こらっワールドカップ

Coração da copa do mundo - ワールドカップ期間限定感想文

ジダンがよみがえった! フランス 2-1 スペイン

2006-06-28 22:19:08 | 2006ドイツ大会
フランス 2-1 スペイン 6月28日

フランスが逆転でスペインに勝ち、ベスト8を決めた。
フランスの同点ゴールであるが、中盤でマケレレがボールを取り、横にいたリベリーに預ける、
リベリーがビエラとワンツーで抜け出て、キーパーもかわしてゴール。
この時トップにはっていたアンリがオフサイドポジションにいたが、そのアンリをおとりに使った形の素晴らしい得点だった。
こういう得点はいいよね、ただし次のブラジル戦は同じように行くかな?アンリが点を取る形を作らないとだめだろう。
ジダンが動きに動いていて、それは復活そのものであった。

スペインにもひとこと。
バルセロナのシャビ、リバプールのシャビアロンソ、そしてアーセナルのセスクからなる中盤は夢の組み合わせだった。
ただしチーム全体が、得点へ向かっていたかどうか。日本の親玉というか。。

Rd16が終わったので、私の予想の採点を

外れ ドイツ VS ○スウェーデン
当り ○アルゼンチン VS メキシコ
当り ○イングランド VS エクアドル
外れ ポルトガル VS ○オランダ
当り ○イタリア VS オーストラリア
外れ ○スイス VS ウクライナ
当り ○ブラジル VS ガーナ
外れ ○スペイン VS フランス

うーん、4勝4敗かよ
TOTOが当たらないわけだ。。

4年越しの損失補填 イタリア 1-0 オーストラリア

2006-06-27 23:40:38 | 2006ドイツ大会
イタリア 1-0 オーストラリア 6月26日

くだらない話だが。。。
今回のグループリーグの組み合わせで泣いたのはC組、一方組み分けで楽だったのはポルトガルと、スペインだった(あとはブラジルと開催国ドイツもありますが)。これにイタリアを加えると、2002年に「ひどい目にあった」3カ国がそろう。ポルトガルとスペインの一次リーグの組み分けは、4年越しの損失補填を受けているとうちらでは呼んでいたのだが、昨日の「微妙な」PKで勝ち進んだイタリアにも遅れて補填がやってきたのか。。。

こういう根拠のない話で盛り上がれるのも、サッカーのいいところである。どうも我々日本人はうさんくさい世界と、うまく渡り合うのが下手なようだが、今大会は列強がうまく泳いでいる。
(あまり試合が見れていないので、原稿の質が低いですね)

明日はフランス対スペイン。これを見るためにブラジルは見ないようにしないと。

Aaron Lennon イングランド 1-0 エクアドル

2006-06-26 23:36:39 | 2006ドイツ大会
イングランド 1-0 エクアドル 6月25日

つまらない試合だった。
その後のポルトガル対オランダが相当面白かったらしい。

イングランドは余裕というわけではないだろうが、最後には得点を決めたキャプテンベッカムを下げた(つかれていたようだが、怪我がないといいが)。かわりに入ったのが、初出場のレノンだった。
レノンである。私はついぞジョンレノン以外のレノンを知らなかったのだが、スコットランドのセルティック(中村俊輔のチームメートでもある)にニールレノンという選手がいて喜んでいた。しかしよりオーセンティックなイングランドにレノンがいてうれしかった。しかも名はアーロンである。かのエルビスのミドルネームである。
おそらくレノンはあまり多い名字ではないと思うのだが、もっといないのがMcCartneyではないかと思う。しかしずっとプレミアリーグを見ているといるもので、サンダーランドというクラブに在籍している。しかも、北アイルランド代表でもあるそうだ。Mcなんとかというのは、アイルランド系だという話を聞いたことがあるのだが、まさにそうだ。なお、サンダーランドのマッカートニーの名前は、Georgeである。George McCartney である。彼の親を尊敬したい。


