富士山北麓ってのはつまり富士五湖近辺のことですが、ここに来る手段として、
自転車乗り的には御殿場から籠坂峠越え、もしくは道志みち経由がメジャーといえるでしょう。
ですが今回は趣向を変えて、河口湖北側から御坂峠越えでアプローチしてみることにしました。
まずは輪行で御坂峠の手前、甲斐大和駅へ。
小さな駅なのに降りる人が沢山いて、ちょっとびっくりでした。
ほとんどの人が登山装備だったので、近くに良いスポットがあるのでしょうね。
そのおかげで駅のトイレがえらく混雑し、長時間待つ羽目になりました。
後で気づいたのですが、この駅を降りてすぐ下の国道沿いにコンビニがあったので、
自転車を組み立てる間ガマンできるなら、そっちに行ったほうが良かったかも。
登山の人達は足がないですから、下のコンビニを使うという発想が無さそうですし。
甲斐大和駅を9時過ぎに出発し、しばらくは甲府盆地に向けて快適なダウンヒル。
その後南に折れて御坂みちを登っていきます。この道、峠道ではありますが甲府市と
富士五湖を結ぶ幹線道路でもあるので、道幅も広くかなり整備されています。
その分交通量も多いし、トラックも頻繁に通るわけですが。
坂はそれほど急なものではなく、最大でも8%くらいだったと思います。
心をへし折られるような壁はなかったですね。
10:26 標高1000mくらいまで登ったところで、旧道と新道の分岐が出てきました。
真っ直ぐ行けば長いトンネルを通る新道、左に折れると九十九折をさらに登っていく旧道です。
今日は旧道の峠にある「天下茶屋」に行きたかったので、当然進路は左!
旧道に入ると、さすがに路面が荒れ気味になってきます。
といっても所々補修している形跡があり、旧道にありがちな放置されてボロボロ、というわけじゃありません。
2車線道路でもあるし、この手の道路としては極めて走りやすい部類じゃないでしょうか。
10:55 標高1300mくらいがこの道のピークで、このトンネルを通ります。
それにしても、あんまりボロくないので旧道トンネルっぽさが希薄ですよね。
そしてトンネルを抜けると富士山がお出迎え。
俺の下手な写真では雄大さがまるで伝わらないですね、これは是非肉眼で見るべき光景だと思います。
俺もしばらく見入ってしまいました。いや、晴れててよかったなぁ・・・
絶景ポイントのすぐそばにあるのが、こちら天下茶屋。
太宰治が逗留していたこともあるとか。まあ太宰治の作品をまともに読んだことないので深入りはやめておきます。
ちなみにこのお店、
食事するときは厚着しとくのをお勧めします。
お昼にはちょっと早かったのですが、ヒルクライムでエネルギーつかっちゃったので、
補給を兼ねてほうとうを食うことにしました。味噌仕立てのオーソドックスな味ですが、美味でした。
上に乗ってるのは春菊で、良いアクセントになっていました。
腹も膨れたところで、クソ寒い中ダウンヒルに入り、まずは河口湖北岸の「もみじ回廊」目指します。
12:28 さて、これがもみじ回廊なのですが・・・まだ色づき始めたばっかりですねぇ。
そのちょっと上にある紅葉はそこそこ色づいていました。
気を取り直して、河口湖北岸を西に向かいます。できれば本栖湖まで行きたいですが、
この季節は日没が早いのでどこでUターンするか考えながら進まなければいけません。
12:45 河口湖北岸の桑崎あたりに、いい具合に色づいている一角がありました。
そのすぐ近くにも、こんな見事な並木がありました。このあたりはちょうどいい時期ですね。
13:16 続いて、これは西湖にて。西湖周辺にはあまり紅葉が見当たりませんでした。
どういうわけだか観光地としてイマイチですよね、ここ。
13:43 精進湖からの1枚。ここも紅葉はいまひとつだったように思います。
紅葉見物なら河口湖がベストなんでしょうかね。
さて、精進湖を周回し終わった時点で14時ごろ。日没時間が早いことを考えると
本栖湖に行ってる時間はないと判断し、ここから引き返すことにしました。
ここからは国道129号で富士吉田市に抜け、国道139号で大月駅を一直線に目指すことにします。
距離は45kmほどあったのですが、全体的に下り基調なので2時間ほどで走破し、16時ごろには大月駅に到着しました。
その時点ではまだ結構明るかったのですが、16時49分発の電車に乗った頃にはかなり薄暗くなっていました。
本栖湖まで行ってたら暗い中を走る羽目になってたでしょうから、
精進湖で引き返した判断は正しかったんでしょう。たぶん。
まあでも、次に来るときは本栖湖まで行きたいですね。