日曜日、お隣の習志野市に本拠地を構えるオービックシーガルズが、鹿島ディアーズ相手に、アメフト社会人選手権決勝戦を賭けた準決勝に出るというので、一丁川崎球場まで応援しに行って来ました。
いやあ…。
残り1秒で同点とかもう痺れるうううううううううううううううううううううううう
決勝はオービック-パナ電工/アメフト - 日刊スポーツ
詳しい試合レビューはこちらから。
0-6で負けていた第2Q、シーガルズは40ヤードのフィールドゴールを狙うも、なんとまあ鹿島ディアーズディフェンスが阻止。リカバーした鹿島#4山本がそのまま反対側のエンドまで走り抜けてタッチダウン。うわあ…。こんなビッグプレイが飛び出すとは…。
前半は分厚い鹿島ディアーズディフェンス相手にかなり苦労していたフシがありありとうかがえ、なかなか敵陣深くまで攻め込めない、辛い展開が続くシーガルズ。
このビッグプレイで6点、トライ・フォー・ポイントで1点追加し0-13。
攻めあぐねていたシーガルズも、第2Q以降徐々に調子を取り戻し、TDを奪いキックも成功、前半終了で7-13。1つのTDで逆転できる点差につける。
第3Q、鹿島ディアーズタッチダウンで7-19。シーガルズも負けずに#85萩山がランアフターキャッチでタッチダウンを奪い、キックも成功。第3Q終了時点では14-19。前半終了時点と同じく点差は5点。一瞬の隙があれば逆転まであるか…と思われた。
第4Q。ディフェンスでシーガルズは#16三宅がパスインターセプトを見せるなど見せ場を作るものの、厚い鹿島のディフェンスに阻まれて、なかなか攻撃のリズムが作れない。
相手陣残り9ヤードからまたしてもフィールドゴールを狙うも、なんとまあまたも相手ディフェンスにブロックされてしまう。。。
攻撃権が鹿島→オービック→鹿島と移り、このシリーズでの鹿島の4thダウンはパントを選択、オービック陣の6ヤードからオービックの1st&10。
ところがここでシーガルズオフェンスに痛いミス。QB#6菅原が、相手ディフェンスのプレッシャーでエンドゾーンでパスをどこへ投げようかと迷っているうちに相手ディフェンスに潰され、これがセーフティとなり鹿島は2点追加。名前こそセーフティですが、要はシーガルズの自殺点です。
う~ん。ここで7点差か…。
攻撃権がこの後鹿島→オービックと移ってきたら、時計は残り1分30秒。
攻撃は自陣の8ヤードから。かなり自軍エンドゾーンに近いところからの攻撃なので、自陣を突っ切って敵陣の奥深くまで入り込まなければならない。
ところが、ここからシーガルズが怒濤の反撃を見せる。
シーガルズは時計を止めながら止めながら徐々に前進し、次々と1stダウンを獲得。残り8秒からパスが決まり、残り1秒、とうとう敵陣残り1ヤード地点まで来た。
うわあああああああもう痺れるううううううううううう
アメフトは2008年にちょろちょろと見出して、せいぜいゲームの流れは分かったかな…という、素人同然の観戦スキルしかないおいらだけれど、おいらでもさすがにこの展開が痺れるのは理解できる。
そして…。
残り1秒。#20古谷(拓)がダイブしてTDが認められ1点差。一瞬の静寂の後、レフェリーの仕草で選手達が沸き立つのを見てスタンドも同点を確信。かくしてキックも決まって同点!!
なんと…。
この感覚は、秋口にさんざんマリーンズで味わったあの感覚とまるでよく似ている。
1分30秒前は自軍8ヤードからの攻撃。
それでも諦めなかった結果が、残り1秒での同点劇。
もうこうなったらタイブレークで取るしかないでしょ。
Go!Seagulls!!
タイブレークは野球でいう延長戦のようなモノで、後攻チームが得点を挙げればその時点で試合終了、先攻チームが得点すれば、後攻チームが相手チームの得点以下の点数で攻撃権を終了すれば、そこで試合が終わる。
かくして1回の表、シーガルズの攻撃。
菅原から古谷(拓)へのパスが決まりタッチダウン!!キックも決まって7点追加!28-21でとうとう逆転!!
1回裏、鹿島の3rdダウンで、#12カール・ノアがパスインターセプトを見せて試合終了!!
劇的な幕切れとなりました。
いやあ…。
えっらい試合見ちまっただよ…。。。
こんなことってあるんですねえ…。
相手鹿島ディアーズからしてみれば、9割方勝利を手中に収めかけていた矢先の大逆転だけに、これはかなり悔いが残りそう…。
この試合を、オービックの代表取締役会長もご覧になっていたらしく、選手に挨拶の席に引っ張り出され、会長自身も興奮冷めやらぬといった体でコメントを残しておられました。
そりゃそうだ。こんな試合を生で観て、興奮しないわけがない。
最後は皆さんで記念撮影。
オービックシーガルズ、5年ぶりのJAPAN X BOWL進出おめでとうございます!
