多摩川サイクリングロードの車窓から

再び青森へ 奥入瀬渓流とか十和田湖とか



 本州の最北端は言わずと知れた青森県。
 北海道ほどの別世界感は無いものの、東京から遠く離れたこの土地には数多のまだ見ぬ光景があります。

 今回は錦秋の景色を求め、奥入瀬渓流まで遠征してきました。



 奥入瀬渓流そして十和田湖に輪行するには、東北新幹線の七戸十和田駅が最寄になります。
 しかし東北新幹線の一番列車に乗っても、この駅に到着するのは9時34分で、走り出すのは10時ごろになってしまいます。



 今日の走行距離は140km、日没までに戻ってくるのはかなり厳しいと言わざるを得ません。

 そこで昨日仕事をサボり、じゃなくて午後半休を取って、十和田市のビジネスホテルに前泊することにしました。
 駅からホテルまでの13km程度の間で思いっきり雨に降られるトラブルはあったものの、これで十分な走行時間が確保できます。
 天気予報外しやがったtenki.jp許すまじ



 翌朝の出発は6時過ぎ。ずいぶん早い出発ですが、これは蔦沼というところを見たいためです。

 蔦沼というのは奥入瀬渓流から少し外れたところにある沼ですが、水面に紅葉が写り込むことで有名な沼です。
 特に朝日の射す時が最も美しいらしく、午前5時から7時半の間は予約が必要なほど。

 もちろん予約なんかしていなかったので、7時半から8時くらいを狙っていくことにしましょう。それでもまあまあいい景色が見れるでしょう。



 鳶沼に行くには、奥入瀬渓流の麓で国道102号からそれて国道103号を登っていきますが、ここは10%級の傾斜が頻繁に出現するなかなかの激坂コース。早起きしてやってきた身にはかなり堪えます。
 すでに山は秋の色に染まっているので、激坂の辛さを景色で和らげながら這うように登っていきます。

 蔦沼の駐車場に着いたのは8時前、自転車を止めて遊歩道を10分ほど歩くと沼の姿が見えてきました。



 いやこれは凄い。ピークを過ぎた時間でもこれだけの風景が拝めるとは。天気も申し分ないし、ちょっと出ている雲も良いアクセントになっています。


 向かって右の方は波が少なく、水面への映り込みが特にクリアでした。

 この時間でこれなら、朝一番の景色はどれほどのものなのでしょう。
 予約はかなり早い時期にとる必要があるらしく、天候に左右される自転車旅ではなかなか厳しいのですが、その景色も見てみたいものです。


 次に向かうのは本日のメイン、奥入瀬渓流。日本一とも言われるその渓流美を見せてもらうとしましょう!



 渓流の登り口あたりで、川の流れと山の色彩がいい感じになってきました。これは期待できそうです。

 この奥入瀬渓流の長さは10kmほどあるのですが、高低差は200mくらいしかなく、平均斜度は2%ということになります。
 渓流という名前のイメージに反して登りは全然きつくなく、レンタサイクルで走り回っている人も見かけました。















 その10kmの道を走り抜けるのに、今日は2時間近くもかかってしまいました。
 もちろん、景色を眺めたり写真を撮ったり・・・自転車乗ってる場合じゃなかったのです。 

 ただ、蔦沼からは一転して空模様がイマイチ。新緑や雪だと曇り空も悪くないですが、やはり紅葉の背景には青空が似合うので、そこだけが残念でした。



 さて、奥入瀬渓流を完走したらそこは十和田湖。せっかくここまで来たのですから一周してみることとしましょう。
 ・・・簡単に書いていますが、十和田湖一周は75kmほどもある上、高低差600mのヒルクライムを含みます。今朝早起きしたのは鳶沼を見たいだけでなく、十和田湖一周の時間を確保したいというのもありました。
 


 問題のヒルクライムは十和田湖の北側。たまに青空も見えたのですが、基本的にはどんよりとした曇り空。うーん、やはり天気がなぁ・・・






 標高が上がるにつれて山は枯れ模様となり、ピークにある御鼻部山展望台辺りはすっかり冬景色となっていました。
 しかしそこから見下ろすと麓には赤く染まった木々が立ち並び・・・いやそれにしてもやっぱり天気が(以下略




 展望台から反時計回りに下り、湖面に近づいてくると再び山は秋の色に。

 このあと休屋地区で昼ご飯を食べた後、発荷峠などに行ってみようかと考えていたのですが、少し雨がぱらついてきました。
 想定より少し時間が押していたこともあり、寄り道を中止してまっすぐ七戸十和田駅へ戻ることにしました。

 少し後ろ髪を引かれる思いがしますが、青空の奥入瀬渓流を見るためにまた来るとしましょう。
 その時は、十和田湖北岸を諦めて南岸を巡ってみるとしましょうか。



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