こんにちわ、皆様お元気ですか?
ついに39県が自粛解除される事になりました。
北海道や大都会とその周辺ははまだ様子見になりました。
[少し感染者の数が増えたからといって、
騒がないでほしい] 落ち着いて下さい。
と余裕のある政府からの公表でした。
まだ感染者の数は当分の間、出たり引っ込んだりしそうです。
モグラタタキの穴から苦虫を噛み殺したショーペンハウワーのおじ様の
お顔が飛び出してきました。
叩かれても言いたいことは言う。
私達が不安を感じてもいい災厄というのは、来ることが確実で、来る時期まで
確実と言われている災厄である。
しかし、こういう災厄は数そのものが非常に少ないはずだ。
災厄は、ただ起きるかも知れない。
精々(せいぜい)どうやら起きるらしいという程度か起きることは確実でも
起きる時期が全く不確実という程度である。
けれどもこの二つの種類の災厄にいちいち相手になっていては、一刻も心は
休まる時がこない。
だから生活の平和を失うまいとするには、[不確実な災厄は絶対に来ないもの]と
思い、時期不定の災厄は絶対にそうすぐにはやって来ないもの]と思う
習慣を身に付けなければならない。
今冷やかに見過ごしているこの現在、苛ただしく追い払ってしまいたいこの現在が、
仮にも、我慢できる程度ならば、たとえ平凡な日常生活の現在であっても、
それはあの神々しい過去の中に組み込まれるため、今まさに移りゆこうとしている時期
であって、その後には、恒常不滅の光明に包まれて末長く記憶に留められ、後で苦難を
乗り切るための記憶がその覆いから開かれた時、切実な対象となって現れるで
あろう。と言うことを肝に銘じて、この現在に敬意を払うようにするがよい。
そうか現在は人類の知恵のための百科辞典を編集している最中なのか。
[今日という日がただ一度限りで二度とは来ない]ということを肝に銘じておくがよかろう。
明日は今日とは違う全く別の一日である。(明日は明日の風が吹く)
ところが私達は、この一日が人生の主要な部分である、かけがえのない部分であることを
忘れている。一生の中に置かれた一日ではないのだ。
いくらでもあった心地好く朗らかな時を
味わい楽しみもせず渋面で見過ごしてしまい、後から悲しい体験が来ると、この
楽しい時に憧れていたずらにため息をつくばかりである。
無事息災の時にこそ、もっと現在を評価し楽しむ事をいつも意識する。
ショーペンハウワー
幸福について
橋本文夫 訳
恐怖の時期が去り、心が休まって来ると、願望や欲求、要求が心をかき乱すようになる。
人間が生涯を楽しめる境地に達するには、人間の幸福の基礎をなす心の安静が必要なのだ。
人間はあらゆる欲求を脱却した飾りのない素肌の生存に立ち返って、
初めて心の安静が与えられる
ゲーテ
この現在に敬意を払う
ショーペンハウワワー
幸福について
橋本文夫 訳
イタズラにモグラタタキしないのよ。