さて、「ジャパニーズ・ランチ」の続きです。
私は、朝からせっせと作って重箱に詰めたさくら餅、5年生へのプレゼンテーションに使った日本紹介グッズ一式、更に折り紙と、本物の鯉のぼり(ただし一番小さいもの。それでも3メートルくらいはあるかな)を持ってハイスクールへ出かけました。場所はカフェテリアです。ハイスクールといえども子どもを預かる施設ですからセキュリティはしっかりと。受付でボランティアシートにサインインして、ナンバーのついたタグを身に着けます。
さて、まだ閑散としているカフェテリア。ここにもうすぐ何百人もの生徒が押しかけるなんてちょっと想像できません。
鯉のぼり、どうやって飾ろう。壁に貼り付けようかしら、と思っていたら壁際にはちゃんとものをつり下げるためのフックとワイヤーがついていました。ここの人たちのデコレーションにかける情熱はすごいなあ、といつもながらに感心。
早速つり下げられた鯉のぼり。左は、今回とりまとめて下さった日本人奥様がお食い初めの時に使った着物だそうです。すごい!よく取ってありましたね。
鯉のぼりの下に、簡単な説明と写真、おひな様の写真も貼りました。
本当はおひな様を持ってきたかったのだけど、混雑するカフェテリアで汚れたりしたら悲しいので写真だけ。余談ですが、おひな様に興味を持つ人たちに必ず驚かれるのが、これをセットで一度に買いそろえる(もしくは祖父母から女の赤ちゃんにプレゼントされる)ということ。どういうわけか、みなさん「毎年1つずつ揃えていくの?」という風に訊かれるのです。そういえばこちらではクリスマスの飾りとか、毎年ひとつずつ…という揃え方が多いような気が…。
和菓子や、料理、日本紹介の本や日本の新聞、折り紙などなど。
豪華なカブトも。
こうして日本人組がせっせとディスプレイを進める中、やはりボランティアでいろいろ運び込んでくださる方々もいらして・・・。
アートクラスの生徒達が授業で描いたジャパニーズ・アニメのポスターだそうです。
錬金術?抱懐?
でも漢字の基礎も何も知らず真似したにしては上手に書けている…よね?
写真は撮り忘れたけど、どうみてもどこか別のアジア(中国?…なんて言っている私の知識レベルもこんなもんです。)のカラフルなちょうちんも飾られてしまいました(涙)。映画「羊たちの沈黙」に出てきたようなクルクル回る、チョウチョがついているようなの。
試食品は、キュウリとカニかまの太巻き(マヨネーズをちょっと入れると切るときに包丁に付かないので楽なのだとか…)、桜餅、枝豆、ジャパニーズ・ライスクラッカー(あられです。普通のスーパーマーケットでも買えるのですよ。ちょっと日本のとは違うし、わさび味にスパイシーなのだけど)そして緑茶。
そうそう。緑茶を用意してくれたのはフィリピン出身の女性だったのですが、彼女がアジアンマーケットで緑茶(純日本製の煎茶)を買ったところ、中華系店員さんが「これを使うといい」と薦めてくれた「茶こし」を一緒に持ってきてくれました。その茶こしというのが、袋に入ったガーゼ( ̄▽ ̄;)。・・・使い方がよくわかりません。やはり我々も中国の文化なんか全然知らないってことかしらん
そしてこのプロジェクトを取り仕切り、この学区の食生活向上に努めていらっしゃるのがこの方!
