ババヘラアイス

ゴールデンウィークの時に、桜を見に東北に出かけ、さらに夏休みでも東北に行ったので、今年は東北づいている小生である。そんな中で秋田の名物を知ったが、そのひとつが今日紹介するババヘラアイスである。


　秋田の国道を走っていると、ところどころにパラソルが立っていて、そこにおばあちゃんが一人座っている。これが秋田名物のアイス売りである。
　パラソルアイスとかババヘラアイスとかいう名前が付いている。どうやら販売系統が何種類かあるらしい。

　小生が秋田を走っているときに見つけたのは、ババヘラアイスであった。アイスといってもハー○ン○ッツみたいなものでなく、どちらかというとシャーベットに近い。
　素朴な味わいのアイスであるが、写真のとおりヘラでカラフルに盛り付けてくれる。これがおばあちゃんの暖かい雰囲気とマッチして、心が幸せに満たされる。

　文字通りババがヘラで盛り付けてくれるからババヘラアイスというわけだが、他の系統でも同じようなもののようだ。
　何でも、毎朝ミニバンなどにおばあちゃんを乗せ、各地の販売コーナーに下ろしていき、夕方になると迎えにくるのだという。

　少なくとも小生、秋田以外でこのシステムを見たことがない。しかし、なんとなく心がほっとするのはおばあちゃんたちの人徳か。
　ただゆったりとアイスを座って売っている。呼び込みもなく、静かな佇まいは売り上げ至上主義では出せないだろう。

　ここのアイスを食べながら、おばあちゃんと世間話をした。アイスがちょっと柔らかく溶けかけていたのを見たおばあちゃんが、手につかないようにビニール袋を出してくれた。
　また、ババヘラアイスのファンになってしまった。気持ちいい午後だった。