くまがい桂子 の  エッセイ  「木もれ日あびて」

「民報ゆうばり」に隔週で掲載している
エッセイ「木もれ日あびて」です。

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庶民という名の奴隷 ( くまがい桂子 の HPより一部抜粋。 ) 

2005年05月24日 | Weblog
今回の尼崎のJR事故をはじめ、日本のあちこちの企業で人命・健康を軽視する労働が増え、被害が増加しています。

 さらに今回、イラクで拘束されたとされる斉藤さんのように、傭兵として働いている日本人も、わかっているだけでも40人はいらっしゃるとか…。

 斉藤さんは親しい友人には「帰国して家庭をもちたい」と話されていたそうです。
 40人の傭兵の一人一人だれもが人間らしい生活を望んでいるはずです。

しかし、憲法九条がなくなれば、この40人が4千人にも4万人にもなるのではないでしょうか?
 人間らしい「人権」が、そして何より大切な「人命」が尊重される暮らしのために9条は絶対に変えるべきではありません。

 お金のために戦場にも赴き、仕事だからと人殺しも辞さない傭兵だって、得たお金は「人間らしい生活」に使うのです。

 言い換えれば、「人間らしい生活」のために命がけの傭兵稼業。
 ブッシュは有権者の批判をかわすために、イラクには米兵ではなく傭兵を増やしているとか。

 さらに、ほとんどの米兵も傭兵も、劣化ウランの恐ろしさを知らされず、被爆の保障を求めても責任回避される。
しかも、劣化ウラン弾で汚染された地域には日本の自衛隊が・・・。(5月15日テレビ朝日スクープスペシャル)

 大資本が大きな利潤のために、庶民の健康も命さえも安く買い叩き、「戦争だから、国を守るためだから」と殺し合いをさせる。

 ローマ時代の 奴隷戦士たちに科せられた 命がけの戦い
 現代の 庶民という名の奴隷たちに科せられた 命がけの仕事や戦争!
 日本中に大声で叫びまわりたい!

「私たちは奴隷ではありません。国民主権・恒久平和・基本的人権を尊重する日本の国の主人公です。政府に命令しましょう!」

「憲法どおり、戦争は絶対許さない! 人命と人権を尊重する社会制度をつくりなさい! 誰もが平等で安心して暮らせる社会をつくりなさい! 憲法で求めている理想社会の実現に努力しなさい!」と。

「九条で世界を照らせ!」 『詩人会議』 のシュプレヒコール

2005年05月19日 | Weblog
憲法は空気
汚れのない空気だ
わたしたちは五八年間 吸ってきた

わたしたちは政府に命令することができる
わたしたちは平和を望むといった

わたしたちは専制と隷従 圧迫と偏狭は除くといった
わたしたちは恐怖と欠乏から免れたいといった

わたしたちは永久に戦争を放棄するといった
けれど戦争はいくども起こり

人間の尊厳を守るために
わたしたちはたたかった

昨年、テレビであるアメリカ人がいっていた
大統領選に立候補できるのは

莫大な選挙費用を集められる人だけ
ブッシュのスポンサーは軍需産業と石油産業

お礼をするには
戦争をするしかない と

再選されたブッシュ大統領は戦争をするしかない
小泉首相はその真似をするしかない

日本にあるアメリカの軍事基地を笑って守るしかない
かれらの考えはわかりやすい、国民を主人公にしたくない、

個人の権利は制限されてもいい、国家が国民を統率すればいい、
いろいろな考えかたがあるより一つがいい

かれらは「正義」という看板をかかげて
資本の在庫を売りさばく番頭だ

 すべて権力は、国民に由来する。ベルギー王国憲法。
 労働に基礎を置く民主的共和国であり、主権は人民に属する。イタリア共和国憲法。

 共和国の原理は、人民の、人民のための、人民による政治である。フランス共和国憲法。
 すべての権力は、人民に属する。中華人民共和国憲法。

…一六〇行の詩の一部を抜粋・転載しました。
(全文必要な方は、ご連絡を。私のHPでも全文をお読みいただけます。)
http://www.kumagai-keiko.jp