決勝トーナメントが始まって、楽しみであるのだが、だれてしまったようだ。サッカーの話を書いていない。


これからの試合カイザースラウテルンでのイタリア対オーストラリアは、実は私がチケットを持っていた試合だ。ワールドカップの前半は、よく「あれドイツに行ってないの?」と嬉しいことを皆様が私に聞いてくれていたのだが、行くとしたらこれだった。これは昨年のうちにFIFAのインターネットサイトで入手できていたもので、それが「E組1位」対「F組2位」に割り当てられ、大変興奮したのであった。心はイタリア対日本である。
しかし残念ながら現地観戦はあきらめるのを余儀なくされた。チケットのキャンセルはFIFAの公式チケットサイトで「リセール」という制度がありそれを利用した。購入したチケットは開幕近くまでFIFAにキープされていて、行くときに発券。逆に試合に行けなくなると、リセールという方式で、誰か別の(知らない)人にチケットを譲れるのである。よいシステムである。
しかし。。むなしくもある。

Order 1001598462 of 30.11.2005
Applicant Katsumi
Product Amount Match Price
2 #53: (Round of sixteen) WE - RF Kaiserslautern 26.06.2006
Price for conditional tickets 250,00 EUR
Shipping charges 10,00 EUR
Grand total 260,00 EUR
Status Allocated

Status Release for resale Sold by Resale

こわい上司が来るな、という感じ。オシム新監督候補

2006-06-25 15:30:29 | 2006ドイツ大会
昨日、日本代表と一緒に帰国した川淵キャプテンがぽろりとこぼし、オシムがジーコの後任であることがわかりました。
オシムはジェフユナイテッド市原千葉の監督で、現在のJリーグの知将の代表として知られています。ユーゴスラビア出身で、母国をワールドカップで率いたこともあります。
彼のスタイルは、各人の判断の早さとチームの共通意識を前提として、局面局面で数的優位を作ろうというもので、当然運動量も要求されます。また彼の魅力はその語り口にもあって、論理的でかつユーモア(ぼやきとも)を交えたトークはJリーグの名物になっています。それがまとめて本として出版されているほどです。
私はオシムは歓迎しますが、彼が今ジェフでとっている戦法が代表でも可能なのか、あるいはオシムは同じ戦法を代表で行うのかに注目します。オシムの信条は判断にあって、必ずしも走れ走れではないと思います(おそらく走ることがこれから強調報道されると思いますが、注意が必要です)。代表というクラブと別な制約の元でオシムがどのような手を打つのか、大変楽しみです。選手たちからすれば、厳しい人が来るなあと思うでしょうね。

今回のいきさつで、協会の問題はセルジオ越後氏がここで述べている通り。
なぜ帰国の日に発言?惨敗の追及かわしか!!
川淵会長がどういうつもりでオシムの名前を出したのか分からないが、悪いタイミングだ。帰国早々に自分から言い出すなんて、軽率すぎる。会長ではなく広報マンが妥当だろう。W杯で1勝もできなかった検証と反省を協会あげてきちんとしたとは思えない。またぞろ独断専行の悪いくせなのか? W杯惨敗の責任逃れで、追及の目をそらせようとしたと受け取られても仕方ないだろう。ポロリと言ったとしても、とんでもないミスだ。イエローカード2枚だな。
オシムに何を求め、何を託そうとしているのか分からない。またもやブランド志向なのか? その程度の考えでオシムを招こうとしているのであれば、失礼きわまりない。監督としては素人のジーコとは比較できないほどのW杯での実績もあり、千葉では若い選手を育てている。しかし、何も帰国した瞬間に、交渉事を明らかにする必要はないはずだ。
W杯で惨敗して、世界との差を感じ、きちんと出直すチャンスにもかかわらず、協会のトップが浮かれていては、世界で勝てないのも当たり前か。サッカー協会の計画性のなさが、今後の日本サッカーの先行きを不安にする。(日刊スポーツ評論家)
セルジオ越後

とくにドイツ大会での問題はジーコに全権監督をさせてしまったことです。それを繰り返さないためには、協会が代表監督に要求をしプレッシャーをかけることなのですが、その権利を最初から放棄してしまった。なんだろうな、川淵さんの天然は存在を含めて愛すべきものなのだけど、そこも含めてオシムに面倒見てもらわないといけないのかな???

