こらっワールドカップ

Coração da copa do mundo - ワールドカップ期間限定感想文

Jリーグ再開(最終回)

2010-07-19 02:23:39 | 2010南アフリカ
長かったワールドカップも終わり、待望のJリーグが再開されました。今日、私は浦和レッズをサポートするためにガンバ大阪の本拠地万博まで遠征してきました。


今回のワールドカップでの日本代表を通して私たちが得たものは、「世界を垣間見た」のではないかと思います。2002年はなんだかふわふわしていて、世界との距離がよくわかりませんでした。2006年は期待に反して世界が遠のきました。そして2010年は世界が手の届く所にあることを、みんなで体験したワールドカップだったと思います。

守備と組織力は通用しましたし、本田遠藤のフリーキックは(役満を続けて上がったようでもありましたが)攻撃に関しても世界のトップに伍す力のあることを証明しました。しかし何か足りませんでした。


Jリーグを見ていても、世界を垣間見ることができます。浦和レッズの場合は2007年が世界の扉を開けた年でした。この年、強固な組織力でアジアを制します(AFCチャンピオンズリーグ優勝)。闘莉王、阿部、長谷部を背骨とした強固な守備を軸として、どんなピンチもしのぎ、どこからでも得点に持ち込めるチームでした(ちなみにこの軸は2010代表の軸となりました)。そして意気揚々と、日本で開催されたクラブワールドカップに臨みます。初戦を突破したレッズは、準決勝でカカ率いるACミランと当たります。結果は0-1の敗戦。スコア上は惜敗でしたが、ミランにとっては負けるはずの無い余裕の0-1でした。この年レッズの選手達とサポーターは、一瞬世界の扉に手をかけましたが、さらにその先に大きな壁があることに気付きました。この年の浦和レッズは守備も攻撃も秀でたチームであると思っていたのですが、ACミランに突きつけられた結果は、守ってあとは才能のあるフォワード任せるようなサッカーではだめだ、ということです。この年の浦和のワシントンと、2010ジャパンの本田の姿がダブります。

浦和はその翌2008年チームが上手く行かず、2009年からフィンケ監督を招き、マイボールを大切にし、自分たちで仕掛ける攻撃的なチームへ改造をはかります。

守っていれば、ある程度まで行けます。しかし守っているだけではその上へは行けません。フィンケ監督の浦和のサッカーは模索を始めたばかりです。スペインサッカーを標榜するとも言われるそのサッカーは、2年目のシーズンが三分の一が過ぎた所で、6勝5敗2分の第6位。浦和のサッカー、日本人にしか出来ないサッカーは見つかるのでしょうか?



今日の万博の試合はとんでもないゲームでした。浦和のパスサッカーがガンバを押したかに見えた前半。しかしガンバが浦和のミスからの心理的な減退に乗じた同点、逆転劇。そしてロスタイムに浦和の同点弾、そしてそのまたロスタイム94分に遠藤が見事なミドルを決めます。ああ、このドラマ、なんていうことだ。ワールドカップもいいですが、Jリーグはいいです。面白いです。私もこんな敗戦でへこたれません。みなさんも地元のJリーグの試合に足を運んでいただきたいと思います。



最後に、今年はもうひとつのワールドカップの戦いがあります。日本は2022年の開催に立候補しています。2022年のワールドカップ開催地は今年の12月2日のFIFAの会議で決定されます。招致活動に私も末席ながら招致委員の一人として携わらせていただいていています。

2022年ワールドカップを日本へ!日本だからこそ実現できる、新しい未来へ。
DREAM2022 日本招致委員会

日本のサッカーを、自分のプレイするチームから、自分が応援するJリーグのチームから、そして代表と2022招致と、盛り上げていきましょう。


今回のワールドカップ用の記事は、この投稿でちょうど50本、最終回になりました。ご愛読ありがとうございます。4年後に出てきますので、その節はまたひとつよろしくお願いします。


スペインの優勝がよかった理由

2010-07-13 23:14:33 | 2010南アフリカ

スペインが優勝しました。
前回の決勝ではがっかりしたと書きましたが、今回は満足しました。理由がいくつかあります。

1)攻撃的である
2)最もクオリティが高い
3)日本にとってもためになる

まずは攻撃的なチームが勝ったことを喜びたいと思います。私は守備的な試合があまり好きではありません。オシムさんは負けないサッカーを「モウリーニョ・シンドローム」と揶揄していましたが、結果を重視するがために、リスクを冒さず負けないことを第一義に置くサッカーは、ふつうつまらないと思います。(これには例外があって、マイチームになると話しが変わります。でも日本戦以外のワールドカップはマイチームではないので、ぼくは楽しい試合を見たいです。だって他人の試合なら勝敗よりも内容でしょ。)その攻撃姿勢は、相手によって変わることはありませんでした。ここがオランダ、ドイツとの本質的な違いです。なぜオランダ、ドイツは自分たちの試合ができなかったのか?攻撃的であり、クオリティが高いことでキックオフ前から優位にたっていたのでしょうか。

