合衆国の片隅で新館 2006~

5人と4頭プラスαと2羽と1匹とその他大勢だったアメリカ暮らしは2人と1頭と1匹になりました。

ハイスクールの授賞式

2006-06-03 | コドモたちの学校

昨日の続き…をご報告したいところですが、進展ナシです。

今度という今度は、絶対に避けたはずの会社にまんまとひっかかってしまった自分に脱力して、闘う気力もおきません。

もちろん、先方からフォローの電話などかかってくるわけもなく、当分膠着状態が続くモノと思われます。

もういいし。
たまにはこういうときもあるさ。いつも闘ってばかりじゃ疲れるしね。ストレスを溜めないのが一番です。

とにかくピザは食べ終わったし、ステーキがあと2食くらい続きそうで、至急肉まんも作らなくちゃいけなそうだけど、とりあえずガレージから小さい冷蔵庫を持ってきてなんとかなったし。


さて、というわけで気持ちを切り替えて。

先日行われたハイスクールの今年度授賞式のレポートです。
(シニアの4年生はもう卒業済み。フレッシュマン=1年生からジュニア=3年生までの表彰です)

これはAnnual Leadership and Achievement Awards Programという何やら立派な名前のついた授賞式なのですが、要するに今年一年がんばった人に賞をあげるよ、という素朴なセレモニーです。

例えば成績優秀者の賞では
An Academic Ribbon(GPAという成績指標が、フレッシュマンで3.5以上、ソフィモア(2年生)ジュニアで3.0以上)
The Bronze Medal(2年生以上で初めての3.5以上)
The Silver Medal(2度目の3.5以上)
The Gold Medal(3度目の3.5以上)
というふうに分かれているのですが、他にも生徒会のメンバーとかアメリカの数学コンテストに出たとか州の科学クラブで活躍したとか、学校新聞の発行に携わったとか、ロボットコンテストに出たとか、あ、もちろんPerfect Attendance(皆勤賞)なんていうのもあって、賞の種類は実に25項目に渡っています。

中にはもちろんひとりで5つも6つも賞を取るツワモノもいれば、うちのブーちゃんのように文字通りフレッシュマンでひとつだけのリボンを大事そうに受け取る子も。

4年間皆勤賞、という子がいたのにはびっくりでしたねー。ミドルスクールの8年生から高校3年生まで一度も休まなかったそうです。すごいなあ、皆勤賞なんてただの一度も縁がなかった私にはただびっくりです。アメリカの学校、出席厳しいですからねー。




さて、ずらっと並んだ子どもたち。

それなりにきれいな格好で来ているのは勝手のわかっていないフレッシュマンです。2年生以上はジーンズにビーチサンダル(笑)がスタンダード。でも中にはキラキラのドレスで登場の子もいましたよ。



ここで私のカルチャーショック。と言っても今回初めてではなく、もうすっかり慣れてしまったのですが、最初はびっくりしたこと。

一人ひとり名前を呼ばれて先生から賞品(リボン)を受け取るのですが、日本だったら壇上に向かってお辞儀→しずしずと中央まで進み、もう一度お辞儀、恭しく片方ずつ両方の手を差し出して受け取りそのまま一歩下がって礼→客席にお辞儀→しずしずと退場・・・・というのがもう私たちの世代なんかだと骨身に染みこんでいるわけですが、もうここが全然っ違う。

では、うちのブーさんを例に解説いたしましょう。


ひな壇から一列ずつ立ち上がります。

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あらかじめ苗字のアルファベット順に並ばされているあたり、すごいなー、ちゃんと準備してるじゃん!と感心…してちゃダメだよね。

   
   しずしず

       
        ここまでは普通です


           
            ここで一人目の先生と軽く握手




はい、ここから速いですよ!



Academic Award, Boo Katasumi! 呼ばれました!



ずんずんずん



1秒で歩いて


0.3秒のアイコンタクト


0.5秒の笑み返し


あ、もう受け取ってる!しかも片手だ!?


0.2秒後


サヨウナラ~


これが普通なんです。


そうそう、今回はハプニングもありました。自分の番が来て、中央に向かった男の子が「それ、ボクのじゃないよ」と。

さすがに慌てる先生。「えっと…じゃあ、あなた、だれ?アリエナイー( ̄▽ ̄;)


結局その場でドタバタするも彼の書類が見つからず、彼は爆笑の渦の中その場に立ちつくすこと最後まで。最後の生徒が終わるころ、やっとその子の賞が準備できたらしく、最後の最後に名前が呼ばれて無事表彰されました。会場が思い切り盛り上がったのは言うまでもなし。


フーの4年生の卒業式なんかはもうちょっと感動的で一人ひとり校長先生とハグして親に向かって写真を撮ってもらって、って感じだったんですけれども、それでも証書の受け取りは片手だったっけ。ちょっと日本人にはカルチャーショックでしょ?

