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5月下旬の日差し

2022-05-24 23:42:10 | 日記

 5月も下旬になると、昼間は日差しが真夏を思わせるほど暑い。しかし、日陰に入ると、乾いた風で、スーッと汗が引く。そういえば、秋の運動会を、春に移す提案をして、職員から一斉に反対されたことを思い出す。

 

 秋の運動会は9月下旬。どうしても、夏休みが終わってすぐの残暑の中で練習させることになってしまう。日陰に入っても蒸し暑く、士気も上がりにくい。それが、5月になれば、学級づくりにも役立てられるし、何と言っても、日陰は涼しい。熱中症予防のためにも、5月開催は最適であると話しても、承知してもらえなかった。

 

 「熱中症を考えるのなら、10月の中旬に開催しましょう」ということになった。他校から、児童の日除け用のテントも複数借り、万全を期していた。ところが、当日、来賓にホッカイロを配布するような肌寒さになってしまった。

 

 実は、私自身も、かつて、春の運動会開催に難色を示していたことがあった。しかし、校舎の改装工事という市の予定によって、どうしても、春の開催にせざるを得ない状況に陥ってしまった。では、春に運動会を行うにはどうすればよいのか、ということを真剣に考えることになった。

 

 せっかく春に行うのだから、秋の運動会のミニ版ではなく、春の運動会ならではのものにしなければならない。新学年に上がったばかりなのだから、学級づくりや学年づくりに役立てるものにしたい。子どもたちが、進んで練習に取り組み、自分たちで作り上げるような形にもっていきたい。同僚スタッフと、そんな知恵を絞りながら、春の運動会を作り上げた。

 

 「今までやってきたから」ということに我々はとらわれがちだ。「今まで通りにできないのなら、どうすれば良いのか」「どうやったらできるのか」と考えなければならない。

 

 さて、我が家の小さな庭に敷いた薄い人工芝が劣化してきたが、その分、だいぶ芝生で覆われてきた。また、エノコログサ、カタバミも元気よく若葉を伸ばしてきている。

 

 エノコログサは、種をたくさんつけ、次の年もそこら中がネコジャラシとなりかねない。スーッと伸びた単子葉植物特有のひょろ長い小さな葉っぱの根本から、茎を引っ張り、根ごと取り去る。うまく取れれば根がついてくるが、途中で切れてしまうものもある。

 

 もっと厄介なのが、カタバミ。ハート型のかわいいクローバーのような植物だが、可憐な姿と裏腹に、マッチ棒ぐらいの太い芋のような根を張り、ランナーまで伸ばし、芝の上を覆い尽くしてしまう。さらに、根ごと引き抜いても、プチッと切れて、少しでも根が残れば、元気に再生してくる。グリホ系の除草剤をスプレーすれば駆除ができるが、グリホサートの霧が芝の葉についてしまうと芝まで枯れてしまう。

 

 昨年そんな失敗をしてきたので、今年は、除草剤をスプレーではなく、刷毛でカタバミの葉に塗ってみた。インターロッキングの隙間から出てきている苗には、動画サイトで見た熱湯除草を試してみた。

 

 刷毛で除草剤を塗ったものは、数日後枯れてきたが、周りの芝にも液が触れたのか茶色になってきてしまった。熱湯の方は、なんと、根まで枯れたようでその後も生えてきてはいない。

 

 エノコログサの方は、芝に混ざって生えてきて除草剤も熱湯もかけられない。だから、少しずつ、初夏の日差しを受けながら、一つ一つ抜いているわけだ。

 

 夢中になって抜いていると、汗が額から目に入ってくる。日陰に入り涼んで、運動会のことを思い出していたら、腕に蚊がとまっているのを見つけた。ああ、蚊の季節になったのだ。

 

 植物も、蚊のような小さな生き物も、いよいよ活動の季節に入ってきたのだ。



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