ドイツ 2-0 スウェーデン
アルゼンチン 2 Ext 1 メキシコ 6月24日

ドイツ勝ちました。ドイツはまだ雰囲気で快進撃しているだけだとおもっていたので、守りの強いスウェーデンのようなチームに当たった時、もうポーランド戦のようなことは起きず、敗戦を予想しましたが、そうなる前に押し切ってしまった。
強いですね。アルゼンチンにとっては次が決勝ではないでしょうか。アルゼンチンは次ぎ勝てば優勝するような気がします。
ドイツが勝てば、優勝は後半のブロックに行くと予想します。

ドイツとフランスが残れないことも(Rd16結果予想)

2006-06-24 23:55:21 | 2006ドイツ大会
さて16強です。
今回は面白い大会だと書いていますが、実力のある国が、ほぼ期待通りに実力を発揮しているからです。16強に番狂わせはなかったと言われていますが、ガーナとチェコがひっくり返ったくらいでしょう。残らなくて残念だったのはコートジボワールですが、組み合わせ的に無理だった。

決勝トーナメントの勝敗を予測してみます。○が勝ちです。どうなるでしょうか?

ドイツ VS ○スウェーデン
○アルゼンチン VS メキシコ
○イングランド VS エクアドル
ポルトガル VS ○オランダ
○イタリア VS オーストラリア
○スイス VS ウクライナ
○ブラジル VS ガーナ
○スペイン VS フランス

サッカーは日常的な非日常である 日本 1-4 ブラジル

2006-06-23 23:56:36 | 2006ドイツ大会
日本 1-4 ブラジル 6月22日

前半終了間際のブラジルの同点ゴールがポイントだったのですが、あれは本当に驚きました。ロナウジーニョが突如右に振り、サイドのシシーニョが折り返し、ロナウドが決めました。日本のマークが甘いとか、集中の欠如とか色々言われていますが、私はロナウジーニョの「発想の転換」だったと思います。そこまでブラジルは中へ中へ攻めていて、日本もかろうじて耐えていた。普通だとムキになって中央突破を続けると思うのですが、そこであのパスを出した。なかなか出ないですよ、ロナウジーニョのクールなところでやられました。

さて、日本のドイツワールドカップでの試合がなくなりました。
でも、落ち込んだりしていません。ワールドカップはワールドカップです。日本代表も、ワールドカップも好きですが、それだけです。それより私は日常にあるサッカーが好きです。サッカーは自分でプレーもしますし、Jリーグの試合は毎週あります。

皆さんがワールドカップをご覧になるのは、すごい体験を期待してのことだと思うのですが、サッカーにはすごいこと、すなわち非日常的なものが常に隠されています。期待、不安だけでなく、過度な喜び驚き、時には心の底からの怒りといった日常味わえない要素、発露できない感情があります。こういった感情はワールドカップ特有のものではありません。むしろ継続的にチームや選手を追い続けることにより熟成されるものだと思っています、いや、私も気づいて来たというのが正しいかもしれません。私にとってサッカーはこうした非日常的なものを日常的に運んでくれる存在です。

ワールドカップはサッカーと一般社会の良い接点です。一般社会からは、ワールドカップは特別な存在に見えるかもしれませんが、サッカーの世界では必ずしも特別でないかも、というところでしょうか。

ブラジルに勝てるかな?

