています。詳しくはここをどうぞ。
私はほぼ全巻持っています(新ターちゃんの18、19巻だけ見つからないんですけどね・・・)

徳弘作品を一度でも読んだことがある方はご存知かもしれませんが、作中8割方下ネタです(笑)
人情話が多いし、ギャグも面白いのですが、下ネタのせいであまり人には薦められないのが残念でもあります。

その徳弘先生の最高傑作であろう作品が前出の「狂四郎2030」です。
あらすじは・・・舞台は第三次世界大戦後の2030年日本。そこは男女が隔離され、一部の特権階級が支配する世界です。平民は単純作業に従事しながら唯一の楽しみである「バーチャマシン」を心の拠り所にして生きています。そのバーチャマシンでユリカという女性に出会った主人公の狂四郎は彼女に実際に会うために決死の旅に出たのでした・・・こんな感じです。詳しくは公式ページで。
相変わらず下ネタ満載ですが、泣けます。感動出来ます。オススメです。

そんな「狂四郎2030」が次回のスーパージャンプで最終回を迎えるのです。人気作の早すぎる完結予告にネット上では様々な憶測、最終回予想が溢れていますが、ずっと徳弘先生のファンだった私は黙ってその最終回を待とうと思っています。
次号のSJは来週の水曜日発売ですので、また読後に感想を書こうと思います。