スペインのクオリティは群を抜いていました。シャビ、イニエスタ、ビジャ、シャビアロンソ、それに途中から出てくるセスクもいるのですが、まずボールのワンタッチのコントロールが抜群であったと思います。そしてボール保持者をどんどん追い抜いていく動き、小さなチャンスを複数人で大きくしていく動きにはわくわくしました。また攻撃的と書きましたが、スペインは数値的には堅守のサッカーでした。決勝トーナメントで無失点は初だそうですが、「引かない」「相手の良さを潰さない」「ファールで止めない」上で失点が少なかったのは驚異でした。ボールを大事にして、バランスよく味方の密集をつくる(コレクティブ)であったことがその要因であったと思いますが、無失点の理由はプロの評論家の方々の分析をこれから学んでいきたいと思います。

それにしても体が「小さい」スペインが優勝したのは、日本にとって福音でした。スペインのサッカーをそのままマネできるとは思いませんが、パワー指向のサッカーではなく、テクニックのサッカーが世界を制したということは、日本の未来にとって悪いことではありません。しかもストライカーもいなかった。フェルナンドトーレスは外れてしまいましたし、ビジャもセンターフォワードとは少し違う存在でした。でかくて強いフォワードがいなくてもできるんです。日本もやればできると思いませんか。

いい優勝でした。

優勝文句なし、スペインおめでとう。オランダ 0-1 スペイン(延長)

2010-07-12 06:37:20 | 2010南アフリカ
決勝 オランダ 0-1 スペイン(延長) 7月11日

サッカーのリアリズム対ファンタジー。ドラマがいっぱいありましたが、最後まで自分たちのサッカーを貫いたスペインが報われました。おめでとう。

冒頭スペインのボール回し、途中からスペインのいい時間をオランダがファウルで奪ってオランダペースに無理強いし前半終了。後半再びスペイン。オランダは2度のカウンターをどちらもカシージャスがスーパーセーブでロッペンを止める。オランダは試合を殺すことが鍵に。しかしカードの蓄積がオランダの守備を真綿のようにしめる。延長、オランダのハイティンガが退場。そして、イニエスタのゴール。

スペインは完璧なパス回しとは言えなかったかもしれませんが、驚くべきボールコントロール。オランダは準決勝までみせた攻撃サッカーを捨てて、泥臭く、執拗にスペインを潰すサッカーをしました。

スペインの前では、ドイツもオランダもそれまでのサッカーをできませんでした。ドイツは守備的に、オランダは乱暴に、それぞれの対応は異なるのですが、結果としてスペインに道をゆずりました。

スペインおめでとう。

オシムさんだったらどんな日本代表になっていたか

2010-07-11 01:13:45 | 2010南アフリカ
何度もこのブログで書いていますが、オシムさんがスカパーのワールドカップ中継にほぼ毎日のように出演しています。オシムさんはオーストリアの自宅にいて、自宅のテレビで放送を見ながら、同時に日本のスタジオとオシム宅を衛星回線でつなぐことで、試合前、ハーフタイム、試合後にコメントします。また試合中の「つぶやき」もスタッフの方がtwitter経由で紹介をしているので、オシムさんのサッカー観がよりよくわかるようになりました。この楽しい企画は大変素晴らしい試みであったと思います。パラグアイに敗れた後「私もここで戦っていました」とオシムさんがコメントし、通訳の千田さんがほろりと来てしまった所などは、この企画のよさのエッセンスが詰まった場面でした。

オシムさんが日本代表の監督に就任したのが2006年7月21日(その前に失意の代表が帰国した6月24日に川淵キャプテンが「ぽろっ」ともらしてしまったというのがありましたが [こわい上司が来るな、という感じ。オシム新監督候補(2006-06-25)])。
オシムジャパンは翌07年初夏のアジアカップを戦い(4位)、ユーロ2008の準備大会で地元のオーストリア・スイスといい試合をし、その後オシムさんが病に倒れます(11月16日)。オシムさんの昏睡状態は2週間続き、オシムさんの意識回復が報告されたころの12月3日、岡田監督の就任が発表されました。オシムさんが目覚めて最初の言葉が「岡田はダメだ」だったという笑えない冗談が東スポに踊るようなこともありましたが、まあそんな感じもあった訳です。

