
小生が読む本というと、歴史モノが多いが、そうは言っても雑多になんでも読む方だ。そんな中、古くからの友人がお勧めしてくれた本があった。
それが、青山美智子さんという作家が書いた「鎌倉うずまき案内所」という小説だ。この小説は、短編が連なっている。
時系列に並んでいて、そしてそれが文字通りうずまきのようにつながっていく・・・内容について細かく紹介するのはご法度だが、一作目の短編から、するすると入り込んでしまった。
内容的にはファンタジーの要素もあるのだが、時代設定がリアルで現実的なものとしてイメージがわく。
隙間の時間を使って読み進めていく・・・ひとつひとつのエピソードが短編なので、隙間の時間でも読みやすい。
青山美智子さんとその作品について紹介した記事が見つかったのでご覧いただきたい。それによると彼女の作品は、「一貫して連作短編形式の作品を発表しているのが特徴」という。
この作品でもまさにその手法がとられている。
気が付いたら読了してしまったが、終わってほっこりとした空気が身体に満ちてきた。そして、もうひとつはひとつひとつのエピソードが自分の過去に被るような・・・
ああ、だからこの小説って、読みやすくて入り込んでしまうのか・・・って。いやおそらく、小生だけでなく多くの人が同じように思うのでは・・・と。
彼女のテーマのとり方が巧みというか、普遍的なものを上手にアレンジしていることも感じるのだが、それ以上に文章がやさしい。
「易しい」ではなく「優しい」のだ。紹介記事でも、「やわらかな筆致で書かれる青山美智子作品は、どれも気持ちがあたたかくなるような読後感が魅力」とある。
そうそう、まさにそれだよ・・・と相槌を打ってしまった。こんな柔らかな文章を書く人ってどんな人だろうかと思い、検索したところ・・・
左右に配した写真が出てきた。うーん、なんともほっこりするお顔だ。小生の好きなタレ目で、すごくいい空気をまとってらっしゃることがわかる。
小生のお気に入りの小平奈緒が、歳を重ねるとこんな感じになりそうな・・・ますます青山美智子さんのファンになってしまったぞ。
これはぜひ次の作品も読まなくては・・・と。
この記事をご覧になり、気になった方にはぜひこの作品をご一読されることをお勧めしたい。
お勧め記事にもあるが、彼女の作品は“最後まで読むと必ず最初に戻りたくなる!?”と謳われているという・・・この作品もまさにそんな感じであった。
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