小馬太郎兵衛@タコのイカ踊りぃっ!!

ブログの老後をユラユラ楽しむ悦楽ブログって言ったけどさ、もう一発くらい狙ってもいいのかな。やってもいいかな?

もそもそ先生どこへ行く?

2006-05-17 14:40:02 | 鉄ネタなんてどうよ?
ついに、というか、この時が来た、というべきか、種村直樹氏の鉄道ジャーナル撤退が決定的になった模様。
1972年以来、実に34年間にわたり連載されてきた「レイルウェイ・レビュー」が、実質的に先月発売の「鉄道ジャーナル」2006年6月号をもって事実上休載、今月21日発売の7月号には、34年間のまとめが掲載されることになったもの。

詳しくは鉄道ジャーナル社HPに掲載されているが、雑誌には「休載」と書かれているものの、鉄道ジャーナル社発行の季節誌「旅と鉄道」の名物コーナー「汽車旅相談室」も連載休止になるとのことで、30年以上続いてきた鉄道ジャーナル社と種村氏との蜜月関係が、ここにきて崩壊したと見ていいだろう。

漏れ聞いたところは、「相談室」は、質問自体の減少で、打ち切りを種村氏自身も考えていたところだったので「円満終了」というところらしいけれど、「鉄道ジャーナル」の執筆からは「撤退」らしい。直接関係筋から話を聞いたわけでもないし、ネット上を駆けめぐった話を総合するしか手だてはないのだが、おおよその輪郭はこんなところ。ここの読者で種村氏情報をお持ちの方、情報求む。

しかし、正直なところ、鉄道ジャーナル誌から他の雑誌へ乗り換える口実がついたことになる。
ここを古くからご覧の皆さんはご存知の通り、おいらは種村氏、いやさ種村先生の読者であり、種村先生を抜きにして、俺の「鉄な人生」を語ることは出来ない。
このブログでは、「おやおや」「なんたることか」「由々しき事態」「ぞっとしない」「もそもそと」「苦言を呈しておく」と、ことあるごとにいわゆる「タネ語」をネタにして、ごく一部の「わかるひとだけ分かって頂きたい」読者の皆さんに向けて書いてきたけれど、それはやはり、おいらが種村先生の文章を愛するが故の模倣であることを、ここにお断りしておく。
もはや種村先生が鉄道ジャーナル誌から撤退するのなら、俺にとってこれ以上鉄道ジャーナルを買い続ける意味はなくなる。
正直言えば、ここ2、3年は種村先生の読者であるが故に、付き合いで惰性で購入していた部分があり、雑誌の内容自体には不満を持つことが多くなった。個人情報が保護される世の中になって、列車内の撮影がおいそれと出来なくなってきたこともあり、列車ルポに面白みがなくなってきたというのもあるし、内容がマンネリ化して、1年に1度は同じテーマを掲載せざるを得ない状況になっていた。
鉄道ニュースも他の雑誌とそれほど変わらず、読者投稿欄も、どう考えてもありえなさそうな、マニアの世界でのみに通用するような、採算性を一切無視したかのような、正直言って取るに足らぬマニアの戯言が、月に20通しか投稿されなくなった。その投稿も、俺が本格的に鉄道趣味に参画した1986年、国鉄分割民営化前後の頃は、一月に200通近くもの投稿があり、そこには喧々囂々たる議論の渦があって、読み応えがあるばかりでなく、当時小学生、中学生だったおいらには、国語の格好の教材だった。今こうして、飽きもせず毎日ブログを書けるバックグラウンドは、間違いなく当時の種村先生の諸著作と鉄道ジャーナルで鍛えられていたからであると言ってもいいだろう。他の鉄道趣味雑誌とは違って「社会派雑誌」を謳い文句にしていたので、当時の小中学生には、読みこなすのには相当な能力を要したはずである。おかげで国語だけは成績がよかったw。
もはや種村先生と鉄道ジャーナル社が切れた今、このまま鉄道ジャーナル誌に固執して読み続ける理由はまるでない。俺自身の欲求に見合う、趣味的な話題を提供してくれる雑誌に乗り換えるのみである。
かといって、じゃあ来月から何を読むんだと言われても困っちゃうんだけどさ(爆)。
今更この年で「鉄道ファン」を買うわけにもいかないだろうし、「鉄道ピクトリアル」あたりに落ち着くのかなあ…。

ところで先般、久しぶりにテレビに映った種村先生をお見受けしたのだが、老けたなあ…。・゜・(ノД`)・゜・。5年前に脳の大病を患った影響か、しゃべりに力が無く、若干ろれつが回らぬところを見てしまった。本人も以前、会員制ファンクラブ「TTTT」誌上で「ものを書くスピードが落ちた」と書いていたので、止むなしとは思うのだが…。
でも、そりゃ老けるよなあ。
俺が初めて種村先生とお会いしたのが1988年。種村氏52歳、おいら13歳。
それから18年の時が過ぎ、種村氏は70歳。おいらも31で、結婚して子供もいていい年頃。
時が経ったなあ…。


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7 コメント

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種村先生 (麻生k)
2006-05-17 17:57:16
いやこの前の交通博物館の時も感じましたが時の流れって怖いですね。