オシムさんがあのまま日本代表を率いていたら、このワールドカップでどんな試合を見せたでしょうか。興味が尽きません。オシムさんがアジア人のチームを率いる訳ですから、どこかに似るということはあり得ないとは思うのですが、今回のワールドカップ出場チームの中では、どこと一番近かったでしょうか。私はドイツだと思います。これは私の願望に近いのかもしれませんが、組織をベースに、サイドをうまく使いながらも、色々な所から点を取る、こんなチームになっていたのではないでしょうか。

そのオシム的理想ジャパンと岡田ジャパンが「どのように違ったのか」というテーマはとても大事な論点だと思い、また書いてみたいと思っていますが、それ以外にも気になる点がいくつもあります。たとえば、オシムさんは「相手にプレーをさせるな」とか「相手をリスペクトしすぎるな」ということを繰り返し語っています。その最たるものはパラグアイ戦で、日本は必要以上に相手を警戒しすぎてしまって、勝利を譲ってしまったのではないかという想いがあります。また、オシムさんは「リスクを冒す」ことの重要性も繰り返し語っています。このようなことを、試合前、試合中にどのような言葉で、どのように選手達に伝えたのか、それからそれがどのような結果をもたらしたのか。今となってはわかりません。返すがえすも残念とはこのことだと思いますが、とにかくワールドカップとサッカーは続くので、この普遍的なテーマは忘れずにいたいと思います。ワールドカップはあと2試合になりました。

今大会最大の失敗、寝坊してしまった。ドイツ 0-1 スペイン

2010-07-08 07:16:45 | 2010南アフリカ
ドイツ 0-1 スペイン 7月7日(5:05くらいから観戦)

寝坊してしまった。時計を見ると 5じ 。

テレビをつけると後半30分くらい、スペインがリードしている。ドイツがゴール前に人数をかけている。すごい緊張感が伝わってくる。スペインがカウンター。決められない。スペインがまたカウンター。ペドロがビジャに渡せばいいものをこねて決められない。スペインやな感じ。ドイツはかならずこういうときに得点してくる。しかし、。。。

スペインがドイツを下して、初の決勝に進出しました。

大会最高のカードを寝坊してしまった。

試合はドイツがアルゼンチンとイングランドを葬ったときのような攻撃的な試合ができず、自分達の試合をしたスペインに勝ちをゆずったようです。

こんな時代なので、ネットで経過はすぐに把握できました。スカパーのtwitterから送られてくるオシムさん自宅の「つぶやき」がすごく役に立ちました。(ちなみに私はこんな時代にもかかわらず、VHSなので「追っかけ再生」ができませんが。。)

試合後スカパーのゲストオシムさんが「スペインが勝ったというよりは、ドイツが負けた試合だ」と言っていました。また日本のスタジオゲストのフィンケ監督に「ワールドカップで何を学ぶべきか、浦和の選手だけでなく日本全体に伝えてほしい。できるだけ長く日本で指導を続けてほしい」とエールを送っていました。

今大会の成果は、ボールオリエンテッドなサッカー、ぼくは「自分のボールを大事にし、組織的優位性をつくる」と解釈しているのですが、こんなサッカーが我々を魅了してくれたことだと思います。その代表がスペイン、オランダ、ドイツ。少しずつ違いがありますが、ボールオリエンテッドな素晴らしいサッカー。決勝が楽しみです。
決勝ではスペインが、今大会最高の試合をして勝ってくれることを期待しています。

どうやら私が目が覚めたのは、プジョルの渾身のヘッドがドイツゴールに突きささり、世界が熱狂した瞬間だったようです。

祝、オランダ決勝進出

2010-07-07 22:35:05 | 2010南アフリカ
オランダ対ウルグアイは早起きしてビデオで見ました。ビデオで生感覚で楽しむのは苦労が要るものです。そうおっと起きて、ラジオやPCや携帯をさわらず、テレビをつける時はビデオ信号のみが出るようにして、ビデオを見始めます。しかし早送りできるというのはちょっと興ざめなもので、この試合5点入ったのですが、うっかり2点くらいは、ゴール後で抱き合っている画をみてあわてて巻き戻しました。

