垣内社長「一定の区切り」 JR西トップ交代 (産経新聞) - goo ニュース
あまりこういう事は書きたくないのだが、あまりにもあんまりな言動なので晒し上げ。
再発防止 道筋見えぬまま
「遺族との補償交渉や再発防止策に一定の区切りがついた」。二十七日、南谷昌二郎会長とともに来月末での退任を表明したJR西日本の垣内剛社長は、その理由についてこう説明した。乗客百六人が死亡する大惨事となった兵庫県尼崎市の福知山線脱線事故から八カ月余。「最後まで責任を取るべきだ」「新社長になって何が変わるのか」…。補償交渉も再発防止策もまだ明確な道筋がついていない中での決断に、遺族らは憤りや不安を交錯させた。
垣内社長はこの日、大阪市のJR西本社で記者会見し、「被害者や遺族への対応のほか、会社の構造を変えることについても、内部の仕事としてはそれなりにできている」と退任の経緯を説明。この時期の表明について、新たに顧問となる倉内憲孝・住友電工顧問から二十二日に内諾を得たのも要因の一つだったことを挙げた。
退任時期についてはこれまで、遺族や被害者への対応と再発防止策の推進に一定の成果を上げることを最優先に、一貫して明言を避けてきた。補償交渉では垣内社長ら役員も個別に見舞いを続け、南谷会長はある被害者に「会長を辞めても呼ばれればいつでも来る。(見舞いなど)皆さんの相手は自分の仕事と思っている」と伝える場面もあったという。
しかし、一部の遺族とは具体的な補償の話し合いに入ったことはあるものの、合意に達したケースは皆無。さらに、年内に終えたいとしていた経営理念の刷新も来年三月までに先延ばししており、区切りがついたとはいえないのが実情だ。
この点について、垣内社長は「いずれも完全な形にするにはかなりの時間を要する。表には成果として出せていないが、それなりの推進態勢を整え、一定のめどがついた」との見方を示した。
会見では、新型ATS(列車自動停止装置)の設定ミスや、夜行寝台特急での子会社社員らによる料金着服など、事故後も相次いで不祥事が明らかとなったことも影響したかを問われ、「それぞれ事象が違うので、直接の関係はない」ときっぱり否定した。
そのうえで事故後の八カ月を振り返り、「それなりのことはやってきた。(退任時期は)遅すぎたとも早すぎたとも思っていない」と強調。さらに、今後も取締役にとどまって被害者対応にあたることについて「事故当時の責任者として、将来にわたって責任を背負っていく」と強い決意をにじませた。
≪一問一答≫
JR西日本の垣内剛社長と山崎正夫副社長の会見での一問一答は次のとおり。
--一定の区切りとは何を指すのか
垣内社長「けがをした方、入院した方、ご遺族の補償は全体としてまだまだだが、一部では具体的な補償交渉がスタートした。安全性向上計画のほとんどの項目に着手し、内容の充実を図っていく段階になっている」
--補償が成立したケースは
垣内社長「残念ながらまだない」
--垣内社長と南谷昌二郎会長は今後どのような役割を担うのか
垣内社長「仕事は被害者への対応が中心になる。『事故の責任を取ってやめるべきだ』『最後まで責任を取るべきだ』との意見があり悩んだが、経営責任にけじめをつけ、事故を将来にわたって背負うため、社内にとどまる。南谷(会長)はいっしょにこれまで被害者への対応をしていたので、前会長として応援してもらう」
--退任の表明が遅すぎたのでは
垣内社長「(表明の)時期についてはいろいろな考え方があるが、被害者への対応と安全性向上の二つのことに取り組んだ。全体にまだ成果が上がっているわけではないが、方向性は示せた。遅すぎたとも早すぎたとも思わない」
--厳しい状況での社長就任になるが
山崎副社長「重要な職責に緊張感を持っている。大きな仕事は二つある。遺族やけがをした被害者にどのように対応していくかがひとつ。さらにこれまで半年間取り組んできた安全最優先の企業風土づくりだ」
≪遺族「補償など中途半端」≫
垣内社長と南谷会長の退任表明は、JR福知山線脱線事故の犠牲者遺族らにも波紋を広げた。