2006-06-22 22:16:22 | 2006ドイツ大会
今回ジーコは日本の先発メンバーを誰にも明かさなかったそうだ。
今まで全ての試合でジーコは先発を発表していたか、そうでなくても前日練習を見ればわかったそうだ。だからジーコには「鉄のカーテン」などという言葉はなかった。

ジーコはほとんど選手をいじらないのが特徴ですが、いちど選手の総取っ替えをしたことがあった(正確にはディフェンスのだが)。ジーコが就任して約1年、レギュラーチームの沈滞に思い切ってBチームを起用したことがあった。ところがそれがうまく、いったのでそのままレギュラーにしてフランスへ。コンフェデレーションカップに参加して、フランスといい試合をしました(負けたけど)。

今日の日本は後がない試合なので、リスクを冒してせめて欲しいですね。それと修正を早くしてほしいです。失敗だけでなく、成功した時もです。できるだけ素早く、前よりも改善されたプレーをしてほしい。90分しかないのだから。

今日は(開幕前に書いた通り)坪井のディフェンスと高原の攻撃に注目します。
それとアレックスにはカフーを抜いてゴールをめざしてほしいな。

とはいえ、どんなに可能性がわずかだろうが、ベストを尽くさなければいけない。試合結果は2-0で日本の勝利だ。これは予想ではない。私の心からの願いだ。(今日のベンゲル先生のお言葉です)

ジーコとエリクソンに見る選手選考でのリスクとギャンブル スウェーデン 2-2 イングランド

2006-06-21 22:29:11 | 2006ドイツ大会
スウェーデン 2-2 イングランド 6月20日

私の好きな2チームの対戦。イングランドは既に決勝トーナメント進出を決めていて、スウェーデンは負けてしまうとトリニダードトバゴ次第でわからないという状況の1戦。結局間際にラーションが決めて引き分けた。

実は試合はハイライトしか見ていないので。。。イングランドのエリクソン監督とジーコ監督に見る選手選考の考え方を分析してみよう。

イングランドのストライカー、オーウェンがこの試合で膝をひねり、結局残りのワールドカップに出られないことになった。
イングランドのフォワードは4名。オーウェンの他に、長身のクラウチ、イングランド一番のストライカーであるルーニー、そして、17才の新星ウォルコットである。エリクソン監督の選考は2つの点でギャンブルであると話題になっていた。一つはルーニーの回復である。ルーニーは4月29日に足の甲を骨折しており(当初は決勝戦まで行けば出れると言われていた)、その回復はイギリスを上げての騒ぎであったそうだ。下に引用するのはイギリスの新聞のルーニーに引っ掛けた駄洒落見出しの例なのだが、とにかくルーニーは帰って来た。
Rooney´s name gives the headline-writers lots of opportunity to create corny headlines, such as “Wish Roo were here!” (when Rooney did not play against Paraguay), or “We are thROO!”, meaning England are through to the next round with six points from two games, or “Wayne to go!” (instead of the American rallying cry, “way to go”).
ルーニー狂想曲に終焉をジェレミーウォーカー

もう一つのギャンブルは17才のウォルコットの選出である。かれはなんと一度もトップチーム(プレミアリーグ等)に出場しないまま、もちろん代表にも呼ばれないままワールドカップ代表に呼ばれてしまった。そして、のこる2人がピータークラウチと川口能活は元チームメイトって知ってた?で書いたクラウチと、実績があるも最近まで怪我をしていたオーウェンであった。すなわち、その4名とは骨折、無名の17才、でかいが実質実績半年の長身、そして怪我上がりのエースである。
これはすごい。使えるかどうかわからないフォワードを2名選び、他の2名も盤石ではない人選なのであった。

一方ジーコの選出を見てみよう。ご存知の通り、高原、柳沢、大黒、玉田、巻の5名である。話題になったのは、久保がもれて、巻が選ばれたことだ。久保がもれたことと、柳沢の状態は関係していると私は見ている。柳沢は(ルーニーほど直近ではないが)骨折をしてリハビリ中であった。一方久保は持病の腰痛持ちに加えて、調子を落としていた。もし柳沢の体調が完璧であれば、ジーコは久保を選んでいたと思う。しかし2名の怪我持ちが、同時に居なくなるリスクをジーコは嫌ったのだ。これはまともな考え方だと思う。ということで久保がいなくてぼやいている人は柳沢の骨折が裏にあったことを覚えておきましょう。ちなみにかつて小野伸二がオリンピック予選のフィリピン戦で靭帯を切ったのも柳沢がからんでいたと私は思っている。彼は突然フィリピン戦にでられなくなり(理由はあえて書かないが)、それでボールの集まりどころが小野に集中して(その試合までは小野と柳沢でボールを持っていた)、彼はフィリピンの暴力的タックルの餌食になった。