試合は、両チーム慎重に入りました。日本対パラグアイだと0-0で行くのですが、ファン ブロンクホルストとフォルランがビックリするようなシュート力を持っていたので、前半1-1で折り返します(ああ、びっくりした)。
しかし後半はオランダが攻めに出て(ウルグアイが「来ない」ことを見切って)、2点を追加します。最後にウルグアイも戦いに出て1点差に持ち込むのですが、時すでにという感じでした。

「オランダは戦術の実験的な発明者、新しいことを発見する」オシムさんの試合後のコメントです。「オランダをドイツがどうやっておさえるか見物だ」とも。こらこら私は今晩はスペインを応援しますよ。決勝もスペインですよ。

今晩のスカパー中継ではスペイン好きのドイツ人であり、今のドイツの基礎を作ったひとりであるフィンケ監督が出演。うれしい。オシムさんとの対話あったら事件、ありがとうスカパー。一度寝ます。

オランダしぶといですね オランダ 3-2 ウルグアイ

2010-07-07 07:07:07 | 2010南アフリカ
オランダ 3-2 ウルグアイ 7月6日

オランダが全勝で決勝まで来ました。相手のドイツ/スペインは今大会1回づつ負けています。オランダを一番苦しめたのは日本だ、なんて負け惜しみですが。

オランダのファン・マルワイク監督の苦労人風情がいいですね。詳しい感想は夜書けたらと思います。

パラグアイ頑張った、スペインぐだぐだも最後に持ち味を発揮。パラグアイ 0-1 スペイン

2010-07-04 11:27:42 | 2010南アフリカ
パラグアイ 0-1 スペイン 7月3日

男バルデスに率いられるパラグアイの善戦と、2分間で一つも決まらない3連続PK、最後はスペインの夢のボールまわし。山ほど見所の準決勝となりました。

パラグアイが試合当初から、全員ディフェンスでスペインを苦しめ、後半途中までスペインに試合をさせませんでした。パラグアイは日本戦から6名を入れ替えたそうですが、日本戦とはうって変わって、高い位置からプレッシャーをかけ続けます。こんな高テンションのプレスは続くものではないのですが、勢いが下がった後もスペインは味方同士のポジションとパスをもらう動きも悪く、自分たちのサッカーが出来ない。スペインにとって最低の前半だったと思います。

後半もスペインは修正が出来ない。そこでFWのフェルナンドトーレスを外しセスク、トップにはビジャが入ります。そこから試合が動いた。

まずはピケがつまらないファウルでパラグアイにPK、これをカシージャスがキャッチ。そのままの攻撃からこんどは飛び出したビジャが倒されスペインにPK。これをシャビアロンソがゴールネットをゆらすも、やり直しになり2本目はキーパーがセーブ。(このはじきをPKか?おぉポストとめちゃくちゃになるも無得点)

最後はイニエスタ持ち上がり、右のフリーなペドロにパス、ペドロのシュートがポストに嫌われるも、跳ね返りをビジャが冷静に決めて(といっても右ポスト左ポストゴールだったのですが)、ようやく試合を決めました。

パラクアイは最高の試合をしました。FWのバルデスはスペインを苦しませ続け、試合後は後半のPKを外したカルドーソを駒野に続いて励まし、更に男を上げました。

スペインはあまり良い試合とはいえなかったと思いますが、最後は自分たちの持ち味で決勝ゴールをあげました。

準決勝のドイツ対スペインはいまのサッカーの未来を占う、最重要試合になります。

ドイツがアルゼンチンをノックアウトしてしまった。アルゼンチン 0-4 ドイツ

2010-07-04 01:07:01 | 2010南アフリカ
アルゼンチン 0-4 ドイツ 7月3日

機械のように仕事が決まっていて、化けもののように遂行意思が高いドイツが、メッシ軍団をノックアウトしてしまった。ドイツがすべてのサッカーチームの目標となるのではないでしょうか。組織ブロックを整えながら、相手の穴をみつけサイドから崩す。この仕事を高いテンションのまま90分やり通してしまった。

アルゼンチンも悪くはなく、特に後半の序盤は同点に追いつく雰囲気が濃厚であったのだが、結局ドイツの組織は崩れず、アルゼンチンが最終チャンスをつかもうとしても足がのびる。信じられない完璧な試合。強い。ドイツのすべてがよいので、アルゼンチンのプレーの精度がどんどん悪くなる。アルゼンチンが下手に見えなかったですか?衝撃はブラジルの敗退の比ではありません。