というわけで、こんな人数が一人ひとり名前を呼ばれてももうあっという間にセレモニーは終わり。もちろん先生方のスピーチも拍手の時間の方が長いくらいです。そしてこの後はカフェテリアでちょっとした歓談。と言っても、缶のPOP(コーラ類などのソフトドリンク)が数種とボトルの水、ごく普通のクッキーが3種類テーブルの上に置かれているだけ。

コドモはコドモ同士、親は仕方なく親同士でコドモの歓談が終わるのを待ちます…

待ちます…

待ちます…

終わらないし!毎日喋ってるのによくそれだけ喋ることあるね!でも良い仲間たちです。みんなそろって表彰されて優秀優秀(笑)。



もらった封筒の中身。


おばちゃんおめでとー。それっておいしいの?


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16 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ヘンドン)
2006-06-03 07:07:13
ブーちゃんはちゃんとアワードもらってよかったですね。おめでとうございます。
それにしてもすごいですね~毎年全校生徒あてにそういうのをやっているんですか?うちの学校では夏休みに入ってからファイナルのスコアとともにGPAのリストが(3・0、3・5、4・0以上などに分けて)送付されてくるだけです(^_^;)もっとも最終日の前日3日間がファイナルですから集計が最終日までに間に合わないからかもしれませんが。ミドルスクールでも卒業式の時しかそういうアワードはないですし。そういうのがちゃんと毎年あればもっと頑張る子もいるかもしれないのに・・。
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Unknown (MIN)
2006-06-03 08:10:14
ブーちゃん、おめでとうございます!
頑張った成果をこんな風に盛り上げてもらえると、親子ともども嬉しいですよね。
あと表彰式の様子。
封筒を渡している女性って校長先生ですか??
ハグとか握手も無しですか?!
うーん、アッサリしてるなぁ。(笑)
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Unknown (たいゆう)
2006-06-03 08:28:30
TAMAさん冷蔵庫に関して諦めモードがヒシヒシと伝わってきます。

ブーちゃん、おめでとうございます。
表彰式、簡単でいいですね。自分自身が頑張ったのだから必要以上に感謝を述べなくてもと思います。日本のは重々過ぎますよ。もう私なんか鬱陶しかったですから。
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Unknown (may)
2006-06-03 13:02:43
冷蔵庫・・・縁がなかった~~と言う事??かな?
ガレージに配達されたんじゃ彼(冷蔵庫ね・・どうみても彼女じゃなく彼・笑)も家族の一員には なれなかったんでは・・・。 他人事みたいで すいませ~~ん。。。
522事件の時の記事は前に読んでたけど
この冷蔵庫の おいたち(笑・失礼)は知らなかった~~ぁ

ブーちゃん おめでとう!!
ブーちゃんの黒髪ステキ・・・
これからも頑張ってね。。。
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Unknown (パセリ)
2006-06-03 14:16:12
ブーちゃん、おめでとうございます。
最後の言葉笑いました。うちのスズも言いそうな言葉・・・・(笑)
裏技肉まん作りましたよ~~。おいしかったです。

冷蔵庫、早く、何とかなると良いですね。
実況中継(進展)はいつになるのか、気になるところです。どれくらい待たされるものなのかしら???
あ、いや、決して、人の不幸を楽しんでいるわけではないですよ。ほんと。
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Unknown (虹のパパ黒山羊@おうち)
2006-06-03 19:26:52
日本:おし頂く
米国:片手でピックアップ

あぁ、ここに「学校とは誰のためにあるのか?」という
基本的な疑問の答えが出ていますねぇ。

米国は「学校は生徒のためにある」
日本は「学校は先生=文部省=統治者のためにある」
だから上下関係がハッキリしているのね<日本

うみゅ……文化だなぁ……
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Unknown (TAMA)
2006-06-04 00:29:05
★ヘンドンさん、
そうか、これってどこの学校でもやってるわけじゃないんですね。考えてみると、幼稚園でもらっていた「みんなのお手本になりよい子でした」賞の延長みたいな感じ?(笑)
でもこうして評価されるのってコドモには励みになりますよね。たとえ大きなコドモでも。
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Unknown (TAMA)
2006-06-04 00:30:26
★MINさん、
ありがとうございます。この女性はカウンセラーです。苗字のアルファベットごとに担当カウンセラーが決まっているので、一区切りごとに担当のカウンセラーが読み上げるの。…娘の名前、思い切り発音間違って読んだけど(爆)。
校長先生は手前で握手してるおじさんかな。
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Unknown (TAMA)
2006-06-04 00:32:43
★mayさん、
522事件って何だっけー?気になるわ。
なんかねー、相性悪いのかしらと思っちゃいますよね。冷蔵庫。でもここまでの半年間、毎日のように「良い買い物だったなあ。」って満足してたんですけどね。壊れやすいのは問題外だなあ。
ブーにお祝いのお言葉ありがとうございます。
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Unknown (TAMA)
2006-06-04 00:34:13
★たいゆうさん、
そうなんです。諦めモードというか脱力モードというか、「もうどうにでもなれ!」って感じ。娘たちは私が今までこんな態度に出たことがないので慌てているみたい。でもあの会社じゃ闘うだけ無駄~。
やっぱり日本は重々しすぎるよね。でも片手で歩きながらピックアップというのもちょっと、もうちょっとさ…どっちも極端よねえ。
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