24日の午後8時過ぎに氷点下25,3度を記録し、おぉ、しばれるねと思っていたら25日の午前0時過ぎにまさかの氷点下31.3度を記録した。報道発表によると、観測史上1月の最低を記録したとなっているのだが、116年前の丁度同じ日、旭川で氷点下41度を記録している。これが日本の最低気温の記録として公式に残っている訳だが、これは観測史に入らないのか?それとも報道が間違ってる?
それにしても氷点下30度超えって、いくら寒いと言っても滅多にあることじゃないな。実際、テレビのニュースで何度も取り上げてたみたいだし、全国紙の電子版にも「北海道喜茂別、氷点下31.3度」なんて見出し付きで記事になっていた。まぁ、犯罪とかで取り上げられてる訳でもないし、こういう事でも取り上げられるのは良い事だと思う。それならいっそ寒さを売りにしたらと思われるかも知れないが、寒さに関しては一発屋みたいなところがあり、ごくたまに全国での最低気温を叩き出す事があるが、普段は北海道においてのしばれレベル中程度といったところだと思う。実際、北海道には平均的にしばれる地域があって、例えば十勝の陸別町(松山千春さんの出身地足寄町の隣り町)なんか、しばれフェスティバルみたいなイベントで観光客を呼び込み町おこしをしている。それに比べると、どうも我がまち喜茂別は中途半端なんだよなぁ。
だがしかし、25日の朝は、凍結防止のため電気ストーブを点けていたトイレの室温が0.5度しかなかったことからも、激烈な寒さだったことは間違いない。あっ、そう言えば「間違いない」って一発屋のお笑い芸人さんのネタでしたね。
氷点下31度を記録した翌日は、時折日差しもあって最低気温も氷点下12度程。日中の気温は氷点下7~8度で、氷点下31度を経験するとこれが暖かく感じられるから凄い。で、この辺りは典型的な盆地の形状で、今の季節、太陽が午後3時前には山の陰に隠れちゃう。他の地域と比べると日照時間が1~2時間短いんじゃないかな。
ちょっと盆地について調べてみたら、倶知安盆地というのがあって、これは地理学的に名称がついているらしい。それで地図を見ると、倶知安盆地から南東方向に小さい峠を越えて、こちらは無名称だが京極盆地、喜茂別盆地と続いている。喜茂別から更に南東方向へは千メートル級の山越えをして太平洋側に至る、という構図になっているんだが、してみると北西から流れてきた寒気がこの辺りに溜まり易いんではないか。それで、放射冷却などで更に冷やされ気温が低くなる。これが私の見立てです。
予報では2月上旬まで低温傾向が続くそうだ。長期予報でも、2月は低温多雪の確率が高い。でも、この長い冬を過ぎ、春を迎えた時の開放感と言ったら格別なものがあるので、あと2ヶ月間頑張ろうと思う。