話がそれたが、エリクソンとジーコの考え方には天と地ほどの開きがあることがわかるだろう。
あとはその危険を冒したこと、あるいは石橋を叩いたことを監督自身がどう大会をしながら活かすか、ということだ。
その答えはもうすぐ出る。


2006-06-21 22:38:53
余談なので、自分でコメントしてみます。

去年 The Who が日本公演を行ったのですが、そこに来ていた日本人の客がイングランドのレプリカユニフォームを着て来ていた。それがルーニーのだったのですが、なんとルーニーのRの字の上にMの字を書いて、Moonyにしていたのだった。言わずもがなですが、故 Keith Moon に捧げたその姿はなかなか粋で、Whoのホームページでも取り上げられたのだった。

ブラジルに勝つ方法

2006-06-20 23:47:27 | 2006ドイツ大会


中田はクロアチア戦のあと、珍しくピッチに倒れていて起きてこなかった。
枠にいった2本の強烈なミドルをふくめ、中田英寿のプレーは鬼気迫るものがあった。試合の最後はパスもばらばらになってしまって、プレーの質がおかしくなっていた。それくらい本当にすべてを出し切ったということでしょう。

日本の選手たちはクロアチア戦で一定の自信を取り戻していたと思います。この試合に出ていた選手たちはプレーするものならわかる充実を感じられたんじゃないかな。しかしこれで終わっては何も「結果が」残りません。ジーコと選手たちに結果を求めたいと思います。
ブラジルから2点差以上で勝つ必要がありますが、それは至難の業です。1点差勝ちであれば「たまたま」勝ってしまうこともあります。例えば、0-0で試合を進めて、最後に事故的にでも1点を挙げてしまえば勝ちになる。しかし2点を取るには、1点取った後に時間が必要です。その意味することは、1点を先行されたブラジルの攻撃に耐えながら、日本が追加点をあげるということです。そういったことを承知の上で、勝ちを信じて準備したいと思います。
ということで、僕だって勝つ方法を考えるので、ジーコには最高の知恵と勇気をさずけてもらいたいと思います。

がんばった、しかしスーパープレーが川口だけでは 日本 0-0 クロアチア

2006-06-19 00:59:41 | 2006ドイツ大会
日本 0-0 クロアチア 6月18日

一緒に喜びたかったのに、という気持ちの方が多いのではないでしょうか。

クロアチアはとても正攻法のファイトをしてくれました。見応えのある試合だったと思います。この試合のポイントは先制点の奪い方にありました。途中からクロアチアには走力で勝てる見込みが出たので、なんとか早めに崩して1点を先制したかった。時間が経過すると、向うの右サイドのスルナに日本が崩されてしまうのは目に見えていたので、先に取って、DFを増やして、どう逃げ切ってくれるかが見所だと思っていました。稲本もよかったと思うのですが、攻撃の選手にスーパープレーが出ないと難しいでしょう。日本は丹念に中で繋ぐ意図を実行していたと思いますが、組織で崩すのであれば、もっとねちねち同じことを勤勉に繰り返さないと相手の脅威にはいたらないでしょう。どういう手があったでしょうか。

審判は攻撃側の反則にきびしく、それが無得点試合の遠因でもあるのですが、安心して観戦できました。
PKは厳しいという意見もあるかもしれませんが、体を入れ替えられた時点で宮本の負けです。

