先日、クロのキャットフードを買いに最寄りのドラッグストアまで行ってきたのだが、ついでに洞爺湖が見渡せる高台まで足を伸してきた。
ちょっと天気が良すぎて、遠くが霞んで見える。
この場所は古くからあるドライブインと言った風情の所なのだが、今やヘリコプターによる遊覧飛行も行っているらしい。気になる料金だが、3分の飛行で3.500円、6分6.000円、9分9.000円と手の届かない料金ではないが、但し2名様以上となっていて、誰かを連れて行かない限り搭乗する機会は無いだろうな。
しかし、コロナ前は平日でも観光バスが数台駐車していたものだが、今は乗用車が数台駐車しているだけだ。
遠くの山の上に立つ要塞のような建物。これは、バブル経済で急成長したカブトデコムという会社が計画、建設したリゾートホテルだ。開業当初はエイペックスリゾート洞爺という名称で営業していたが、バブル崩壊で経営が悪化、拓銀破綻の原因ともなったホテルだ。その後は、別会社が建設費の10分の1程度の金額で買い取り、今はザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパとして運営されている。
2008年7月の洞爺湖サミットでは、このホテルが会場となった。写真で見て判る通りの立地なので、警備がし易いというのも大きな要因の一つであろうが、時の安部晋三首相と親交の深い大物財界人の強い推薦があったとも言われている。そして、サミット後、このホテルがサミット会場であった事を大きなセールスポイントにしているのもまた事実である。
サミット開催で、会場から十数キロ離れたルスツリゾートと言う所に国際メディアセンターなるものが設置された。(そう言えば、ルスツリゾートも最近IR汚職で話題に上ったな。)
当時、メディアセンターの集配を担当する統括局に勤務していたので、サミット事務局から入館するためのIDカードの発行を受けたのだが、結局一度も使わなかった。行く機会もあったので、今思えば行っときゃよかったなぁ。
『ギララの逆襲/洞爺湖サミット危機一発』予告編
サミットに便乗してこんな映画が制作公開されていたのを知ったのは、サミット開催後4~5年経ってからだ。
しかし、まぁ、ビートたけしは当時既に巨匠「世界の北野」だったのに、こんな映画に出演していたんだ。ほんの息抜きか、お遊びのつもりなのかな。でも、元々お笑い芸人だから不思議じゃないか。
ちなみに題名の危機一発は危機一髪が正しいんだけど、この映画を企画した映画評論家の水野晴郎氏が、過去の映画紹介でこの漢字を間違った事があり、敢えて間違ったものを採用したらしい。