スポニチ必死だな

つい最近までは、ロッテをネタにしてくれるだけでありがたい存在だったスポーツ紙も、このところ急激に存在価値を変化させているのかどうか、最近、ロッテをやたらと叩きたがるスポーツ紙が存在するようで…。

スポニチは最近、ボビーに密室で何か変なことをされたのだろうか？
でなければ、取材と称して密室に入れられ、たまたま素振りしていた（と言われている）鞭を振ったら顔面に当たっちゃったとか。
どうにも最近のスポニチのロッテ叩きというか、「ボビー叩き」は、客観的な立場から見ていたとしても、ややもすると「異常」と言われかねないレベルまで来ている。
別にボビーを叩くなとは言わないけれど、そこまでしてネガティブキャンペーンを張る価値がスポニチにあるのかしらん…？

例えば今日の朝刊のロッテネタは、これです。

ロッテが１２年までに赤字１０億円に削減 - 日刊スポーツ

ロッテの瀬戸山隆三球団社長は２９日、２００８年の赤字額が昨年と同等（約２８億円）だったことを明らかにした上で、１２年までに赤字を１０億円程度まで削減したい意向を示した。

　瀬戸山社長は０９年も大幅な削減は困難との見通しを示したが、バレンタイン監督の体制維持に要していた巨額の資金が必要なくなる１０年は「間違いなく（赤字は）減る」。同社長の計画によると、１０年に２０億円程度に減らし、さらに１年ごとマイナス５億円で、１２年には１０億円に到達できるという。

サンスポも同じような切り口で、２０１２年までに赤字を１０億円にまで減らしたい考えで、今年は２８億円の借金だったことを見出しとして訴えている。

ロッテ２８億円赤字だった！球団社長が明かす - サンケイスポーツ

ロッテの瀬戸山球団社長は２９日、２００８年の赤字額が２００７年と同等（約２８億円）だったことを明らかにした上で、１２年までに赤字を１０億円程度まで削減したい意向を示した。

　０９年も大幅な削減は困難との見通しを示したが、バレンタイン監督の体制維持に要していた巨額の資金が必要なくなる１０年は「間違いなく（赤字は）減る」。

　同社長の計画によると、１０年に２０億円程度に減らし、さらに１年ごとマイナス５億円で、１２年には１０億円に到達できるという。

これがスポニチになると、こうなります。

ロッテ　ボビーいなくなれば赤字大幅削減？（スポーツニッポン） - Yahoo!ニュース

ロッテは千葉市内の球団事務所で仕事納めを行い、瀬戸山球団社長が「来季は何が何でもＶ奪回。観客動員は１７０万人を目指したい」とあいさつ。同社長は３０億円を超える赤字を、１２年までに１０億円程度まで削減したい意向を示した。０９年も大幅削減は困難との見通しを示しつつ、バレンタイン監督の体制維持に要していた巨額の資金が必要なくなる１０年は「間違いなく（赤字は）減る」。１０年に２０億円程度まで減らし、さらに１年ごとマイナス５億円で、１２年に１０億円になるとした。

世間ではよく「ものは言い様」という言葉が聞かれるけれど、まさしく「ものは言い様」とは言い得て妙。
この３つの記事を見比べるとお分かりいただけると思うのだけれど、本文は３紙とも、表現の違いはあれど、概要はほぼ一緒。
見出しだけで印象操作してますなあ、スポニチ。

確かに３紙とも、ボビー体制でなくなる再来年からは赤字を圧縮できると記事中で触れてはいるけれど、日刊とサンスポは赤字額を４年で圧縮することに主題を置いているのに、スポニチはこの部分に着目して、「ボビーがいなくなれば赤字を圧縮できる？」と、これまたご丁寧に記事に？を付けて、あくまで球団が推測したに過ぎませんよ…とでも言いたげな見出しに仕立てているのがミソというかやり手というか逃げ道を用意したというか、なんちゅーか、本中（殴

同じ記事なのに、切り口一つ、見出し一つでこうも印象が変わる。
「情報」と呼ばれるもの一つをとってみても、どれほどのバイアスがかけられて世に流されているのかがよく分かる、またとない一例なのではないかなと。
それだけならまだしも、どことグルになってネガティブキャンペーンを張っているのかはおいらの知るところではないけれど、敢えてボビーに照準を絞って叩きまくる姿勢もここまで来ると、スポニチと名乗られているだけで、読み手のこちら側も身構えて読まざるを得ないのだ。
ボビーを叩きまくるのは構わないが、それもせいぜい読者が駅のスタンドやコンビニで１３０円を払う価値のある程度のものにしていただきたい。
現状のボビー叩きは、一マリーンズファンとしては、はっきり申し上げてドン引きです。マジで。
それでも腰を据えてこうまでして叩くのだから、おそらくはそれなりに読者の要求もあるのだろうが、おいらはここまでして必死になって叩き行為に走る新聞に、一部１３０円を払おうとは思わないねえ…。
スポニチも分かって叩きまくっているのだろうから、この方針が来年のシーズン中までに覆るとは、とても考えられないのだが…。

まあ、「記事に踊らされるな」という、またとない例でしたな。

ボビー叩きはアレとして、この赤字圧縮計画は、実は来季以降にのっぴきならない事態が待っている、あからさまな予告フラグだと思っている。
来年の銭闘も今年の比ではないくらいの熾烈なものになるだろうし、ただでさえファンに金は落とさせてもその見返りがほとんど見られない現状のファンサービスが、来季以降はどこまでないがしろにされるのか。
何せ今の時点から「ない袖は振れない」と明言しているのだから。
この姿勢だけは、ファンの皆さんも覚えておいた方がいいだろう。
ともすると球団は、赤字のためにはスクラップ＆スクラップも辞さない構えなのではないかと危惧している。
この危惧が、杞憂に終わればよいのだが…。