しかし種村先生の記事が無くなったら本当に買う理由が無くなりますね。(ときどき載る某工大の教授のレポートを除いて)

次はケケ島さんなのかなあ。

そうなるとあの雑誌はどうなっちゃうんでしょうかね。
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そうなんだ~ (ぱこ@あゆむの嫁)
2006-05-17 18:47:07
「レイルウェイ・レビュー」終わっちゃうんだ~。

ちょっと寂しいねぇ。
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もそもそ先生 (456ゥ)
2006-05-17 22:08:59
 先日は地元で集いが開催されたにも関わらず欠席した456ゥです(^_^;)。



 横浜支部が崩壊した後、何故か個人的に先生のお供をさせて頂く機会が増え、今までに無いくらい先生と接している訳ですが、やっぱり年齢と大病を経た事による衰えが隠せませんね。心は昔と変わらないバイタリティなので尚更衰えが目に付きます。もうそろそろ悠々自適の暮らしに入ってもいいのでは?と思います。RJ誌の事は某掲示板でも色々言われていますが、「撤退」という形も止むを得ないと思います。喧嘩別れではなく円満な形での「撤退」である事を願いたいですね。



 
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種村センセ (へいちゃん)
2006-05-17 22:20:45
時の流れやな~。

いくつかの大病を乗り越えられたとはいえ、もうそんなお年になられましたか・・・。

でも70歳なんかまだまだ若いよね♪この時代。



けどさぁ・・・。

ヲタやない、ジャーナリスト的な鉄道の専門家て、少ないなぁ・・・と思う。

去年のJR事故で○×とか◆△(名前忘れた。ソレくらい取るに足らんおっさん。あ、大学の先生じゃないよ)とか出たおしてたけど、あんなバリバリのヲタにちょっと毛ぇ生えたようなんがTVでなんか言うてるの見てて、「レベル、低!」と思ったんやけど。呼ぶマスコミもマスコミや。



その点、種村先生の記事は、決してヲタ的ではなく、元記者らしく客観的で好ましいと思うのです。

残念ながら先生は技師や科学者でないので、技術的な話はあまり聞けないけど、でも制度的なところに詳しかったり、社会の背景的な部分に関する考え方は、やっぱジャーナリストなのよね。

お年を重ねられても、これからも活躍してもらいたい先生ですな。



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むむむ… (小馬太郎兵衛)
2006-05-17 23:34:15
>麻生kさん

竹島氏も、もう御歳80ですからねえ。

竹島氏がいなくなったジャーナルなど、ジャーナルじゃないような気もしますしね。どうなっちゃうんでしょう。



>ぱこさん

おぬしが鉄とは知らんかったよ。ヲタ系の血を引いているとは思ったけどさ。

「レビュー」は、種氏が死ぬまで続けて欲しかったんですがねえ…。



>456ゥさん

言葉は悪いのですが、鉄道車両によく言われるように、「寄る年波に勝てず」…というところなのでようか。最近の衰えは、先生から遠ざかっている現在でもやはり心配です。

事情はよく分かりませんが、長年の蜜月関係にあった両者だけに、ケンカ別れだけはしてもらいたくないですね。やはり引き際は綺麗にして欲しいと願わずにはいられません。



>へいちゃんさん

そういえば尼崎事故の時に、先生はほとんど出る幕はなかったような…。

桜○とか○島とか、ようわからん連中がようわからん解説をしていて、ファンからは非難囂々だったことを思いだします。
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はじめまして (さすらいの8143)
2006-06-01 17:54:38
「さすらい館」ブログ管理人のさすらいの8143でございます。

このたび、種村先生の件を取り上げましたので、トラバさせていただきました。

RJ7月号を読む限り、やはり「円満な別離」とはほど遠いように思われてなりません。某巨大掲示板で話題になっていたのですが、背景はやはり種村VS竹島の闘争なのでしょうか? もしそうだとしても、RJ社には「大人の対応」をしてほしかったところですね。



初コメントなのに長々失礼しました。

これからも宜しくお願いいたしますm(__)m
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いらっしゃいませ (小馬太郎兵衛)
2006-06-01 20:40:01
>さすらいの8143様

はじめまして。コメントありがとうございます。

別の日(確か先月21日)にエントリした記事にも書いたのですが、看板ライターだった先生に対して、編集部が誰一人としておことわりの記事を書いていなかったのは、さすがにカチンときました。ヶヶ島編集長が「最近の若者はなっとらん」という記事をたびたび書いているけれど、看板ライターに対して義理と礼節を欠いたのはどっちだと。義理も仁義も欠いているのはどっちだと。

70をすぎて、正直これ以上晩節を汚すのを見ていられない部分があるのは否定しませんが、30年以上の長きに渡ってRJの看板を背負ってきたメインライターに対して、あの仕打ちは酷すぎます。

むしろ、泥を投げつけて雑誌を出て行ってもよかったのかもしれませんが、そうしなかったのは、先生に残っているプロ根性なのでしょう。

これ以上RJを読む気にはなれないんですが…。どうしましょう?



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