手づくりオーディオで聴く JAZZ

1960年代の後半、BEATLESがまだ現役だった頃に、初めてアンプを作った。ときどき火がつく。

金田式DACに挑戦 No_1

2012年09月23日 23時41分36秒 | DAC

  昼前から音出しに向けて半田コテを握る。一応、一昨日 オシロの使い方を思い出しながらDAIの出力をチェック。

滅多に使わないこのオシロ、 一応2ch仕様だが、帯域がたぶん10Mhzくらいの真空管時代の代物だ。

オシレータも1Mhzまでなので、球のアンプを作るときのために中古を買っておいたのだ(もう10年以上も前)。

さてこのオシロ、経年劣化か、調整用のツマミを回すと波形が消えたりする。VRの接触不良みたいだ。

だましだまし使うと、DAIのクロックが観測できた。CRTもFocusが甘くてパルスの縦の部分しか見えないが。

ということで、DAC周りのパーツを付ける。MHIさんから調達した基板は、こういうときはすごく良くできていて

作業がスムーズだ。DACは既に取り付けてあるので、抵抗、コンデンサを取り付けるだけだ。そして値が印刷されているので、

まさにキット感覚で作業が進む。

(1)トラブル その1

電源ラインを配線して、緊張して電源ON。DACに流れる電流を測るテスター(2Vレンジ)がオーバーした。

何かが飛んだかと思ったが、テスタのレンジを上げて、再度、電源ON 245mAという表示が出た。

即、電源OFF。さすが金田式のレギュレータだ。設計どおりの過電流を検知している。

テスタで電源ラインを当たると、アース間でショートしている。基板のパターン間の半田クズによるショートが

ないかを虫メガネと拡大鏡(メガネを付けて)チェックする。どこにも異常は見当たらない。ジャンク箱から

引っ張りだしたOSコンも交じっているので、これはコンデンサのショートかと思い、怪しいのか 外していった。

結局、積層コンデンサを含め、全て外した。外すのに1時間以上はかかっただろうか。

こういうとき、両面式の基板はなかなか手ごわい。

それでも5V電源ラインはアース間でショートした状態だ。ということは、DACそのものが、内部でショートした

可能性もある。DAC周りを再度チェックしていると、アースに落ちるはずの1番ピンが3.3Vラインにつながっている。

そうだった、この基板はNo196仕様なので、MONOでの動作設定となっていたのだった。

なので、3.3Vにつながるパターンをカッターナイフでカットする。これを表側でアースに落とそうとしたが、

1番ピンのパターンに半田ヅケができない。ということで、1番ピンのすぐそばに穴を開け、基板裏側から

ジャンパーを出して表側のベタアース面に半田づけした。

思わぬところで、手順漏れを修正できたが、肝心のショートの原因は見つからない。

幸いなことにDACが内部でショートしていたとしても、DACを2個使う基板なので、DACはもう1個ある。

ということで、頭を冷やすために昼食&Coffee Break。

そして、DACのピン周りを再度チェック。10回はチェックするべしという Blogもあったので、見る角度を変えて

チェック。パターン面ばかりチェックしていたが、DAC本体のピン間を見ていたら27番と28番のピンとの間が

微妙に鈍く光って見えた。さてはここかと、カッターナイフの先でこすってみると わずかにクリアになった感じがした。

どうやらここに半田の薄い膜のようになったクズが挟まっていたようだ。

果たして、原因はここだった。 やれやれ。

取り外したパーツを再度取り付ける。実にこれが面倒だ。両面スルーの基板は 穴が半田で埋まっていて

取り付けのときよりも面倒だ。3倍くらいの労力を要する。

(2) DAC周りOK

DACの5Vラインに流れる電流も8mAほどで たぶん正常だ。No.213のラインアンプ部のパーツを取り外し

流用したIVCの基板をチェック。こちらは一発でOK。BGA&CMを経由してDACと接続。

IVCの出力 V0がどうしても0Vに追い込めない。VRを一杯回しても7mVだ。100Ωに取り換えてみよう。

片chだけ完成したので、いよいよ音出しだ。

念のためサブのアンプ+SPに繋いで、電源ON。こんなに緊張したのは 久しぶりだ。

 音が出た!!!!!

ということで、もう片方のIVC作成に取り掛かる。このとき午後3時くらいだったか。

1台目を参考にして、2時間ほどで出来た。IVC単独のチェックもOKだ。こちらは、初段ソースの

VRは100Ωにした。

(3)バラックで音出し

パンチング板の上に、それぞれの基板を配置する。

電源を入れると、IVCのVoが50mVくらい出たが、VRの調整で 1mVに追い込めた。

その後も3-4mVで推移していた。

メインのNo.218プリとパワーアンプに繋ぐ。比較のために LHH500Rのアナログ出力とこのDACの出力を

切り替えるSWを入れた。

まづ、LHH500Rのアナログ出力から聴く。 そのままDAC出力と切り替える。

   違いがわからない!!!

No.213DACからは、爆音が出るのかと思っていたら、切り替えても 出てくる音のレベルも殆ど同じだ。

金田氏が言うような 劇的な音には聴こえなかった。まあ LHH500Rも それなりの音を出すので、

それもありかなと納得。 EQ IVCのときのような、感激は得られなかった。

でも、良く聴くと、高域の分離や、低域の音は良くなったようだ。

2時間ほど聴いていても Voのドリフトは2mVくらいと安定している。

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ということで、心はNo.220 電流伝送 D/Aコンバータに向いている。

たぶんパーツは揃っているはずだ。

ただし、パワーアンプが IVC版ではないので、ちょっとひと工夫必要かも知れないが。

 


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