さてジーコに一言
あなたが日本の監督になって以来、もっともあなたの存在が輝く日が来たのですよ。どんな手を使ってもいいから、日本の選手を鼓舞して、ブラジルの選手とパレイラ監督に最大のプレッシャーをかけていただきたい。ブラジルに勝てる監督は、あなたしかいない。

ベンゲル監督、クロアチア戦前に日本代表入りを示唆

2006-06-18 14:22:57 | 2006ドイツ大会
今日はクロアチア戦です
さっそくベンゲル先生に対策をうかがってみましょう

相手のFK場面では、私(身長約190センチ)をスタンドから投入した方がいいかもしれない。もしくはスプリング付きのスパイクを履くしかない(笑い)。
  報知新聞「ベンゲルイズム」 セット注意、ミスを犯すな、組織力で守れ 

ということで、今日の試合に出場までお考え下さっています。ベンゲルにこたえましょう。

冗談はさておき、今日の試合はまさに背水の陣である。技術的には下記のベンゲルの指摘がポイントになる。

日本はクロアチア戦に4バックで戦うそうだが、これはギャンブルだ。クロアチアの2トップは極めて強力だ。ストッパー2人がそれぞれ1人をマークしなければいけない。日本の両サイドの特長は攻撃で、守備力は高くない。中田英も決して守備的ではないことを考えると、無失点に抑えるのは明らかに困難だ。

日本は大きなリスクを負うことになるが、勝たなければその先はない。勝利への戦術は1つだ。中盤を制圧すること。ボール支配率を高めるしかない。
参考にすべきは、スペイン代表のサッカーだろう。個々の技術が高く、パス回しも速く、チーム全体の連動性や知性に感銘を受けた。クラブでは我がアーセナルが追求するサッカーだ。これを実践するしかない。

カウンターに頼ってはいけない。日本のFWにはパワーとスピードと決定力が足りない。オーストラリア戦でもカウンターでチャンスがありながら、決められなかった。しかも、クロアチアは伝統的にカウンター攻撃に優れている。欧州の誰に聞いても、バスケット、水球、サッカーなどの集団球技に強い代表国はクロアチア、セルビアなど旧ユーゴ国を挙げるだろう。あの国からは400メートル走の名選手は生まれないが、集団競技は強い。勝負の境目をかぎ取る感覚が発達している。勝負強さというものが、血液に流れているのだろう。
  報知新聞「ベンゲルイズム」 できる限り速くだ


ここで述べられている戦術は最もモダンなもののひとつで、昨日絶賛したアルゼンチンも基本的に同じ考えだ。日本はこれができるはずである。障害となるのは、意識の統一とスタミナだ。前者を成功させるには指示の徹底、後者は選手途中交代がカギとなる。どちらも指揮官にかかってくるウェイトが大きい(のが気がかりだが。。ベンゲルは同じ記事の中で、クロアチア戦のスコアを2-2と予測しています。私はこれを2点は取られることを前提に攻め合いをせよ、というメッセージと読みました。

今大会はクリーンで面白い試合が多いと印象を持ってきたが、2試合目に入り激しいファイトが増えてきている。予期せぬカードやそれによる退場があっても、動ずることなく攻める気持ちを、日本から送りましょう。

最大のアルゼンチンサポ、マラドーナ アルゼンチン 6-0 セルビアモンテネグロ

2006-06-17 22:59:00 | 2006ドイツ大会
アルゼンチン 6-0 セルビアモンテネグロ 6月16日

アルゼンチンが怒濤のゴールラッシュで決勝トーナメント進出を決めた。サビオラが獅子奮迅の活躍をみせると、代わりに入ったテベスが負けじとゴール。しまいには新星メッシまでゴールを決めてしまったのである。

