【「生まれ、学び、働き、家族を守り、老いていく」こうした人生のステージを安心して送れる社会をつくろう】
をメインスローガンに据えた神奈川シニア連合(会員31,126名)第28回定期総会は11月22日(金)13時0分から冷雨と強風の悪天候の中を横浜市の「ワークピア横浜」で代議員、傍聴者、役員、来賓等129名が出席し開催されました。
総会は鈴木副会長(基幹労連)の司会で始まり、冒頭に年度内に逝去された初代会長の小玉一郎氏に黙祷を捧げ、議長団に成田(基幹労連)瀬沼(JP)の両代議員を選出し進行が行われました。
会長挨拶として永井会長(自治労)から「別記」の挨拶がありました。
引き続き連合神奈川・吉坂会長から
「① 11月8日連合神奈川第29回総会で会長に選任された②自然災害で被災された方にお見舞いとボランティア、カンパ活動等で対応している③政策制度要求と各種選挙への協力に感謝する④超高齢化社会が進む中で地域共生社会実現の取組⑤来年3月に30周年を迎え「まもる・つなぐ・創り出す」多くの人とコミュニケーションとる」等の挨拶を受けました。
来賓挨拶では日本退職者連合・野田事務局長、神奈川県・安井雇用労政課副課長、横浜市・山本雇用労働課長、立憲民主党神奈川連合・牧山副代表、国民民主党神奈川県総支部・石上代表、神奈川県労福協・天野事務局次長、中央労働金庫神奈川県本部・佐藤常務理事、こくみん共済COOP神奈川推進本部事業推進部・山崎次長から挨拶を受けた後、ワークピア横浜・石井事務局長、(株)エル・ビー・エー・福重営業統括部長、いこいの村あしがら・石田支配人、日本退職者連合・大内様を紹介し、最後に議長から相模原市長のメッセージが紹介されました。
議事に入り、経過報告、会計報告を東谷事務局長(情報労連)、監査報告を角掛監査(JAM)が報告し承認されました。
引き続き、第1号議案「活動方針(案)」を高野副会長(自動車総連)
第2号議案「予算(案)」を東谷事務局長から提案され採択されました。更に成田総会議長より「スローガン(案)」、田戸常任幹事(JP)より「総会宣言(案)」が提案され
満場一致で採択されました。引き続き鯉沼役員選考委員長(運輸労連)から永井会長の体調不良での退任の案件について役員選考委員会報告があり、後任の会長に池田捷治副会長(電力総連)を会長職に推薦する提案があり満場一致で承認されました。
新役員挨拶として池田捷治新会長から「74歳の会長から77歳の会長になったが国会では高齢者に対して改悪ばかりの議論が行われているが阻止に向けて会員皆さんの協力で1年間頑張る」等の挨拶がありました。その後退任される3名の方に感謝状贈呈が行われ、臼井副会長(神教協)の閉会挨拶、最後に池田会長の「我々高齢者の生活安定のため団結頑張ろう」の音頭により参加全員で「団結頑張ろう」を三唱し15時20分に第28回定期総会は恙なく終了しました。
「別記」
永井会長挨拶
連合神奈川・吉坂会長、日本退職者連合・野田事務局長を始め、多くの来賓の皆さん、何かとお忙しい中を本定期総会にお出でいただき、誠にありがとうございます。心から御礼申し上げます。また、本総会にご出席を頂きました代議員の皆さん、誠にご苦労様です。
激しく吹き荒れた台風15号や19号の被害で心配された日本大通りや海岸通りのイチョウの紅葉も、皆さんご覧のとおりまったく影響を感じさせないほど見事に紅葉しつつあります。人知を超えた自然の営みに全く驚くばかりであります。と同時に二つの台風で甚大な被害を被られた多くの皆様に、心からお見舞い申し上げる次第であります。 さて、国連では毎年「幸福度ランキング」を発表しておりますが、今年も3月にこのランキングが発表されました。
この調査は、その国の国民にどの程度幸福感を感じたかを自己評価して貰った上で。GDPや平均寿命、社会的寛容さ、自分の人生の中で何をするのか選択する自由度、社会の腐敗度など評価し、その国の幸福度を算定すると言うものですが、国連が発表した結果によると、第1位はフィランド、2位がデンマーク、3位がノルウェー、4位はアイスランド、5位はオランダであります。ところで日本と言えば何と昨年よりも4つ順位を下げ58位となっています。
もちろん、この種の調査は、もっぱら感性的なものであり、「幸福感を感じる」と言うことは誰にも干渉できるものではありませんし、もっぱら西洋的価値観に基づいた価値観による調査との批判もありますが、資本主義の高度に発達した日本においては大体において合理的なものと言えるのではないかと思います。また先に挙げた北欧の諸国は、しっかりとした社会保障制度を持ち、大学教育も日本と比べ物がないほど充実したものとなっており「幸福度ランキング」で上位を占めるには当然のことであるように思います。
日本は「日本は経済至上主義」と言ってるように全てを経済力の物差しで測る習慣が身についているように思います。社会保障とか教育といった人間社会の根源的な問題を考えることが大切だと思います。
ところで、私が皆さんにこうしてご挨拶するのは最後の機会となってしまいました。といいますのも、昨年来、体に変調をきたし、電車の駅など階段の多い所では、しばしば身の危険を感じることがあるため、会長を辞任したい旨相談をしましたところ、任期途中ではありますが、快く同意いただけが出来ました。
少子高齢化、人口減少社会の中にあって、高齢者運動の役割はますます重要なものとなってきます。今後は新しい会長のもと一致団結され、運動の盛り上げを図って頂きたいと切に申し上げ、私の挨拶とさせていただきます。