以前からこのブログでは言及しているが、マツダというメーカーは国産車のメーカーとしてはユニークな路線を走っている。
日本では猫も杓子もハイブリッドで、ようやくEVが本格的に入り始めたところ。いわゆる普通車で、ディーゼルを主力にしているのはマツダだけだ。
と言っても、日本ではユニークだが、グローバルなマーケットでいうと普通な車作りをしているメーカーということになる。
EUや中国でのEV化路線は別として、現時点でのグローバルな環境でいえば、ハイブリッドは発展途上国などでは人気がない。
それは、メンテが大変で電池交換が高くつくからだ。その点では、欧州などでもそうだが、ディーゼルがクリーンで低燃費なため人気があるというのが本当のところ。
さて、そんなマツダのSUVとしては国内ではCX-5というのが旗艦だったがアメリカ向けのモデルとしてCX-9というフルサイズのものがあった。
ただ、いかにせよ全幅約2mというボディは国内向けのモデルとしては・・・で、このCX-9をリサイズした形で国内向けモデルとしてCX-8というのがリリースされた。
このモデル、全長4900mm×全幅1840mm×全高1730mmと国内で取り回すのはギリギリのサイズだが、アメリカ向けモデルより全長も全幅も小さくなっている。
最小回転半径は5.8mという。小生のフェラーリ(おいおい)が5.1mだから、それよりは大きいが、最新型のトヨタカムリの5.9mよりは小さい。
ちなみにホイールベースはCX-9と同じだという。
このボディで大人7人が普通に座れる三列シートを実現したという。全長からして定員乗車のラゲッジスペースはミニマムだが、それでもそれなりに使える様子。さらに燃料タンク容量は72LとCX-9と同じという。
シートアレンジは二列目が3名用の7名乗車と二列目が2名乗車の6名の二つのバリエーションがある。
さて、このモデル・・・どう見るべきか。まずエクステリアだが、全高が高い割に全長が長いせいで、スタイリッシュに見える。
ワンボックスのそれと比べれば、ノーズが長く背が低い分、スペース的には不利なんだが・・・一方で、いざというときには6~7名が乗れるのはメリットだ。
逆にいえば、それをカバーするルーフトランクなどを用意すれば、多彩なアレンジが可能だろう。
そして、もうひとつのポイントは、このモデルエンジンが2.2Lのディーゼルだけというところ。CX-5のそれをよりパワーアップしているという。その狙いも面白い。
よって、72Lの燃料タンクと合わせて、満タンで1000km走行が可能という。これは魅力的だ。
ということで考えると、普段は三列目をたたみ、巨大なラゲッジを活用できる大型ワゴンとして使用し、秘湯めぐりなどにはゆったりツーリングができそうだ。
その上で、孫などを乗せるシーンでは三列目が活躍する・・・というイメージが浮かぶ。子育て全開のファミリー層だとワンボックスがほしくなるだろうが、オヤジ世代にはこのモデルがしっくりきそうだ。
そうそう、ワンボックスの高い視点からの運転は大変だが、このモデルなら乗用車ライクに使えそうだ。
って、買う気になっているわけでは・・・だが、魅力は高そうだなあ。
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