お約束通り…着物のあわせが逆ですぅ。もちろん、日本人3人、慌てて直してもらおうとしたのですが、これもう根本的に間違っていて(そもそも用途から柄から生地から…間違っていないところがないくらいなので)あわせを正しくすると柄が全部なくなって真っ黒になってしまうのですよ。バスローブの延長だと考えるとどうしてもこの向きになりがちなのかも。
「いいわ、もう。どうせ誰もわからないしね。ハハハ。」←意外と柔軟な日本人組
ということになりました。事実を知ってしまった彼女には気の毒だけど、確かに正確な知識を望んでいる人は多くないのです。
でも、これでアメリカ人をバカにしたり、見下したりはしないでくださいね。彼女たち、「恥ずかしいわ」って言っていたけれど、そういう誤解はどこの国でも起こるものです。日本人がアメリカ人に抱いているイメージだって時々恥ずかしいもの、ありますよ。
例えば、日本人では、アメリカ人と言えば訴訟!って思いこんでいる人、いますよね。「アメリカでは電子レンジにネコを入れて乾かそうとしたら死んでしまったと訴訟になる。アメリカ人ってヘン!」とか…。でもアメリカ人のほとんどはそんな訴訟、やっぱりバカバカしい、嘆かわしいと言っています、当然ながら。(なのに何故起きるのか?という話はまた別の機会に…)
マクドナルドのコーヒーを股に挟んで運転していた女性が勝訴した件もそう。ああいうひとつのケースで、たまたま陪審員が偏っていたのか、法律家達が辣腕だったのか、とにかくそんなばかな訴訟が起きて、しかも原告が勝ってしまった!こういう事件はこちらでもみんなが「そんなバカな」と思うからこそニュースになるんです。なのに日本では「アメリカ人はこう考えているらしい」と思わせるような報道になってしまう。実際私も日本にいたときはそのあたりが不思議で仕方なかったです。アメリカではお互い隣近所の人を恐れてみんな疑心暗鬼で暮らしているのかと想像していました。もちろん実際に暮らしてみたらいかに報道が偏っていたかがわかるのですが。
そんなわけで、私が以前どこかで「『ああいうバカらしい裁判があるのよね、情けない。』とアメリカ人の友人が言っていた」話を書いたら、「アメリカ人でも中にはそんなまともな人がいるんですね」とコメントを頂いて仰天しました。
話が逸れたようですが、実はこのあたりが私がこのブログを書いていて、特にお伝えしたいことのひとつなのです。(ペットたちを取り巻く現状とか、教育のこととか、家族の近況なんかももちろんですが。)お互いのことを知らなさすぎるから、誤解や偏見が生まれて、増長されてしまう。身近なところから少しずつ、お互いに理解できていけたらいいなあ、と強く思うのです。
同じ人間ですから。肌の色や、歴史や宗教が違っても同じ人間です。彼らが日本の文化を学んでいるつもりでトンチンカンなことをしてしまっても、彼らが真剣である限り、私はそれを笑ったりしては本当はいけないんですよね。
・・・・・・
でも、ごめん許して。やっぱりちょっと笑わせて。
↑Japanese Lunchの看板の前にディスプレイされていた。
おーい、また何か間違ってるよぉ~!
お互い、笑いながら指摘しあって理解を深めていきましょうぞ。
※「情侶」とは中国語で「恋人同士」という意味らしいです…。
↑Japanese Lunchの看板の前にディスプレイされていた。
おーい、また何か間違ってるよぉ~!
お互い、笑いながら指摘しあって理解を深めていきましょうぞ。
※「情侶」とは中国語で「恋人同士」という意味らしいです…。
次はいよいよ試食(失敗)編へ
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これそのまま日本の小学校へ持っていくことできるんじゃない~
最近、思うのが、日本人でありながら、日本の文化や風習をしらない人が多いよ
だから、アメリカの方たちが間違って覚えていたりすることて笑えない
だって~
着物の合わせが逆であること気づく人、多分日本人も少ないと思うよ
まして柄が逆に入っていた着物を正しく着たら、逆に笑われそうです
お雛様だってなぜ飾るか知らずに飾っている人多いと思うしね
ステレオタイプ(偏見)というのは恐ろしいですねぇ。
私など紀行文が大好きで、昔読みまくっていたので、世界各国、先入観持ちまくりですよ。
ですから耳が痛い。イテテ…。
考えてみれば日本で流されるアメリカからのニュースだって、直接視聴しない限りは、日本のプロデューサーとかが選んで流してるわけですもんね。
視聴率など考えれば「日本人が見たいと思っているアメリカ」が必然的に選択されるわけですよね。
良いニュースであれ、悪いニュースであれ。
それは多かれ少なかれ避けられないことですけど、邪魔にならない知識の持ち方というのは、どうすれば可能なんでしょうかねぇ。
そういえば日本でも2009年までに市民が刑事裁判に参加する「裁判員制度」というものが始まるようですが、そのような制度がいったい日本人の感性に馴染むものなのか、私はちょっと不安です。
…ってこれもまた偏見かも。
まぁ、実際にはやってみなくちゃ分からないですよね。
映画「12人の優しい日本人」を地でいくようなことになったりして。
…ってあれ最後どうだったっけな?