遺族らでつくる連絡会「4・25ネットワーク」の世話人で、長男の昌毅さん=当時(18)=を亡くした上田弘志さん(51)=神戸市北区=は「安全面や補償問題などのめどが立ってから辞めると言っていたのに、まだすべてが中途半端なまま。逃げたと思われても仕方がない」と受け止める。「(事故後)すぐに辞めないことで責任を果たしたと思っているのかもしれないが、遺族にとっては不満ばかりがたまっている状態。新社長になって何が変わるのか分からない…」と話した。
ネットワーク世話人、藤崎光子さん(66)=大阪市城東区=は「垣内社長ら幹部は、もっと早い時期に当然やめるべき人。なぜこのタイミングなのかが分からない。垣内社長は、今後も補償交渉に関与するというが、冷たい対応を何度も見てきたので、ふさわしくないのではないか」と厳しい。
一人娘を亡くした兵庫県猪名川町の主婦(63)は「社長として最後まで責任を取るのが垣内さんの役目のはず。辞任は簡単だし、気も楽になるだろうが、『社長として最後まで責任を取る』と遺族に約束した言葉はどこへ行ったのか」と不信感をにじませた。
また、ネットワークの世話人の一人で、妻と妹を事故で亡くした浅野弥三一さん(63)=兵庫県宝塚市=は「これまでの社長の遺族に対する対応は納得いくものではなかった。(今回の辞任で)遺族との関係が好転するきっかけとなればいいが。単なる首のすげ替えということにはなってほしくない」と困惑気味。
一方、事故電車二両目に乗りあわせ重傷を負った小椋聡さん(36)=兵庫県西宮市=は「(時期が)中途半端な感じは受けるが、事故の担当として今後も社内に残るようなので、期待をしたい」とコメントした。
この4・25ネットワークというのは、単なるクレーマー団体なの?
社長を辞めると言えば「逃げる」と言うし、「責任を果たすまで社長は辞めない」といえば「辞めろ」なんていうし。
家族を亡くしているし、不誠実なJR西日本の体質が変わったとも思えないところはよくわかるのだが、じゃあどうすればいいのだと。
この団体の世話人の背景がどうにも胡散臭いことは、5月5日の当ブログでも触れているのだが、かけがえのない大事な家族、友人を失ったからこそ、この団体には単なるクレーマー団体に堕ちて欲しくはないのである。この団体だからこそできることが、他にあると俺は思うのだが…。
あまりこういう事は書きたくないのだが、あまりにもあんまりな言動なので晒し上げ。
再発防止 道筋見えぬまま
「遺族との補償交渉や再発防止策に一定の区切りがついた」。二十七日、南谷昌二郎会長とともに来月末での退任を表明したJR西日本の垣内剛社長は、その理由についてこう説明した。乗客百六人が死亡する大惨事となった兵庫県尼崎市の福知山線脱線事故から八カ月余。「最後まで責任を取るべきだ」「新社長になって何が変わるのか」…。補償交渉も再発防止策もまだ明確な道筋がついていない中での決断に、遺族らは憤りや不安を交錯させた。
垣内社長はこの日、大阪市のJR西本社で記者会見し、「被害者や遺族への対応のほか、会社の構造を変えることについても、内部の仕事としてはそれなりにできている」と退任の経緯を説明。この時期の表明について、新たに顧問となる倉内憲孝・住友電工顧問から二十二日に内諾を得たのも要因の一つだったことを挙げた。
退任時期についてはこれまで、遺族や被害者への対応と再発防止策の推進に一定の成果を上げることを最優先に、一貫して明言を避けてきた。補償交渉では垣内社長ら役員も個別に見舞いを続け、南谷会長はある被害者に「会長を辞めても呼ばれればいつでも来る。(見舞いなど)皆さんの相手は自分の仕事と思っている」と伝える場面もあったという。
しかし、一部の遺族とは具体的な補償の話し合いに入ったことはあるものの、合意に達したケースは皆無。さらに、年内に終えたいとしていた経営理念の刷新も来年三月までに先延ばししており、区切りがついたとはいえないのが実情だ。
この点について、垣内社長は「いずれも完全な形にするにはかなりの時間を要する。表には成果として出せていないが、それなりの推進態勢を整え、一定のめどがついた」との見方を示した。
会見では、新型ATS(列車自動停止装置)の設定ミスや、夜行寝台特急での子会社社員らによる料金着服など、事故後も相次いで不祥事が明らかとなったことも影響したかを問われ、「それぞれ事象が違うので、直接の関係はない」ときっぱり否定した。
