『日本の女性はサッカーに適している。世界に夢を描いたならボールを蹴ろう。そして、ここにいる素晴らしい女性たちを目指してください。』(2011 佐々木則夫監督)
なでしこジャパン 2-2 (0-0, 1-1, ET 1-1, 2-2, PK 3-1) 7月18日フランクフルト
なでしこジャパンが FIFA女子ワールドカップで優勝しました。
「日本がワールドカップで優勝する」というのは観念としては私の夢の中にもありましたが、彼女たちがするりと到達してしまうとは思いませんでした。というか、この手があったか。これからは「日本はワールドカップ優勝国」だと自称することにします。
アメリカとの決勝は、不思議なことだらけでした。
最初の不思議は、スピードと体格に勝る相手に対して、自分たちのサッカーで勝てたこと。事実決勝の序盤はアメリカが圧倒し、これは勝てないなと思いました。ドイツ、スウェーデンよりもはるかに強い。前半の最期に、若干の光を見いだすも、なんとかしのいだ前半45分といわざるを得なかったと思います。結局この劣勢は本質的に120分間変わらなかったのですが、少しずつ相手が疲れるにつれて、自分たちのサッカーができる時間を増やすことができました。これはドイツ、スウェーデン戦とも共通のことではあるのですが、アメリカが圧倒的なスピードと体格の差を持っていても、なでしこの持久力と技術をうちのめすことはできなかったのですね。
次の不思議ですが、アメリカのシュートがなかなか入らなかったこと。前半のWanbachのポストを叩いたシュートや後半早々に澤さんがクリアしたシーンなど、何故かアメリカのシュートが入らない。これは最後は運の世界なのですが、ぎりぎりで守備陣が体を張っていたおかげだとおもいます。(余談ですが、Wanbach選手を放送でワンバックと呼んでいましたが、もしかしてバンバッハと読むのではないのでしょうかね。というのも彼女はギド・ブッフバルトに顔が似てますよね。ドイツ系に見えて仕方ありませんでした。)
そして69分に失点します。これは攻撃陣がシュートを打ち切れないうちにボールを奪われて、カウンターからの失点でした。これは流れ的に最も納得いかない、いやな失点だったと思うのですが、ここでなでしこはめげなかった。あきらめなかった。これも不思議なことに、彼女たちは余裕綽々なんですよね。試合開始前も、試合中もすごく表情が豊かで、そしてどこか「いたずらしてやろう」という顔をしている。とくにそれが顕著なのは、最初の同点ゴールを生んだ《勝負師》宮間さんなのですが、どういう根性をしているのか、そしてどういう心理的マネジメントをこのチームはしているのか、とても不思議でなりません。
(また後で続きを更新予定です)
なでしこジャパンが FIFA女子ワールドカップで優勝しました。
「日本がワールドカップで優勝する」というのは観念としては私の夢の中にもありましたが、彼女たちがするりと到達してしまうとは思いませんでした。というか、この手があったか。これからは「日本はワールドカップ優勝国」だと自称することにします。
アメリカとの決勝は、不思議なことだらけでした。
最初の不思議は、スピードと体格に勝る相手に対して、自分たちのサッカーで勝てたこと。事実決勝の序盤はアメリカが圧倒し、これは勝てないなと思いました。ドイツ、スウェーデンよりもはるかに強い。前半の最期に、若干の光を見いだすも、なんとかしのいだ前半45分といわざるを得なかったと思います。結局この劣勢は本質的に120分間変わらなかったのですが、少しずつ相手が疲れるにつれて、自分たちのサッカーができる時間を増やすことができました。これはドイツ、スウェーデン戦とも共通のことではあるのですが、アメリカが圧倒的なスピードと体格の差を持っていても、なでしこの持久力と技術をうちのめすことはできなかったのですね。
次の不思議ですが、アメリカのシュートがなかなか入らなかったこと。前半のWanbachのポストを叩いたシュートや後半早々に澤さんがクリアしたシーンなど、何故かアメリカのシュートが入らない。これは最後は運の世界なのですが、ぎりぎりで守備陣が体を張っていたおかげだとおもいます。(余談ですが、Wanbach選手を放送でワンバックと呼んでいましたが、もしかしてバンバッハと読むのではないのでしょうかね。というのも彼女はギド・ブッフバルトに顔が似てますよね。ドイツ系に見えて仕方ありませんでした。)
そして69分に失点します。これは攻撃陣がシュートを打ち切れないうちにボールを奪われて、カウンターからの失点でした。これは流れ的に最も納得いかない、いやな失点だったと思うのですが、ここでなでしこはめげなかった。あきらめなかった。これも不思議なことに、彼女たちは余裕綽々なんですよね。試合開始前も、試合中もすごく表情が豊かで、そしてどこか「いたずらしてやろう」という顔をしている。とくにそれが顕著なのは、最初の同点ゴールを生んだ《勝負師》宮間さんなのですが、どういう根性をしているのか、そしてどういう心理的マネジメントをこのチームはしているのか、とても不思議でなりません。
(また後で続きを更新予定です)