心は目に見えず、伝えなければ他人には伝わらない。
当たり前のことの様に思えるが、かのんは統合失調症になったことにより、このことに気づくことができなかった。かのんは「他人にかのんの心がすり抜けている」と思っていたため他人に気持ちを伝える必要などないと思い込んでいたのだ。
また、自分がどれだけ疲れているかどうかも気づかなかった。
かのんは120%の力を出して仕事や勉強をすることが多かった。現在も120%の力を出して仕事をしてしまうことがあるが、すぐに気づき休憩を取るようにしている。以前は、自分がどのくらいの力を出しているかも、自分がどれだけ疲れているかも気づいていなかった。なので、いつも疲れていた。でも、なぜ疲れているかわかっていなかった。
現在は自分の体調を管理するため4種類のスタンプを使い、その日の気分・体力を記録している。4種類のスタンプはニコちゃんマークで良い⇆悪いを表している。かのんはこの記録を続けている。自分が疲れていることを視覚的に捉えることができるようになり、体調管理がしやすくなった。また、自分がどれだけ疲れているかも感じやすくなった。
病気になったことで困ることもたくさんあったが、気づくこともたくさんある。
そんな気づきをこれからも書いていけたらなと思う。