そのうえで事故後の八カ月を振り返り、「それなりのことはやってきた。(退任時期は)遅すぎたとも早すぎたとも思っていない」と強調。さらに、今後も取締役にとどまって被害者対応にあたることについて「事故当時の責任者として、将来にわたって責任を背負っていく」と強い決意をにじませた。
≪一問一答≫
JR西日本の垣内剛社長と山崎正夫副社長の会見での一問一答は次のとおり。
--一定の区切りとは何を指すのか
垣内社長「けがをした方、入院した方、ご遺族の補償は全体としてまだまだだが、一部では具体的な補償交渉がスタートした。安全性向上計画のほとんどの項目に着手し、内容の充実を図っていく段階になっている」
--補償が成立したケースは
垣内社長「残念ながらまだない」
--垣内社長と南谷昌二郎会長は今後どのような役割を担うのか
垣内社長「仕事は被害者への対応が中心になる。『事故の責任を取ってやめるべきだ』『最後まで責任を取るべきだ』との意見があり悩んだが、経営責任にけじめをつけ、事故を将来にわたって背負うため、社内にとどまる。南谷(会長)はいっしょにこれまで被害者への対応をしていたので、前会長として応援してもらう」
--退任の表明が遅すぎたのでは
垣内社長「(表明の)時期についてはいろいろな考え方があるが、被害者への対応と安全性向上の二つのことに取り組んだ。全体にまだ成果が上がっているわけではないが、方向性は示せた。遅すぎたとも早すぎたとも思わない」
--厳しい状況での社長就任になるが
山崎副社長「重要な職責に緊張感を持っている。大きな仕事は二つある。遺族やけがをした被害者にどのように対応していくかがひとつ。さらにこれまで半年間取り組んできた安全最優先の企業風土づくりだ」
≪遺族「補償など中途半端」≫
垣内社長と南谷会長の退任表明は、JR福知山線脱線事故の犠牲者遺族らにも波紋を広げた。
遺族らでつくる連絡会「4・25ネットワーク」の世話人で、長男の昌毅さん=当時(18)=を亡くした上田弘志さん(51)=神戸市北区=は「安全面や補償問題などのめどが立ってから辞めると言っていたのに、まだすべてが中途半端なまま。逃げたと思われても仕方がない」と受け止める。「(事故後)すぐに辞めないことで責任を果たしたと思っているのかもしれないが、遺族にとっては不満ばかりがたまっている状態。新社長になって何が変わるのか分からない…」と話した。
ネットワーク世話人、藤崎光子さん(66)=大阪市城東区=は「垣内社長ら幹部は、もっと早い時期に当然やめるべき人。なぜこのタイミングなのかが分からない。垣内社長は、今後も補償交渉に関与するというが、冷たい対応を何度も見てきたので、ふさわしくないのではないか」と厳しい。
一人娘を亡くした兵庫県猪名川町の主婦(63)は「社長として最後まで責任を取るのが垣内さんの役目のはず。辞任は簡単だし、気も楽になるだろうが、『社長として最後まで責任を取る』と遺族に約束した言葉はどこへ行ったのか」と不信感をにじませた。
また、ネットワークの世話人の一人で、妻と妹を事故で亡くした浅野弥三一さん(63)=兵庫県宝塚市=は「これまでの社長の遺族に対する対応は納得いくものではなかった。(今回の辞任で)遺族との関係が好転するきっかけとなればいいが。単なる首のすげ替えということにはなってほしくない」と困惑気味。
一方、事故電車二両目に乗りあわせ重傷を負った小椋聡さん(36)=兵庫県西宮市=は「(時期が)中途半端な感じは受けるが、事故の担当として今後も社内に残るようなので、期待をしたい」とコメントした。
この4・25ネットワークというのは、単なるクレーマー団体なの?
社長を辞めると言えば「逃げる」と言うし、「責任を果たすまで社長は辞めない」といえば「辞めろ」なんていうし。
家族を亡くしているし、不誠実なJR西日本の体質が変わったとも思えないところはよくわかるのだが、じゃあどうすればいいのだと。
この団体の世話人の背景がどうにも胡散臭いことは、5月5日の当ブログでも触れているのだが、かけがえのない大事な家族、友人を失ったからこそ、この団体には単なるクレーマー団体に堕ちて欲しくはないのである。この団体だからこそできることが、他にあると俺は思うのだが…。
この団体に関しては、先の羽越線脱線事故で「尼崎事故の教訓が生かされなかった」などと、尼崎事故と関連した発言をしているらしく、自分の中では評価ががた落ちです。