鳥飼茜「おんなのいえ」1~4巻 を読んだ。
母と姉妹、とある女だけの家族の話。
恋愛話は正直あんまり食指が動かない。
でも女の人生につきまとう「あーてやんでぇ、ちくしょうめ、」みたいな面倒臭さとか逆に根拠もなく「まぁいいか、なるようになる」と能天気になれる雰囲気、いちいち共感しました。
とりあえず落ち着くために牛丼屋に一人身をおいてみるあの感じ、よくわかる。
もちろん偶然隣の席に、縁のあるイケメンが(しかも彼女と喧嘩して別れてきたばかりの)座ってきたりはせんけども。
長女のあり香が全身から放つ「わたしほうっておけない女でしょー感」、というか
「ていうかほうっておかないで感」については自分にも心当たりがありすぎて嫌だ。
閉じているつもりでダダ漏れのオーラ。
赤子からジジババに至るまで、人類最強の防護服かつ最強武器だと思う。
だから、いわゆるお利口な人は、身内でもなければ、これを纏う他人には決して安易に近づかないよね。
鳥もちが服着て歩いているようなもんで。
ところで、次女のすみ香の恋愛事情については、いまいちピンと来ない。
母と娘の関係性って不思議な緊張感を孕むものよね。男子にはわからんやつ。