
いつものようにニュースを見ていたら、あのおなじみ林家木久蔵が、来年9月に長男のきくおに木久蔵の名を譲るというのが出ていた。
なんでも「きくお」は二代目「木久蔵」として真打になるそうな。ちょっと前に聴いた噺では、うーん・・・てな感じだったが、まあ「木久蔵」ならいいかって(笑)
これも時代の流れなのかなあと思いつつ、今回木久蔵はこれを機に改名するのだが、それも全国の落語ファンから公募するらしい。
ときに噺家の名前についてだが、ちょっと気になるのが、歌舞伎役者よろしく親子の襲名がこのところ多いということだ。元々噺家なんぞはそんなものではなく、血筋など関係ないはずなのだが、木久蔵が弟子入りした先代三木助と先年自殺した三木助、そして正蔵・小さんと続いている。いささかマニアックになるが、今の小きんもそうだし、今度の木久蔵もかって。
これでいいのかなあ・・・と思ってしまうのは小生だけではないだろう。失礼ながら小さんや正蔵のごとき名跡が世襲制になってしまうと、閉塞感が充満してしまうように思うのは小生だけではないだろう。
志ん朝が最後まで志ん生にならずにいたことと比べると・・・である。
ときに木久蔵は先代三木助に弟子入り後、師匠の死亡で先代正蔵門下に入った。このときの正蔵門下の一番弟子が小朝の師匠の故春風亭柳朝だ。
だから、小朝から見て木久蔵はおじさんみたいな存在になるわけだ。もし木久蔵が、正蔵でなく小さんに預けられていたら、また運命は変わっていたかもしれないし、ましてや円生だったら、なおさらである。
木久蔵は「笑点」ではボケキャラだが、絵も達者だし手話もたしなんでいる。木久蔵ラーメンはつとに有名だし、多芸で噺家としては悪くはない。
小生も公募の名前に応募してみようかしらん・・・林家ライスとか(苦笑)
しかし、こうなるといよいよ小朝はどうするのかが興味しんしんである。二つ目のときから変わっていない。今や大看板のひとつであり、いつまでも・・・であろう。
まさか柳朝なんてことはないだろう。これだと正蔵の弟子のイメージのままだ。なかなかいい名前がないぞ・・・といって柳派(注1)である以上、三遊亭は名乗れないだろうし・・・うーん。
名跡にこだわらないなら、小朝のまんまという選択肢もあるが、志ん生もあるか・・・ええい、こうなったらいっそのこと円朝(注2)にしちゃったらどうだい。
あえて三遊亭でなく、林家とかで名乗ればタブーにはならんだろ・・・なるかなやはり(汗)。でも本気で、インフレ気味な今の落語界の芸名ならありそうな・・・数年後も楽しみだなあ。






















<解説>
(注1)柳派
東京の噺家は大きく分けて、柳派と三遊派に分かれている。特段、対立しているわけではなく、芸名の流れであるが、一部落語のストーリーも違ったりする。
ただし、柳派が改名して三遊派になることはなく、逆もしかりである。小朝や木久蔵は柳派なので、たとえば三遊亭円生になることはない。
(注2)三遊亭円朝
三遊亭円朝は、落語の祖として名高く、今の落語の形式を確立した人物としてあがめられている。その名人芸はもはや伝説の域であり、神格化されているといっても過言ではない。そこで、野球の永久欠番よろしく、ずっと名乗るもののない名前である。小さんや正蔵なんぞは、円朝と比べたら・・・という存在。
なんでも「きくお」は二代目「木久蔵」として真打になるそうな。ちょっと前に聴いた噺では、うーん・・・てな感じだったが、まあ「木久蔵」ならいいかって(笑)
これも時代の流れなのかなあと思いつつ、今回木久蔵はこれを機に改名するのだが、それも全国の落語ファンから公募するらしい。
ときに噺家の名前についてだが、ちょっと気になるのが、歌舞伎役者よろしく親子の襲名がこのところ多いということだ。元々噺家なんぞはそんなものではなく、血筋など関係ないはずなのだが、木久蔵が弟子入りした先代三木助と先年自殺した三木助、そして正蔵・小さんと続いている。いささかマニアックになるが、今の小きんもそうだし、今度の木久蔵もかって。
これでいいのかなあ・・・と思ってしまうのは小生だけではないだろう。失礼ながら小さんや正蔵のごとき名跡が世襲制になってしまうと、閉塞感が充満してしまうように思うのは小生だけではないだろう。
志ん朝が最後まで志ん生にならずにいたことと比べると・・・である。
ときに木久蔵は先代三木助に弟子入り後、師匠の死亡で先代正蔵門下に入った。このときの正蔵門下の一番弟子が小朝の師匠の故春風亭柳朝だ。
だから、小朝から見て木久蔵はおじさんみたいな存在になるわけだ。もし木久蔵が、正蔵でなく小さんに預けられていたら、また運命は変わっていたかもしれないし、ましてや円生だったら、なおさらである。
木久蔵は「笑点」ではボケキャラだが、絵も達者だし手話もたしなんでいる。木久蔵ラーメンはつとに有名だし、多芸で噺家としては悪くはない。
小生も公募の名前に応募してみようかしらん・・・林家ライスとか(苦笑)
しかし、こうなるといよいよ小朝はどうするのかが興味しんしんである。二つ目のときから変わっていない。今や大看板のひとつであり、いつまでも・・・であろう。
まさか柳朝なんてことはないだろう。これだと正蔵の弟子のイメージのままだ。なかなかいい名前がないぞ・・・といって柳派(注1)である以上、三遊亭は名乗れないだろうし・・・うーん。
名跡にこだわらないなら、小朝のまんまという選択肢もあるが、志ん生もあるか・・・ええい、こうなったらいっそのこと円朝(注2)にしちゃったらどうだい。
あえて三遊亭でなく、林家とかで名乗ればタブーにはならんだろ・・・なるかなやはり(汗)。でも本気で、インフレ気味な今の落語界の芸名ならありそうな・・・数年後も楽しみだなあ。






















<解説>
(注1)柳派
東京の噺家は大きく分けて、柳派と三遊派に分かれている。特段、対立しているわけではなく、芸名の流れであるが、一部落語のストーリーも違ったりする。
ただし、柳派が改名して三遊派になることはなく、逆もしかりである。小朝や木久蔵は柳派なので、たとえば三遊亭円生になることはない。
(注2)三遊亭円朝
三遊亭円朝は、落語の祖として名高く、今の落語の形式を確立した人物としてあがめられている。その名人芸はもはや伝説の域であり、神格化されているといっても過言ではない。そこで、野球の永久欠番よろしく、ずっと名乗るもののない名前である。小さんや正蔵なんぞは、円朝と比べたら・・・という存在。
大阪は、桂と笑福亭、林家、露の、月亭ってところでしょうか。特に笑福亭は頭の御髪が薄くなっても、アデランスなりアートネーチャーの世話にならないんだそうです。「わしらは笑福亭や、なんで鬘(桂)の世話にならんとあかんねん!!」だそうです。
女装界では我が松田一門は、聖子を筆頭に、
恵子、恵美、千絵、聖菜子、日加瑠と日本の女装界を騒がしている人ばかりだったりしますが、対抗するわけじゃないけど、東山ちさとちゃんの東山一門もあったりします。
私の聖菜子から菜の文字を取れば、聖子になるんですけど、キャラクターが全然違うので、いまのところ聖子襲名はありません。多分永久欠番になりそうです>聖子。