我が家の畑の先を流れる尻別川。支笏湖の近くのフレ岳という山を水源とする全長126キロの一級河川だ。水質日本一にも何度も選ばれている。
自分が住む地域は尻別川と尻別岳に挟まれた場所に位置しているからか、古くから正式な住所も尻別だ。それで、自分は尻別に住んでいるカワなので尻別のカワ、つまり尻別川なので、自分は尻別川の主みたいなものだと勝手に思っている。(笑)
この辺りは人の入り込みも殆ど無く、自然に囲まれた田舎の川という印象だが、これが20キロほど下流に行くと様相が一変する。
ニセコ地域が海外のスキーヤーから注目され始めた平成の初めころ、一人のオーストラリア人の男性が、冬だけでなく夏もニセコを楽しめるものとして始めたのがゴムボートで川下りをするラフティングだ。今や、複数の運営会社が参入し、シーズンともなれば多くのツアー客で賑わっている。
フレ岳から流れ出し伊達市大滝区、喜茂別町、京極町、倶知安町、ニセコ町、蘭越町と流れるうちに、数多くの支流を引き込み、日本海に注ぐ頃には立派な大河だ。尻別のカワとしては、この尻別川に負けないよう残りの人生を悠々と流れて行きたいものだ。