カヤ日記

活動する研究者、かやちゅ。@カヤニストの行動記録
カヤネズミの研究&保護活動や野生生物の保全に関する話題をつれづれに

カヤニスト in 愛媛

2010-12-31 | フィールドノート

11月20-21日、モニ1000里地のカヤネズミ調査講習会のため、愛媛県東温市上林の里山へ
(ちなみに翌週は検討会で東京出張)。

初日、飛行機で伊丹から松山空港へ。実は飛行機はちょっと苦手。着陸する時はいつも緊張する。
空港でNacs-JのFさんと合流。昼食を取ったあと、伊予電で現地に向かう。

昼食のじゃこ天うどん。美味しうございました。

調査サイトのコーディネーターの方の案内で現地入り。翌日の講習会に備えて下見をする。
事前に参考資料として地図や写真は送って貰うが、調査ルートや調査区画を決めるには、実際に現地を歩いて確かめる必要がある。今後100年続く調査なので、最初に調査員の方と行うこれらの調整はとても重要だ。

下見の途中で、棚田の土手に人が横になれるくらいの大きな穴を見つけた。
よく見ると、同じような穴があちこちにある。ぼこぼこと土手が波打っているよう。

イノシシですか?と尋ねたら、やはりそうだった。クズの根っこを食べに来るらしい。
それにしても、こんなにすさまじいのは初めてみた。

3時間ほど歩き回って、調査ルートはほぼ決まった。
しかし、肝心のカヤネズミの巣が、なかなか見つからない。
秋に棚田の土手で見つかったという場所は既に草刈りされていて、あちこち探して、小さい空き地で巣を見つけたときにはほっとした。

そこに巣がなければ、現地で調査方法を説明してもどうにも伝えきれない部分がある。
こうした部分は、巣を見つける過程を体験して初めて実感できるものだ。

翌日の講習会本番は、午前中にカヤネズミ、午後からは水環境調査の村上先生と交代。
地域の調査関係者の方や行政の方などの参加があった。
中にはカヤネズミの巣を初めて見たという人もおられて、みなさん熱心に受講されていた。

今後、いろいろな方が参加して、調査を継続していただければと思う。


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