試合後は、千葉マリンでいつもご一緒させていただいている観戦仲間と無事合流、いい試合を見ることが出来たので、川崎市役所前交差点を右折することなく(笑)、川崎駅前の「とり鉄」で祝杯をあげました。俺は乗り鉄だけど。クハ~~~~。
一方、長居スタジアムではパナソニック電工対IBMの一戦は、これまたラスト1秒の戦いで、ようやくパナソニック電工が粘りに粘るIBMを振り切ったそうで…。
さあ。勢いはどちらに分があるか。
鹿島ディアーズは昨年のファイナル。パナソニック電工は元々地力があるチーム。その鹿島相手に大逆転を演じたオービック。
さあ、ね。勢いの分はどちらにありますか。
しっかし…。
年末の月曜夜7時の東京ドームとはハードル高いぞwww
最後に余興を二枚。
バックスタンドから見える、レフトポール際の遺構。
川崎球場から見た夕陽をご覧頂きながらお別れしたいと存じます。
最後までおつきあい下さいまして、誠にありがとうございました。
※↑クリックで拡大します
Go! Obic Seagulls!!
いやあ…。
残り1秒で同点とかもう痺れるうううううううううううううううううううううううう
決勝はオービック-パナ電工/アメフト - 日刊スポーツ
<アメリカンフットボール:Xリーグ>◇5日◇2試合◇川崎球場、長居陸上競技場
社会人アメリカンフットボールのXリーグ(日刊スポーツ主催)はファイナルステージ。オービックが28対21で鹿島に、パナソニック電工が31対28でIBMにそれぞれ勝利し、20日の決勝「ジャパンXボウル」(午後7時開始、東京ドーム)に進出した。
オービックは劇的勝利で5年ぶり6度目の決勝進出を決めた。第4Q残り1秒で同点に追いつき、タイブレークに突入。先攻にまわると、きっちりTDとTFPで7点を奪った。そして、鹿島の攻撃場面でパスをインターセプトした。奇跡の逆転勝ちに、選手たちは喜びを爆発させていた。
オービック 28(0・7・7・7・7)対21(6・7・6・2・0) 鹿島 (川崎)
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0-6で負けていた第2Q、シーガルズは40ヤードのフィールドゴールを狙うも、なんとまあ鹿島ディアーズディフェンスが阻止。リカバーした鹿島#4山本がそのまま反対側のエンドまで走り抜けてタッチダウン。うわあ…。こんなビッグプレイが飛び出すとは…。
前半は分厚い鹿島ディアーズディフェンス相手にかなり苦労していたフシがありありとうかがえ、なかなか敵陣深くまで攻め込めない、辛い展開が続くシーガルズ。
このビッグプレイで6点、トライ・フォー・ポイントで1点追加し0-13。
攻めあぐねていたシーガルズも、第2Q以降徐々に調子を取り戻し、TDを奪いキックも成功、前半終了で7-13。1つのTDで逆転できる点差につける。
第3Q、鹿島ディアーズタッチダウンで7-19。シーガルズも負けずに#85萩山がランアフターキャッチでタッチダウンを奪い、キックも成功。第3Q終了時点では14-19。前半終了時点と同じく点差は5点。一瞬の隙があれば逆転まであるか…と思われた。
第4Q。ディフェンスでシーガルズは#16三宅がパスインターセプトを見せるなど見せ場を作るものの、厚い鹿島のディフェンスに阻まれて、なかなか攻撃のリズムが作れない。
相手陣残り9ヤードからまたしてもフィールドゴールを狙うも、なんとまあまたも相手ディフェンスにブロックされてしまう。。。
攻撃権が鹿島→オービック→鹿島と移り、このシリーズでの鹿島の4thダウンはパントを選択、オービック陣の6ヤードからオービックの1st&10。
ところがここでシーガルズオフェンスに痛いミス。QB#6菅原が、相手ディフェンスのプレッシャーでエンドゾーンでパスをどこへ投げようかと迷っているうちに相手ディフェンスに潰され、これがセーフティとなり鹿島は2点追加。名前こそセーフティですが、要はシーガルズの自殺点です。
う~ん。ここで7点差か…。
攻撃権がこの後鹿島→オービックと移ってきたら、時計は残り1分30秒。
攻撃は自陣の8ヤードから。かなり自軍エンドゾーンに近いところからの攻撃なので、自陣を突っ切って敵陣の奥深くまで入り込まなければならない。
ところが、ここからシーガルズが怒濤の反撃を見せる。
シーガルズは時計を止めながら止めながら徐々に前進し、次々と1stダウンを獲得。残り8秒からパスが決まり、残り1秒、とうとう敵陣残り1ヤード地点まで来た。
うわあああああああもう痺れるううううううううううう
アメフトは2008年にちょろちょろと見出して、せいぜいゲームの流れは分かったかな…という、素人同然の観戦スキルしかないおいらだけれど、おいらでもさすがにこの展開が痺れるのは理解できる。
そして…。
残り1秒。#20古谷(拓)がダイブしてTDが認められ1点差。一瞬の静寂の後、レフェリーの仕草で選手達が沸き立つのを見てスタンドも同点を確信。かくしてキックも決まって同点!!
