鉄道マニアの危機一髪

名古屋のＪＲ金山駅で、列車を撮影しようとしたマニアがホームから線路に転落、危うく撮ろうとした列車に轢かれる寸前…という事故が発生したそうです。

エリアニュース - 名古屋テレビ - ＪＲ金山駅で男性が線路に転落　列車は直前で停止

列車は目前に迫っていました。12日、JR金山駅で男性が線路に転落する事故がありました。救出までの一部始終をカメラが捉えました。

12日の朝、JR金山駅の東海道線上りホーム。カメラは衝撃的な場面に遭遇した。線路に人が横たわっている。転落したのは40代の男性。うつ伏せになったまま、動かない。この時間、線路には5分に1本の割合で列車が通る。男性が転落した時、駅には豊橋行きの快速列車が迫っていた。付近にいた人たちがホームの端で手を振り、列車に異常を知らせた。列車は男性から約30メートルの地点で緊急停車した。安全を確認し、駅員が救出にあたる。警察の調べなどによると、男性は鉄道マニアだった。午前8時50分ごろ、到着する快速列車を撮影しようとしてホームから転落した。カメラを構え、夢中になっているうちに足を踏み外したと見られている。救急隊が到着してようやく、男性の意識が戻った。男性は顔面を強打し鼻を骨折していたが、命に別条はないという。こうした事故に備え、JR東海は利用者が多い57の駅に非常停止ボタンを設置している。人が転落した場合は線路に降りず、躊躇なく非常停止ボタンを押すか、列車に向かって大きく合図を送るなど、直ちに列車を止める措置をとって欲しい、と話している。

※リンク先にニュース映像もあります（要リアルプレイヤー）

いやいや…。
あり得ん話ですな…。
この人がどうして落っこちたかまでは、ニュースを見る限りは皆目分からない。あるいはファインダーばかりを覗いていて、脚元への注意を全く怠っていたのかもしれないが、それにしても、ファインダーを覗きつつ、ホームの白線や黄色い線を飛び出してしまう心理がよくわからない。ファインダーを覗いて目測を誤るのは素人のすることで、ごく普通にカメラを扱う人なら、まず目測を誤ることはないはずだ。
しかも駅に接近してきた快速列車を撮ろうとしてホームから落っこちるって、どれだけ白線や黄色い線を思いっきり踏み越しているんだと。例え落っこちなくても、こうした撮影行為は、間違いなく列車から長声一発を食らうか、悪ければ急停車する場面だろう。
ホームから落っこちるほど身を乗り出し、落っこちて鼻っ柱を折ってまで撮ろうとした快速列車ねえ…。そんなにご大層なクルマが充当されていたという話は聞かないが、ご大層なクルマだからと言って身を乗り出したり止めたりすることが許されるはずもなく、ホームに限らず、沿線に湧き出るヲタが身を乗り出しすぎて踏切の障害検知装置に引っかかり、列車の行く手を妨害するのはよくあること。「よくあること」で済ますのはもちろん言葉も良くないが、それくらい、列車を止める鉄道なんとかという人達の美意識は地に落ちている。なにせ彼らは列車を止めたところで撮影できればよいので、列車を止めたことに対する罪悪感など微塵もないのだから。
ただこれ、ニュース映像と、東海道線上りホーム…という状況を考えると、もしかしてこのマニア、上りホームから名鉄電車を狙ったんと違うかね？
それはそれでなんと不注意な…。

なにはともあれ人騒がせなこのマニア。
鼻骨骨折とのことで、治療時には死にそうなくらいの苦しみが待っているのは自業自得として諦めて泣き叫べ。たまたま現場に居合わせた人達の機転で人身事故に発展しなかっただけ、命あっての物種、ありがたいと思って貰う以外にないだろう。

やれやれ。