話題かどうかは知らないが、本屋大賞を受賞した作品の映画化という「52ヘルツのクジラたち」を見てきた。
内容についてはもちろんご法度だが、結論からいえば、深い内容でいろいろしみこんだ。そして、派手な宣伝はされていないが、ぜひいろんな方にオススメしたいと。
本屋大賞とは、本屋さんがオススメする本の大賞で、以前紹介した青山美智子さんの作品などもノミネートされていた。
主人公の杉咲花は、複雑な過去を持つ女性。ある日大分に一人で移り住んできた。そんな彼女が雨に降られると・・・一人の長い髪の男の子が・・・
そして、杉咲花の過去の中では、親友の小野花梨と志尊淳が大きな存在となっている。その過去とは・・・
さすがにこれ以上は触れないが、一口でいえば、今日本で問題になっていること・・・ヤングケアラー・DV・LGBTQ・育児放棄などがてんこもりで登場する。
以前「大名倒産」で見直してしまった杉坂花の演技は、今回も素晴らしかった。なんとなくだが、高畑充希とかぶるような・・・
田舎で生まれ育った小生にとっては、田舎暮らしってのは、こうだよなあ・・・って思うシーンとかもあり、ディープではないが、地元の人たちとの交流も見える。
この後、杉咲花の生活はどうなっていくんだろうと思いながら、ストーリーは終わる。
そして、個人的な感想だが、幸せってなんだろうと考えてしまった。この映画とは関係ないが、よく、結婚を申し込む際に、親御さんに対して「絶対に幸せにします」なんて言うシーンがある。
ベタなセリフだが、では「幸せにします」ということは、今は幸せではないのか・・・とか、具体的に幸せとはどういうことなのか・・・って。
この映画に出てくる人たちは、たくさんいるが、それぞれの人にとっての幸せとは・・・考えながら帰路についた小生である。
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