KAWORUの山日記~今日も雲の上!

百名山や日本アルプスの旅の記録

家族で立山~靴底にご注意 [雄山3,003m]

2020-05-26 13:49:47 | 北アルプス


子供の夏休みに2泊で立山に行った。初日は雨模様。奥さんは弥陀ガ原の広大な風景が気に入ったようだ。室堂山荘で2泊して二日目に三山縦走と思っていたが、結局は雄山往復となった。乗物を乗り継いで疲れたのか娘はすぐに寝てしまった。



2日目、山頂にはガスがかかっていたが、まもなく快晴に。今年は雪が多いようだ。5つの雪渓を横切り、一ノ越をすぎると眼下に素晴らしい展望が広がっていた。娘にお花畑を見せるつもりだったが、予想ほど多くない。私の靴底がじわじわ剥がれはじめたのもこの頃。年数がたつと靴底が劣化するなんてこの時まで知らなかった。

実は前日に山小屋で、靴底が耐用年数を超えると劣化するという注意喚起のポスターを見ていたのだが、その時はまるで他人事のように考えていた。これがまさか自分の身に起きるとは。雄山を下る頃には靴底はすっかり剥がれ落ちて、残ったのは内側のプラスチックだけ。ロボットのようにぎこちなく歩くことになったが、ずいぶん危なかった。



山頂の雄山神社へ。ここで祈祷してもらうのは一体何回目になるのだろうか。社務所前で行者が法螺貝を吹いていた。娘は高い山では夏でも雪があること、随分寒いことに驚いていた。危うい足取りでようやく山頂から無事帰還後、フリーズドライの登山食で昼食を作る。山で自炊は久しぶりだが、家族は気に入ったようだ。



2日目の夜。中国や韓国の客が目立つ。連泊は私たちだけの様子。登山では連泊して縦走するのが荷物も軽くて楽だ。山小屋では顔を洗うのも節水なのに、ここでは水に不自由しないし、近くに温泉があるのがありがたい。夜、娘はテレビがないので退屈して、トランプ遊びにもすぐ飽きてしまった。子供にいきなり世間と隔絶した生活は無理だったか。



翌朝、底のない靴で立山地獄めぐりの後、信濃大町へ。トロリーバス、ロープウェー、ケーブルを乗り継いで黒部ダム。奥さんは映画にもなったダム建設の話に感心していた。ここでようやく自分がいる場所が理解できたようだ。さらにバスや電車や新幹線を乗り継いで8時過ぎに帰宅。こんなに遠くて高くつくなら、海外旅行のほうがいいと言われた。

【2002.8.4-6】



最新の画像もっと見る

コメントを投稿