正直に書きます
私の実力のなさなのですが・・
実は、前回の素焼きの窯で、大きい方の陶板が真っ二つに割れてしまいました
焦って素焼きを実行したことで
たぶん陶板の内側の部分の乾燥が不十分だったからではないかと思うのですが
長年続けてきてこんなことは初めてでした
ぎゃらりいホンダの展示に、大きな陶板を使えなくなったこともショックだったのですが
そのことだけでなく・・これまでには経験したことのなかったような破損だったから
それ以来・・窯を焚くのが怖くなってしまいました
無事に素焼きの終わった他のものの本焼きだけでも、一刻も早くしなければならないのに
割れた陶板が目に入るたびに‥窯だきのすべて失敗するのではないか・・
そういう恐怖に囚われて・・なかなか本焼きの窯を焚く勇気を持てませんでした
でも・・個展の期日は近づいてくるし
いつまでも焚かないわけにはいかないし・・
心を必死で奮い立たせて、本焼きの窯のスイッチを入れました
そして・・その間中、心がつぶれそうでした
いつも以上に何度も窯場に行き
何度も何度も・・窯の神様と窯さんに祈りました
でもその繰り返しの中で気づいたのです
窯で焼くという行為は・・祈りの時間なのだと
自分ではどうしようもないことが起こるかもしれない窯の中の時間
だから・・無事を祈る
何度も何度も祈る
窯だきは人生に似ているなあ
そんな気がしてきました
そして・・今朝・・窯が冷めて
中のつちびとに対面しました
お天気は悪くて・・暗かったけど
現れたピンクの花の天使が
その祈りに応えてくれたような気がしています