一昨日HAWAIIから帰国してきました。まだ、夜中3時頃起きてしまい、夜10頃には眠いです。社内全体が時差ボケ中です…後発隊は今日帰ってきました。
やはり外国に行くと、日本人のやな処もかいまみたり、外国人の優しさに感動したりとありました。ダイヤモンドヘッドに朝早くThe Busででかけたのですが、直通の始発バスが中々こない中、途中までいく運転手さんがタダで乗せてくれ、(他のお客さんも乗っているのに)乗り換え場所まで連れていってくれました。直通の番号のバスがあまりにもこない50分まちでも、手当たり次第、停まったバスに聞いていたんです。(^^; 6人ただ乗りです。で3番バスに走れ〜!!って訳で日の出ギリギリ中腹でご来光を拝めました。細い登りでも外国人観光客と楽しいひととき、道も快く譲り合い…そんな中、下山というか広い道まで、降りてきた処で、日本人家族3人(大学生くらいの息子のいる夫婦)のオヤジが、広がらず歩け邪魔だ!!と言われました。振り向くと、ったくなんて毒づいている。3人ずつで歩いていて、交わせる広さだったので、凄く驚きました。で抜き去ったその親子、私たちの前で3人横並びで歩いていく…おいおい、お前等、同じじゃないか〜!!叫びたくなりましたが、せっかくの気分が台無しになるので、我慢しました。でもこれで、かなりテンションが下がったのはいうまでもありません(><)
オプショナルを取らず、全て自力だったので、なかなかの珍道中で楽しかったです。腕に入れ墨で【祖母】と入れている外国人を見て驚きました。(^^)でもこちらで同じことを。友人のTシャツの胸には【誘惑】という意味の言葉が書いてあったらしく、おばさま方やおじさま方に、おぅっ!!と言われていました。(^^;
はっ!!って、自分のに書かないでTAMAさん処に長々と…失礼しました。
TAMAさん何をうってたんですか??(笑)
それにしてもすごい気合!
日本でもそんな立派な鯉のぼりはなかなかおめにかかれないのに そして兜まであるとは・・・
そうそうTAMA家に立派なお雛さまがあつたのに
展示できなかったのは残念でした。
なんか微妙にCHINAとまじってるけど
私たちがイランとイラクどこが違うか
わからないのとおんなじでしょう
お疲れ様でした。
花札!
花札を軽く説明すれば「日本のカードゲームよ」で終わりですが、
つっこんで話をし始めると止めどもなくはなすことになります。
『まず日本には季節があるのね。あと日本文化の中には
自然を感じ取る感性があるの。それを「花」で表しているのね。
花に加えて動物もいるわね。日本でよく見かける動物が描かれているけど、
この事にも「自然を感じ取り、自然とともに生きる文化」の一端が読みとれるわね。
そうそう、花や動物の他に太陽や月も描かれているわよ。
それからこの柳の札は雨を表しているわ。雷も描かれているの。
あとハピネスと書かれたこれはある種の器ね。(寿と書かれた杯)
それからこの桜の札!これは花見幕というものなんだけど、
まず「花見」について説明するわね…(中略)
それから月の札があるでしょう。これで月見というのもあるわ。
そのどちらも杯の札と一緒になると特別な効力を発揮するの。
こういった所からも、日本人は自然を愛し・生活の中に取り入れてきた
そういう文化背景を持つと言うことが読みとれるわね』
…… 花札ってオイチョカブやるだけじゃないんです。
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「花札」に加えて「百人一首」の読み札が有れば完璧?
着々どころか3日前に知らされて1日前に打ち合わせてあとはぶっつけ本番ですよー。
こちらにある程度の期間いるとどうしても日本紹介イベントは避けて通れないので、今やパパッと出せるようにまとまってます。
日本にいるよりは「日本」を意識しやすいのかもしれませんね。とにかくいろんなこと訊かれるからココロの準備しておかないと(笑)。
陪審員制度、歓迎していないアメリカ人も多いみたいですけどね~。義務だから拒否もできないし。大変みたいです。
私、ネットを始めて10年以上になるのですが、初めてメディアを通さない生の声というのをネットで知って、報道されていることとあまりに違うので驚きましたよー。日本国内のことですが。
やはりネットってかなり頼りになると思います。特に個人発信のブログは、バイアスがかかっていたとしても数をこなすことで概容が見えてきたりするんじゃないでしょうか。
いや~、楽しかったです。どんどん書いて下さい。
そうですねー。外国で日本人の情けない態度を目の当たりにしてしまうとガッカリしますよねえ(うんうん)。
良い経験をたくさんされたみたいで何よりですっ!
こちらではこういう国際交流イベントのようなものは本当にしょっちゅうあちこちで開催されているので、日本人ももう慣れたものなんです。気合い入ってな~い(笑)。
だから、みんな折り紙とか、スモウとか一通りの日本文化は目新しくないのですよ。ただ、それを正しく認識しているか、というと全然別の問題みたいで…。
そうそう、私もイランとイラク、どこがどう違うと言われると困ってしまいます。