アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

柳家花緑独演会

2010-03-22 08:44:05 | 落語
金曜日、土曜日と連日の落語会で一之輔を聞きに行った小生であるが、日曜日には三鷹のホールで柳家花緑の独演会があるというので出かけてきた。

 三日連続の落語会というのは、学生時代以来のような気がする。ある種狂気の沙汰のような気もするが・・・(汗)
 ここの会場は以前市馬の会でも来たことがあるが、座席が250とちょうどいい感じで、なかなか快適だ。昼夜二部制で昼の部は完売のようだ。

 開口一番は緑太、なんでも初高座という。「道灌」だったが、上手くやろうという気持ちが見え見えで評価できない。下手は承知で、声をしっかり出してほしいものだ。
 さて花緑の一席目は、「蜘蛛駕籠」だった。テンポもよくしっかり楽しませてもらう。以前ネタおろしで聞いたときよりも磨きがかかった。(←当然かも)

 そしてそのまま降りずに二席目の「花見小僧」にはいった。ややオーバーな演出は花緑特有のものだが、不思議とクサく感じないのは、小生がお気に入りだからか
 これまたしっかりと聞かせてもらってから中入り。この会場は地元の方と思しきお客さんが多いが、例によって女性ファンもたくさん来ている。

 さて後半戦だ。何をやるかと思いきや、「ちりとてちん」できた。本来夏場の噺であるが、オーバーな仕立てでこれでもかと笑わせてくれる。
 いやあすっかり満足の三席だったぞ・・・と、あれれまだ降りないの?と思ったら、なんともう一席ということで「天狗裁き」を始めた。

 これは、花緑が十八番にしており、米朝から譲り受けたネタだ。今ではさん喬などいろんな噺家がやっている。王楽も米朝から教えてもらったといっていた。
 当然ながらしっかりと練りこんであり、楽しく聞かせてもらう。うーん、それにしても独演会といいつつ、二席がほとんどの中で、四席もやってくれるとは!

 改めて花緑という噺家のファンに対する姿勢というか心を感じ、ますます好きになった。いいじゃないか花緑。若くてちょいと上品で明るくて・・・
 ファンに対する姿勢といえば、会場がはねて出口へ出ると、花緑が出て待っていて一人一人と握手会をしていた。これがまたファンには嬉しい。

 立派な真打になった今でもこの姿勢・・・やはり花緑はまだまだ大きくなる。そんなことを感じた会であった。
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