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アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

柳家花緑独演会 @中野ゼロ

2012-06-03 06:00:08 | 落語
柳家花緑という噺家はなかなか華がある。そんなことで、お気に入りなのだが、考えてみれば昨年の9月に独演会を聞いてから、しばらく聞く機会がなかった。

 確か、舞台のお芝居か何かをやっていたような気もするが、ともあれ、今年の5月に府中の森で聞いてから、復活という感じか。
 さて、今回は中野ゼロでの会、到着してみると、なんと最後尾の席。うーん、プレオーダーで予約したのに、この席かよって・・・


 しかたないと思いつつ、会場の座席がけっこう狭い。なかなか、しんどいかも・・・なんて。さて、開口一番である。
 まさか前日聞いて、ちょっとなあ・・・と思った鬼〆じゃないよなあ・・・と思ったら緑太であった。七番弟子だという。

 が・・・はじめた「やかん」はなかなかしっかりしていた。うむむ・・・けっこういいかも。声もよく出ていたし、テンポもいい。辰じん以来、久しぶりにいい前座を見つけたって感じになった。
 そして、花緑の一席目だ。始めたネタは、おお「祇園祭」だ。

 生で聞くのは初めてだが、花緑らしい明るさが出ていた。なかなかよかったと思ったぞ。ただ、この手の独演会にありがちだが、マクラが冗長で、いささか閉口した。
 こんだけひっぱるなら、色物でも入れてほしいと思ってしまうのは小生だけか。どうも、最近の独演会の仕立てについては、ちょっと・・・と思ってしまう。

 中入り後、再び花緑の登場。今度は何をやるのか・・・と思っていたら、「竹の水仙」を始めた。
 これが、花緑らしいオーバー気味の演出、だが、今風の落語初心者にはかえってわかりやすいかも・・・と。というのも、クサくならないギリギリで止まるからか、噺全体の骨格が崩れていないのがいい。

 小生も意表をついたクスグリにけっこうやられてしまった。いいじゃないか、花緑。と・・・ラストは、しっかりと宿屋のオヤジと甚五郎の会話で締めてくれた。
 以前読んだ花緑の著書では、花緑の理想は洋服を着てやる落語だそうだし、現代人が普通に、普通の言葉でわかる落語を目指しているという。

 その意味では、その目標に向けて、少し走り始めたのかも・・・そんな印象を持った。
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