先日休憩室でそもそもうなぎって淡水魚なのか?と言う話になった。そう言われて見るとうなぎについて良く解ってない。ウイキペディアや各種HPを検索しいろいろと調べてみた。ううーーん。うなぎの世界は奥が深いしまだまだ謎な部分が多い。
うなぎの産卵地は現在ではグアム島沖のスルガ海山(海の中にある山)近辺であるとされている。そこで孵化したうなぎの稚魚(レプトケファルス)は海流にのって日本を含むアジア地区に流れ着く。この頃にはシラス状になっていて日本の川をさかのぼるわけです。川で暮らしたりそのまま湖まで上がってきたりして5年から10年くらいかけて成魚になるのがいわゆる天然うなぎ。日本近辺に流れ着いたシラス状態の物を捕獲して養殖して育てるのが一般的に流通しているほとんどの消費者の口に入っている養殖のうなぎ。
要は中国産だとか日本産だとか言ってるのはいずれも捕まえたシラスウナギがどこで養殖されたのかの問題なわけです。中国産に対して消費者が不信感を持っているのは余計な抗菌剤などの添加物の問題であって、結局のところ国産でも養殖には変わりないわけ。国産だからと言って川に遡って来たうなぎを捕まえた物ではないと言うことなのです。(完全天然物の流通量は1%未満・ちなみに養殖国産物は20%、残りの約80%は台湾か中国からの輸入物ということになります)
そこでスーパーで国産と中国産を買ってきて食べ比べてみることにした。中国のなんてウシガエルの肉かもしれないなどと言ってる人もいましたが、二つ並べて食べ比べてみれば味の違いもわかるだろ。それにしてもこの値段の違い!大きさはほぼ同じなのに国産は中国産の3倍近いお値段。
←上が国産、下がチャイナね。うーん。見た目はあんまり変わりませんが、一口ずつ食べ比べてみるとやはり味は違いますね。チャイナの方がとにかく臭みが強い。さらに小骨が多いし皮の部分がごわっとした感じ。全体的な肉質も国産の方がふんわりしていてあと味もくせがない。山椒をぶっかければチャイナも臭いが薄まって何とか食べられますが、やはり価格差には明確な味の差もあると言う事がわかりました。
産地偽装したって結局消費者は味なんて良く解らないんだから価格差ほど味の違いなんてないんだろうと思ってましたが、食べ比べて見てこれほどまでに明らかな味の差があるのにはびっくり。ただ中国産イコール毒みたいな固定観念を持つのはいかがなものかとも思ってます。食物自給率が40%しかないこの国ではメイドインチャイナは避けて通れない道なのです。結局のところチャイナを食べる食べないは自分の舌で判断すればいい事なんじゃないでしょうかね。ただ余計な薬品だけは勘弁だけどね。
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