加藤未唯選手の失格問題

テニス全仏オープンでの加藤未唯選手の失格問題がジワジワと波紋を呼んでいる。この件についてご存じない方もいるかと思うので、軽くおさらいしておく・・・

 

　発端は、全仏オープンの女子ダブルス3回戦で対戦中、第2セット途中に加藤がボールガールにボールをぶつけてしまったこと。

　シチュエーションとしては、相手側にボールを返したものがたまたまボールガールに当たったもの。

 

　もちろん、故意ではないとして加藤選手はボールガールに謝罪、いったんは警告という主審の裁定でプレー再開というところで、相手側が執拗に抗議し失格を要請、裁定が覆って失格となったもの。

　加藤選手は、この件で賞金とポイント没収のペナルティを受けたという。

 

　これに対し、プロテニス選手協会が裁定は不当という声明をあげている。本件を巡っては、一番の問題は主審が裁定を変えたことなどの意見も多く、失格は妥当という声は(さすがに日本では)皆無のようだ。

　加藤選手でなく、とある第三国のプレーヤーとして考えてみよう。

 

　相手コートにボールを返すときにボールガールを狙って返すことに、どういう意義があるだろうか。審判のジャッジにフラストレーションが溜まっていたとしても意味がない。

　少なくともボールガールに当てる目的として妥当なものが見当たらない。例えていえば、野球のファウルがボールボーイに当たるようなもので、断じて狙っていないはず。

 

　ところが、相手側はボールが当たるシーンを見ていないにもかかわらず、ボールガールが泣いていたことを取り上げ、「わざとやったんじゃないの」と失格を求めたという。

　荒っぽくいえば、プレー中に打ったスマッシュが当たってケガをしてもお咎めはなかったはずだし、ボールガールである以上、よけられるようにしていることも必要だったはず。

 

　失格という裁定は、今回の件は加藤選手がわざとボールガールを狙って当てたと判断したということでもあろう。

　本件を知った時に、頭に浮かんだのが「捕鯨問題で、欧米が執拗に日本を攻撃していること」。あるテレビてで、元知事の人がコメントしていた。

 

　「誤解を避けずに言えば、これは相手が(アジアの)日本だからやってるんです」と。確かに、アラスカのイヌイット族や北欧の一部で捕鯨を行っているところはあるが、いずれも「歴史的にみて文化である」とか「貴重な栄養源」といった理由でお咎めなしだ。

　もちろん、日本も文化という主張をしているが、「野蛮」の一言で相手にされていない。

 

　加藤選手のペアはインドネシアの選手だ。おおっぴらには言えないが、仮に行為者が相手側だったら、不問に終わったような・・・
　加藤選手の名誉回復と、賞金・ポイントの復活を望みたい。

 

　ときに今回の件で、加藤選手を初めて注目した人も多いはず。もともとダブルスでは、かなり輝かしい実績を挙げているが、小生も今回知ったことがある。

　それは愛車がポルシェで、初心者マークで走っていたこと(苦笑)　うーん、なんかすごくかわいいぞ。ぜひ、彼女の車の助手席に乗ってみたいものだ(←やっぱり不適切)