くまがい桂子 の  エッセイ  「木もれ日あびて」

「民報ゆうばり」に隔週で掲載している
エッセイ「木もれ日あびて」です。

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母親大会に寄せて

2003年06月17日 | Weblog
 先日、「母親大会」の募金のお願いにあるきました。
 =生命を生み出す母親は  生命を育て 生命を守ることをのぞみます=
 このスローガンのもと、私の年齢と同じ49回目の日本大会を迎えます。

 1954年3月1日、アメリカがビキニ環礁で広島方原爆の1000倍の威力をもつ水爆実験を実施,856隻余の船舶が死の灰をあび、第5福竜丸の久保山愛吉さんはその年の9月、「原水爆の被害者は私を最後に…」と亡くなりました。

このことをきっかけに、始まった母親大会は、子ども達の健康、教育・環境・子供たちを取り巻く社会問題、そして家族全体から社会全体へと視点が広がって、今では2万人もの参加者が一堂に集い、そして分科会に別れて学習し討議し、デモ行進。

学習を通して少しずつ社会の仕組みとゆがみがわかってくると、この社会のゆがみをなくして、社会全体が幸福にならなければ、いつなでたっても問題はなくならないことに気づきます。

世界の軍事費100兆円の内36%をアメリカが占め、第2位はなんと日本です。この軍事費の一部を削って、世界の子どもたちが戦禍や飢餓・貧困・病気におびえることなく健やかに生きられるよう、医療・環境・教育にまわすなら、5歳未満で亡くなる子ども1100万人や厳しい労働を強いられる子ども2億5千万人を救うことができます。

有事法制が成立し、イラク支援法案が国会に…。
法律を変えて、米英の後方支援という形で、この国を脅威から守れるのでしょうか?
地球上にゆがみがあるうちは、テロはなくならないのでは…?