なんと…。
この感覚は、秋口にさんざんマリーンズで味わったあの感覚とまるでよく似ている。
1分30秒前は自軍8ヤードからの攻撃。
それでも諦めなかった結果が、残り1秒での同点劇。
もうこうなったらタイブレークで取るしかないでしょ。
Go!Seagulls!!
タイブレークは野球でいう延長戦のようなモノで、後攻チームが得点を挙げればその時点で試合終了、先攻チームが得点すれば、後攻チームが相手チームの得点以下の点数で攻撃権を終了すれば、そこで試合が終わる。
かくして1回の表、シーガルズの攻撃。
菅原から古谷(拓)へのパスが決まりタッチダウン!!キックも決まって7点追加!28-21でとうとう逆転!!
1回裏、鹿島の3rdダウンで、#12カール・ノアがパスインターセプトを見せて試合終了!!
劇的な幕切れとなりました。
いやあ…。
えっらい試合見ちまっただよ…。。。
こんなことってあるんですねえ…。
相手鹿島ディアーズからしてみれば、9割方勝利を手中に収めかけていた矢先の大逆転だけに、これはかなり悔いが残りそう…。
この試合を、オービックの代表取締役会長もご覧になっていたらしく、選手に挨拶の席に引っ張り出され、会長自身も興奮冷めやらぬといった体でコメントを残しておられました。
そりゃそうだ。こんな試合を生で観て、興奮しないわけがない。
最後は皆さんで記念撮影。
オービックシーガルズ、5年ぶりのJAPAN X BOWL進出おめでとうございます!
試合後は、千葉マリンでいつもご一緒させていただいている観戦仲間と無事合流、いい試合を見ることが出来たので、川崎市役所前交差点を右折することなく(笑)、川崎駅前の「とり鉄」で祝杯をあげました。俺は乗り鉄だけど。クハ~~~~。
一方、長居スタジアムではパナソニック電工対IBMの一戦は、これまたラスト1秒の戦いで、ようやくパナソニック電工が粘りに粘るIBMを振り切ったそうで…。
さあ。勢いはどちらに分があるか。
鹿島ディアーズは昨年のファイナル。パナソニック電工は元々地力があるチーム。その鹿島相手に大逆転を演じたオービック。
さあ、ね。勢いの分はどちらにありますか。
しっかし…。
年末の月曜夜7時の東京ドームとはハードル高いぞwww
最後に余興を二枚。
バックスタンドから見える、レフトポール際の遺構。
川崎球場から見た夕陽をご覧頂きながらお別れしたいと存じます。
最後までおつきあい下さいまして、誠にありがとうございました。
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Go! Obic Seagulls!!
ただ、正直「アメフトが心底面白いスポーツだ」と思えたのは、このときが初めてなんです。
こんなしびれる試合を見ることができたのは、たまたまですよ。
たまたまですが、こんな機会に恵まれたのは嬉しいです。
これを機会に、よりシーガルズにも熱を入れたいと思います。
QBの菅原は元々オンワード・スカイラークスの選手で、親会社の経営不振でオンワード・スカイラークス解散後は元所属選手が設立したクラブチーム、相模原ライズ(関東3部)に移籍し、「やっぱり上のカテゴリーでやりたい」と今季シーガルスに移籍した苦労人です。応援してあげてください。
法政大時代に社会人相手にライズボウルでスペシャルプレイをバシバシ決めて、そりゃ凄かったですよ。
それにしても残り1秒で同点に追いつく試合なんて、中々見ることができないですよ。小馬さんは「スポーツ観戦ばか」の神様に愛されていますね。実に羨ましい。
いや~、凄い試合でした。
ミス有り反則有りでなかなかペースが掴めずはらはらしましたが、最後にペースを掴むと…という典型の試合でしたね。
ああいった試合を、現地で生で体験できたことに感謝したいと思います。
東京ドーム、勢いはこちらにありとは思うのですが、ケガ人の回復具合が心配です…。
しかーし、次のJXBの電工戦は私がアメフトを見はじまった2007からずっと惜敗続きなので、鹿島戦以上に気合いが入るはず。これ以上にアツい試合になること請け合いです。この試合はSkyAで生中継もあります。
どうでも良いネタなんですが、ガルズの#6菅原くんですが、横浜高校の出身で、おそらくうちのなる坊と同級生じゃないかしら。
この辺の縁でなにか交流が持てれば面白いんですけどねー。