多摩川サイクリングロードの車窓から

三春に凛と立つ一本桜(葉桜)

 今年は今一つタイミングが合わず、2月に河津桜を見に行った以外に桜巡りをすることができませんでした。
 すでに関東ではソメイヨシノは散ってシーズンは完全に過ぎてしまいました。まあこういう年もあるか・・・

 と、諦めてしまってはそこで試合終了です。北に行けばまだ咲いてるところもあるでしょ!
 というわけで三春滝桜で有名な福島県三春に目をつけました。



 この辺りは滝桜だけではなく、樹齢数百年におよぶ枝垂れ桜が数えきれないほどありまして、こんな番付が毎年発表されるほどです。この中から良さそうなのを選んで桜巡りをしようというわけです。
 群を抜いて有名な滝桜には駅からバスが出ていたりしますが、それ以外の桜に公共交通機関で行くのは難しく、さりとて車で回ろうにも必ずしも駐車場があるわけじゃありません。自転車で回るのにうってつけのエリアと言えるでしょう。




 郡山駅を起点に三春を目指して一路東へ。今日は妙に天気が不安定で、雨こそ降らないものの風が強く空模様もころころ変わります。


 いよいよ三春に入る辺りで、作り物めいてすら見えるカラフルな谷間を通りました。この一帯は枝垂れ桜だけでなく色とりどりの花があちらこちらで見られ、ソメイヨシノもちょうど見ごろを迎えていました。

 ただ、本命の枝垂れ桜は散りかけていたわけですが。


☆上石の不動ザクラ

 一番手は東の大関
 不動明王を祀る不動堂の境内にある樹齢約350年の桜で、幕末にはこのお堂が寺子屋として使われていたそうです。
 桜はまだまだ見頃だったのですが、いかんせん雲が厚く、加えて背景の空が明るいので、妙に暗さが目立つ写真になってしまいました。
 雲の動きが速いので晴れ間が覗くかも?と期待してしばらく待ってみたのですが、30分くらい粘ってもダメだったのであきらめて次へ。

 このあとも、分厚い雲と散りかけの桜に終始ヤキモキするライドとなっていきます。
 

☆五斗蒔田桜

 左にちょっと歪んだ枝ぶりが特徴的なのですが、これもやはり空の暗さが・・・
 前頭筆頭に選ばれるだけあって、雄大さはさすがだったのですが。


☆紅枝垂地蔵ザクラ

 滝桜と並ぶ西の横綱。樹齢400年というだけあってさすがの貫禄です。
 この桜の下には地蔵堂があり、それが地蔵ザクラの由来になったのでしょうね。
 ここでも雲が厚かったのですが、一瞬だけ陽光が射したときに構図もへったくれも無しに撮ったのがこの写真です。
 やはり明るいと花の鮮やかさが違いますね。


☆滝桜

 日本三大桜にも数えられる滝桜。知名度も見物客の数も圧倒的です。
 遠めに見ても見事さは明らかですが、花はだいぶ散りかけていたし、それに入場料を払うのもなんだかなー、ということでスルーして次に行くことにしました。


☆八十内かもん桜

 雄大な枝ぶりは見事ですが、完全に葉桜で緑が目立ってます。近づいてみるとまだ花も残っていたのですが。


 さて、ここまで枝垂れ桜ばかりを見てきましたが、このあたりはソメイヨシノもあちこちで見ることができます。




 


 いずれも見事なものですし、むしろこちらの方が見頃だったまであります。
 しかしこういうソメイヨシノの並木は他所でも見られるものです。せっかく三春に来たんですから一本桜を見たいじゃないですか。


☆小沢の桜

 というわけでやってきたのがこちら、枝垂れ桜ではなくソメイヨシノの一本桜です。
 ソメイヨシノは桜並木のイメージですが、こうして一本だけというのもなかなかどうして良いものでした。
 今日は枝垂れ桜を目当てに遠征してきたはずなのですが、一番きれいに撮れたのがソメイヨシノというのも皮肉な話です。


☆平堂壇の桜

 未発掘なので真偽は不明ながら、古墳の上に立つエドヒガンザクラ。
 孤高感は申し分ないのですが、もう完全に葉桜でした。せっかく天気も良かったのになぁ。高い所にポツンとたっていると、日当たりが良すぎて開花も散るのも早いんでしょうかね。


☆寺桜

 阿弥陀院尊陽寺というお寺の小山です。種類はよくわかりませんが桜が群生して何となく花束じみて見えました。

 この時まではちょいちょい太陽も顔を出してくれるのでそのタイミングで写真を撮っていたのですが、これを最後に完全に分厚い雲に隠れてしまいます。 


☆七草木の天神桜

 先ほどの寺桜のすぐ南にあるエゾヒガンザクラ。
 平堂壇の桜と同じく葉っぱがだいぶ出ており、しかもすっかり太陽が雲に隠れてしまったのでこんな写真しか撮れませんでした。
 

☆塩ノ崎の大桜

 最後に訪れたこちらは樹齢600年のエゾヒガンザクラで、横に大きく広がった雄大な枝ぶりが見事、なのですが。
 だいぶ散っている上に天気が、以下同文



 散ってしまった桜が多かったこと、そして曇り空に泣かされたこと、今日は完全に遠征タイミングを間違えた感がありました。
 しかしそれでも一本桜の雰囲気と存在感はただならぬものがありました。時期が良ければもっと見事な光景が見れたはず。

 休みや天気との兼ね合いもあり簡単ではありませんが、いつかベストタイミングで再訪してみたいものです。


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