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ちょっと前の記事で、今回の選挙区の区割りの変更がなかなか不自然なものであることを紹介した。しつこいが、その片割れで新たに中野区の一部が編入された10区について紹介してみたい。
まずは中野区についてだが、人口は約33万くらいという。で、もともとひとつの選挙区(東京7区)に入っていたが、今回16万人が10区に編入された。
つまり中野区は半分に切られたことになる。で、7区に杉並区・目黒区・品川区が編入になったことは前の記事で紹介したとおり。なんと14万人編入という。この区割りにより、新10区と7区の境は、例えば野方2丁目などのように番地で区切られるというところが何か所かある。しつこいが、新7区は中野区、渋谷区、杉並区・目黒区・品川区と五つの区が入る。こんな選挙区ないよって・・・
これだけでも不自然だが、新10区の形を見て驚いた。トップ写真をご覧いただこう。薄いピンクのところが現行も新も10区。紫は別区になるところ。
これに対し、中野区の半分と新宿の一部が10区に編入される。この大きさはかなりすごいものになる。東京の区部だから、面積と人口はほぼイコールと見てよかろう。
注目すべきは、新10区に編入されない練馬の隣接部だ。10区に食い込むような形で9区が残っている。この9区は東京にある25区で、区割り変更のない3区のひとつ。
与党の有力議員の牙城で、その事務所がこの10区に食い込みまくっているところにある。これを偶然といいたくない小生である。
かくして、こちらの写真をご覧いただこう。ある場所に、今回立候補している三名の候補者のポスターが貼られている。
この三名は左から東京10区、9区、7区の候補者なのだ。党も複数に分かれている。ちなみにこの場所は10区にあたるところだ。
このポスターから数十メートルのところに10区と9区の境があるが、車はおろか、自転車も通れないくらいの路地がその境だ。
結果として、この三選挙区は複雑かつ至近距離に位置していて、徒歩でも数分で巡ることができる。もちろん、区割りというのはいずれにしても、どこかが影響を受けるのだが、今回の中野区への対応はなんとも・・・なもの。
さらに国勢調査を受けて再度区割り変更になる予定というから、いやはやどうなることやら・・・
といいつつ、小生今回も棄権するつもりはない。さてさてどうなる、今回の選挙。
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