
人間国宝の先代小さんの孫弟子6人(実際にはひ孫が1人いるが)で構成されている二ツ目の勉強会の「いとこの会」。熱心な女性の席亭さんを応援すべく・・・おっと、若手を応援すべく可能な限り出かけている。
6月28日もそんなことでいたばしハイライフプラザへ。開演は19時。まずはトップ写真の小んぶが登場。サッカーなどを軽く取り入れて、あっさりしたマクラから「強情灸」に入る。
全体に演出もあっさりしていて小さんの演出に近いと感じた。この時点で19:20と、これは軽快で好感が持てる。
続いて市弥の登場、先日北とぴあでの若手落語コンクールで大賞を取ったとのこと。このところ、芸風での悩みみたいなものを感じてしまっていたので、嬉しいに違いない。
そのせいか、マクラは少しもたついたものの、始めた「天災」はなかなかテンポもよくこなれた感じで聞けた。これで吹っ切れるといいのだが・・・
ということで中入り、19:45といつものペースに比べていい。これは21時くらいにははねるかな。なんていいつつ、20:00頃に再開。
そして八ゑ馬の登場だ。やはりここでは、ワールドカップの話題からスタート。やや冗長ながら、笑えた。
そして以前やったネタだが、変わりましたので・・・といって始めたのが「手水廻し」だ。アレンジが変わったのはわかる、だがなにより本当にナンセンスなネタで罪がない。
そしてラストの緑君にバトンタッチしたのが、20:30・・・むむ、今日はいいテンポだ。と思いつつ、緑君がワールドカップを話しはじめてから、いつしか三社祭の話になり・・・正直この話がとりとめもなく、ダラダラしている。
ようやくこの話が終わったのが20:55。おい、マクラ・・・というか世間話で25分かよ。で、ようやく始めたのが「鰻の幇間」だ。
結論から言うとこの噺自体は悪い出来ではなかったが、いかんせん、すでに25分の間、だらけた話を聞かされた後だ。
この噺が終わったのが21:20・・・いくらなんでも独演会でもないのに、このネタで50分はないぞ。
期待すればこそ、あえて言う「緑君、それは違うぞ」って。
小さんや円生、それに志ん朝などを出しながら「昔は良かった」なんてことを言うつもりはないが、やはりマクラというのは本題への導入部分なわけで、この日のことなので、ワールドカップから入るのはともかくとして、上手にネタにつなげてほしい。
ついでにいえば、鰻の幇間をやるつもりならば、全部で30分くらいでまとめてほしいものだ。
緑君に期待すればこそ・・・とオヤジの独り言である。
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