とにかくこの試合のアルゼンチンは、速く、想像性にあふれ、力強かった。アルゼンチンは応援しないことにしていたのだが、惚れてしまった。特筆すべきはパス回しである。6点全てがパスを繋いで取ったもので、しかも全てのパスがグラウンダ、要するに浮き球がないのである。長身のセルビアモンテネグロに対して、小さいアルゼンチンがとる作戦としては当然なのだが、なかなかできるものではない(事実オーストラリアと対した某チームはまったくできなかった)。集団の狙いの統一と、個人の積極性と技術がそろってはじめてできるものである。とにかくこのアルゼンチンのパフォーマンスは今大会全チームの中で最高のものだ。サビオラとアルゼンチンを注目したい。推す。

マラドーナがスタンドで観戦しているのを見た方もおおかろう。以前より健康そうでよかったが、ただのアルゼンチンサポであった。あれだけの人がテレビ解説の仕事でも、監督コーチでもなく、サポなのだ。私はユニフォームを着て応援している元選手を見たことがない。アルゼンチンはがんばるわけだ。

ピータークラウチと川口能活は元チームメイトって知ってた? イングランド 2-0 トリニダードドバゴ

2006-06-16 22:33:06 | 2006ドイツ大会
イングランド 2-0 トリニダードドバゴ 6月15日

攻めあぐねていたイングランドが、ベッカムのクロスをクラウチが叩き込んで先制。残り7分までこらえていたトリニダードトバゴを突き放した。ロスタイムには、待たせたな とばかりの役者ジェラードがミドルを叩き込んで試合を決めた。

イングランドはすばらしいチームである。とくにファイトする守備的選手ジェラード、ランパード、テリーが崩れない限り、かなりのところまで戦えるだろう。一方攻撃であるが、殊勲の先制ゴールをあげたピータークラウチ。リバプールが1年前、彼と契約したのには驚いたが(彼はイングランド2部のポーツマスで川口能活選手と一緒にプレーしていたので、熱心な日本のファンには高さが驚異であることや強さに欠けることが知られていた)、その彼をつい最近(2006年に入ってからか?)代表に招集したエリクソン監督にも驚かされた。彼が開花したのはリバプールで辛抱強く使われたからだ。昨年12月にリバプールはクラブワールドカップで来日しているが、クラウチは準決勝ですばらしいゴールを決め、そのころからようやく認められはじめたのである。

この試合の主審は上川徹さん、副審は広嶋禎数さんである。初日のポーランド対エクアドル戦に続く登場で、よい判定をしていた。上川さんはJリーグを代表する審判であるが、ときとして試合の流れを損なうことがあり(私は、行き過ぎた公正感と評している)心配されたが、立派な笛であった。一方広嶋さんはあの笑顔とともに人格者として知られている方であり、試合前にベッカムと笑顔で握手をされている映像をみて、私はただただうれしかった。広嶋さんも初戦は緊張で目が吊り上がっているように見えたのだが、この日は元に戻っていた。

クラウチも能活も色々あったろうけどこうしてワールドカップで活躍していてすごいじゃないか。

ドイツが燃えはじめた ドイツ 1-0 ポーランド

2006-06-15 20:19:24 | 2006ドイツ大会
ドイツ 1-0 ポーランド 6月14日

ドイツがロスタイムにノイビルのゴールでポーランドを押し切った。

僕はずっと起きていて最後だけ見たのだが、すごかった。直前にはポスト⇒ポスト⇒シュート(オフサイド)というシーンもあった。ドルトムントの雰囲気も最高だろう。友達が行っているはずなのだが、いい思いをした。まさにワールドカップである。ドイツは守れないだのタレントがいないだの言われて来たが、こうなるとイケイケだろう。選手が躍動している。うらやましい。ドイツはもっと強くなるだろう。

ちなみにノイビル(Neuville)はノイビルだと思っていたのだが、新聞や放送でヌビルとして扱っている(NHKもそう)。ドイツ人だからノイじゃないとおかしいじゃないかと思ったが、スイス生まれで父親がベルギー系、母親がイタリア人だそうで、ヌビルが適切らしい。よく考えたら、ドイツ語読みしたとしてもvはヴと読まないので、ノイフィレであるべきであったのかもしれない。よくわからん。新村さんでいいか。


