車内恋愛の行方

小生、ご多分にもれず通勤している。毎日、同じ時間に出て、同じ場所で同じ人に会う。それ自体がひとつのリズムになっていて、名前も知らない人なのだが、会わないと何かあったのではないかと心配になったりする。

　いつも、見かける人を小生は勝手に名前をつけて遊んでいる。
　まず、飯塚さん（仮名）、５０代後半と思われるサラリーマン風。この人は、いつも必ずシートの端に座っている。静かに寝ているが、途中の駅で降りるので、いつもその人の前の吊り輪が人気を集めている（笑）

次に、五十嵐君（仮名）、３０代前半のサラリーマン風。彼は、いつも上手に途中で降りる人の前にポジションをキープし、早めに席をゲットしている。日経新聞を読みながら、携帯メールを打ちまくっている。理由がある・・・途中駅から乗ってくる彼女と連絡を取っているのだ（笑）

彼女の名はさやか（もちろん仮名）、五十嵐君と同世代のＯＬ風。どうも同じ会社らしい。なかなか、人目をひく美人であり、五十嵐君もそれが自慢らしく、よく車内で手を握ったりしている（笑）

　さやかの乗った電車が遅れたりしていると、五十嵐君は途中駅で降りる。だから、メールが必要なのだ（苦笑）時々、連絡がつかないと五十嵐君の顔が不安になる（笑）
　順調なときは、二人して小生と同じ駅で降りる。五十嵐君が降りて、しばらくおき、知らぬ顔をして、さやかがひっそり時間差で降りる。まわりはみんな知っている（爆）
　私は、社内恋愛ならぬ車内恋愛と呼んでいる。この二人の恋の行方を車内の多くが見守っている・・・わけないか（笑）

　最後に、女子高生の久美ちゃん（仮名）、健康的なお嬢さんである。オヤジのお気に入りであるが、美人とかいうのでなく、雰囲気がとにかく健康なのである。
　いつも同じ車両だったが、なぜかこのところとんと見かけない、心配だ。

　さては、オヤジの視線を感じて・・・ああ、久美ちゃん僕は無害だよ（爆）