新幹線と特急を乗り継ぎ伊予西条へ。バスに乗り換え石鎚山ロープウェーの下谷駅へ。バスは山間部をだらだら進み、乗客は数えるほど。街はさびれた店や温泉宿が建ち、登るにつれお堂や役行者の像が現れた。古くからの宗教の山だと感じる。ロープウェーで一気に1,300メートルへ。山上駅から20分で旅館街を過ぎると立派な成就社へ。ここで昼食をとる。
12時40分出発。いきなりの下りでもったいない気分。鞍部で登り返し、やがて階段の急登。下山者が、おのぼりさんです、というのを不思議に思っていたが、登山者に対する挨拶らしい。子供連れや軽装の登山者が多いのは、日帰り登山だからか。試しの鎖が現れた。過去に登った時は一の鎖や二の鎖などすべて登ったが、最近は登る人が少ないのか、鎖場の登り口が不明瞭。
15時40分、ちょうど3時間で頂上小屋へ。すぐ上が奥宮で、眼前に天狗岳の尖峰がそびえる。宿泊の申し込みを終えて外で過ごしているとブロッケンが現れた。美しい山並みの向こう、遠くで海が赤く染まっている。奥宮で夕拝が始まるというので参加した。神事が始まり、全員で祝詞を読み上げる。貴重な体験ができた。夕食はカレーライス。消灯前に外に出ると頭上に夏の大三角がずいぶん大きい。
翌朝、ご来光は地平線に雲があり望めなかった。やがて朝拝が始まった。今回も祝詞を読み上げる。最後に3体の御神象を触り礼拝する。7時50分、下山開始。過去に登った時と道が変わったようで、桟道や階段が多い。10時10分、成就社到着。お宮では神職が神事を行っていた。登りのロープウェーは臨時便が出るほどの大混雑。皆、山頂を目指すのだろうか。
伊予西条までは来た道を戻る。バスの乗客は私たち以外に一人だけ。ここから松山へ。今では珍しい市電で道後温泉へ。路面を走るSLとすれ違った。街は平日にもかかわらず大勢の人でにぎやかだ。松山は四国で一番大きな町かもしれない。商店街を通り抜け今日の宿、宝荘へ。温泉で旅の疲れを癒すことに。
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