このドラマチックな勝利には、どんな意味があるのだろうか
湯浅健二のサッカーホームページ

さて、劇的な勝利を収めたドイツ代表。スタジアムは、これ以上ないという興奮に包まれていました。プレスセンターでは、パブリックビューイングでの興奮を伝えるテレビリポートが流されていたしね。ドイツ全土が、この勝利に酔っているという具合でしょう。

このところ、とにかくドイツの国旗が目立ちまくっています。自動車に旗を立てるだけじゃなく、自宅の窓などにドイツ国旗を掲げる人も多い。先日も書いたけれど、このような、ナショナリスティック(国家主義的)ともとられかねない行動には、普段ドイツ人は少し遠慮がちなのですよ(過去の負の遺産)。でもキッカケがワールドカップだからね。だから、大手を振って旗を掲げられるというわけです。

ドイツ全土から放散されつづける、ドイツ人として誇りに思えること(アイデンティティー強化)に対する期待というスピリチュアルエネルギー。ドイツ代表の選手たちが、「それ」を体感しないはずがありません。そして、今日のポーランドとの「ドラマチックな試合」が、そのエネルギーを増幅させる。

たしかにドイツ代表チームは、個の能力レベルでは他の列強には明らかに劣っています。ただサッカーは本物のチームゲームだし、本物の心理ゲームでもある。とにかくこのゲームには、ドイツ全土を一丸にするくらいのコンテンツがあったと感じています。そしてスピリチュアルエネルギーのレベルが増幅しつづける。さて・・

クリンスマンはついに大きな力を味方につけた。ドイツはこのままこのいい雰囲気をリードして行ってほしい。



サッカー=誤審を認めたFIFA、日本にPKを与えるべきだった

[ベルリン 14日 ロイター] 国際サッカー連盟(FIFA)のジーグラー広報部長は14日、ワールドカップ(W杯)1次リーグの日本?オーストラリア戦について、後半に日本がPKを得るはずだったと、誤審があったことを認めた。

 同部長は13日までの14試合で一度もPKが出ていないことについての質問を受け、日本?オーストラリア戦の後半に1度PKを出す必要があったとの誤審を認め、「主審のミスは明白」とコメント。1-1で迎えた終盤、ケーヒルがゴールに向かう駒野を倒した場面についての言及だった。



誤審をみとめたのは驚いた。PKが与えられていたら日本が勝ち越していただけでなく、ファールしたケイヒルには2枚目のイエローカードが提示されて、退場していたはずである。退場すれば、ケイヒルの勝ち越しゴールも無論ない。


ブラジルは勝った ブラジル 1-0 クロアチア

2006-06-14 23:07:46 | 2006ドイツ大会
ブラジル 1-0 クロアチア 6月13日

ブラジルは勝ちスタート。次は日本がクロアチアに勝ち、ブラジルがオーストラリアに勝つと勝手に決めると、2試合目終了後の順位は
ブラジル    6
日本      3
オーストラリア 3
クロアチア   0(←ごめん)

そうすると、3試合目は引き分け引き分けでも可能性があるわけね(ただし3失点は痛かった)。

試合はあまり見られませんでしたので。。。

私はエルゴラッソ(http://sports.biglobe.ne.jp/golazo/)という新聞を買っています。いいです。
ピンクの紙面はイタリアのガゼッタ紙でおなじみのもの。
この新聞の良いところは、一つの試合に2名以上のライターがいること。普通のスポーツ新聞では、取材に行っている記者が一人しかいない(ようだ)ので、その人がいい記事を書いてくれないとアウト。また記事の量も少ないから、写真をつかって糸冬了状態。複数書き手がいるのはありがたい。次に良いところは、試合プレビューが詳しいこと。これを見ながらテレビ観戦助かってます。
少々雑なところもあるけど(先週のナビスコ杯の先発予想に福西が入っていた!)それも許す。
エルゴラが出て来て、日刊スポーツやサッカーマガジンを買う頻度が下がりました。がんばれ新興新聞。