準々決勝3試合連続でサプライズ。今日のドイツは世界の手本。スペインどうくる。

ギャンの涙。無念だ。ウルグアイ 1-1 ガーナ (4PK2)

2010-07-03 12:45:42 | 2010南アフリカ
ウルグアイ 1-1 ガーナ (4PK2) 7月2日 (スカパーの再放送で観戦)

お互いに攻め合う試合、立ち上がりはウルグアイが圧倒しいつ先制してもおかしくない状況が続きます。一方、緊張からか試合に入れなかったガーナが、ムンタリのスーパーゴールで先制。このシュートは距離もありましたし、打つと思えなかった。
後半は一転、ウルグアイが攻め返し(このチームは韓国戦もそうですが、生き返る)、フォルランの本田を思い出させる美しいフリーキックで同点。その後はややガーナが押しながら試合を進めるも決着つかず、延長へ、そして「事件」は起こります。

延長後半もほぼ15分が終わるころ、ガーナが怒濤の攻撃をしかけ、混戦からヘディングシュートが枠に行ったところをウルグアイの主戦フォワード スワレスが両手でブロックしPK。スワレスは退場。時間は15分も経過し、そのPKを決めればガーナの勝ちが決まる所、ギヤンのシュートはクロスバーに阻まれ、そのまま試合終了。PK戦に持ち込まれました。PK戦はギャンが最初のキッカーを泣きながら勤め決める精神力の強さをみせるも、結果は敗戦。ガーナとしては、勝っていた試合が、ウルグアイの両手でかき出され、ウルグアイは退場1名の代償だけで、勝利を持っていったのでした。

ガーナは「アフリカ代表」になっていたと聞くのですが、どういう雰囲気かもっと知りたいと思いました。その中での無情の敗戦。ルール上この試合の運用は正しかったのかもしれませんが、入っていたゴールは入ったと認定することはできなかったのでしょう。勝っていた試合を反則で止められてたガーナの敗戦は不当です。こういうものは「線引き」が難しくて、なかなかルールとして運用が難しいと思いますが、この日の問題のシュートに関しては、ゴールと認定してあげたいものだとつくづく思いました。
それと、PK戦というのは本当に酷な方法であると。

ブラジルがいなくなった。オランダ 2-1 ブラジル

2010-07-03 01:14:58 | 2010南アフリカ
オランダ 2-1 ブラジル 7月2日

昨日、一昨日と試合がありませんでした。今大会初めてのことです。しかし2日間ワールドカップが無かったおかげで、体の疲れが取れました。ワールドカップを見てるとはいえ1時とか2時に寝ているので、そんなに睡眠不足ではないはずなのですが、やはり夜中にガッツり集中して見るのは体に悪いようであります。

さて、前半はブラジルが夢のように素晴らしい点をあげます。メロが中盤深い位置からスルーパスを送り、ロビーニョが決めます。ブラジルには他にもチャンスがいくつもあり、ボールの1対1でもほとんど負けない。ブラジルの勝利は疑いなく、前半で寝てしまった人もいたのではないでしょうか。

しかしサッカーは本当に怖い競技です。なぜここまで変わってしまったのか、わかりません。

オランダは52分、68分とハイクロスで得点。そしてメロが相手を踏みつけて退場し、万事窮しました。とくに2点目のコーナーからの失点は、全て相手に前に入られ、ブラジルとしては完全に足が止まった状態になっていました。

ブラジルは守備の規律が極めて高く、カウンターで点を取る、従来のブラジルと違うと言われていました。そして従来よりも強いと信じられていました。しかし失点をした後は落ち着きを失い、全てのプレーの精度を失い、試合を失いました。あたかも普通のチームのように、負けてしまいました。極めて残念です。

ただし守備に軸をおくブラジルが優勝したならば、また世界のサッカー地図が書き変わっていたかもしれません。近年スペインとバルセロナが美しく攻めるサッカーで地図を書き換えましたが、ブラジルがこの戦法で勝てば「やはりカウンターこそが」といういうことに戻っていたかもしれません。逆にもしスペインかアルゼンチンが攻めて勝ちきれば、ブラジルでは攻撃回顧の大合唱となるでしょう。

ちなみに西村さんの主審はよかったと思います。難しい試合でしたが、それぞれ正確に吹いていたと思います。あれよりもっと上手く試合をコントロールできればよかったかもしれませんが、それの方法があったとは思えません、他の人が主審をしても。