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アート小説『リーチ先生』原田マハさん著

2024年02月27日 | 心のお散歩

快晴の空は、気持ちいいですね。

風は冷たいけれど、陽射しは温かいです。

やっと春近しです~ 嬉しい…はず。

ですが、昨日から一気に、花粉たちも嬉しそう⁉

北風に乗って、やたら元気に飛び回っています。

マスクにゴーグル眼鏡、花粉対策はばっちりですが、

それでも、この飛び始めの時期は、

目も肌も痒く、辛~い我慢の時です。

陽射しを浴びながら、お散歩もしたいけれど、

しばらくは、控えめにした方がよさそうです。

 

そんな時は、またもや心のお散歩を楽しんでいます。

今回は、読書のお話です。

本の世界で遊ぶのも、愉しい。

 

一冊ご紹介します。

  ーー 『リーチ先生』原田マハさん著 集英社文庫

 

アート小説と言われる原田マハさんの作品は、

フィクションでありながら、

とことん取材をした史実に沿ったストーリ上に、

過去の著名な芸術家たちが蘇り、動いて語り、泣いて笑う⁉

関わる架空の人物までも、生き生きと実在したようで、感動です。

あたかもノンフィクションの伝記小説のように

軽く~読めちゃいます。

何といっても、強い個性や志を持ち、あがきながらも、

保守的な時代でも、新しさの中に伝統を重んじ、

朴訥にも芸術の道を究めようとする登場人物たちを、

温かい眼線で追いかけ、

命を吹き込む原田マハさんの筆力には、脱帽です。

 

リーチ先生とは、

陶芸家として有名な英国人バーナード・リーチ先生のことです。

祖父のエドマンド・ハミルトン・シャープ氏は、

同志社英学校の英語の教師をされていました。

リーチ先生自身も、3歳までは日本で育たれたので、

同志社と、よきご縁のある先生というだけでなく、

幼い微かな体験が、

後の青年リーチ先生の再来日の動機となる、

日本文化・芸術への憧憬へと、心をかきたて、

東西の文化の懸け橋を目指された原点に、

影響を与えたのかもしれないと、幸せ解釈をしています。

 

ご参考までに↓

同志社大学人文科学研究所の第6回研究会でも

山口智子氏が研究発表されています。

バーナード・リーチと同志社―新島襄宛E. H. シャープ英文書簡を手掛かりに―

 

リーチ先生のご結婚式は、同志社チャペルで執り行われたということも、

『リーチ先生』本文にも、一行だけですが、記載されています。

なんだか、嬉しい。

 

こちらもご参考まで↓

『リーチ先生』原田マハ|刊行記念特別インタビュー|集英社 WEB文芸 RENZABURO レンザブロー (shueisha.co.jp)

 

気候が不安定な時です。

体調管理に、どうぞお気をつけください。

心ゆったりと、過ごされますように。

読書って、いいですね。

 

 



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (竹久克滋)
2024-03-31 17:01:56
へえー、初めて聞きました。
勉強になります。
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竹久克滋さんへ (今出川)
2024-04-01 07:55:38
あら~初めてでしたか⁉
豆知識ですね(^^)
返信する

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