お散歩のときに、こんな光景を見たことはありませんか?
犬がリードを引っ張って、ハァハァいいながら早歩きをして、飼い主が
あとからついていく。
リードはピンと張り、飼い主は一所懸命に犬を引き寄せようとしている。
こういうお散歩って、犬にとっても飼い主にとっても、あまり楽しそうに
見えないんですよね。
一方、犬のサイズに関わりなく、犬と飼い主が並ぶようにゆったりと歩く。
犬が時々飼い主を見上げたり、飼い主が犬に話しかけていたりする。
微笑ましく、犬も自信に満ち溢れているようで、カッコイイと思います。
私の主観で「カッコイイ」と思うお散歩ですが、そうするためにやって
おくと良いのは、「つけ」の練習です。まずは家の中でやってみましょう。
家の中では、リードはつけないで練習します。
ご褒美のおやつで、良い位置まで誘導する方法です。この時は、飼い主は
1か所に立って動かず、犬が動くようにすることがコツです。
家の中のどの場所でもできるようになったら、飼い主は3歩ほど歩いて、
その位置をキープする練習をします。
飼い主の右側につく練習をやってみます。
①右手におやつを持って立ち、犬をよびます。飼い主はその場所から動き
ません。
②犬が近くに来たら、しゃがまずに、少しかがむ程度で、おやつを犬の鼻先
に持っていきます。パクンと食べられないように注意してくださいね。
③自分の右くるぶしあたりに、犬が前向きに来るように誘導します。犬が
立っていてもお座りしていてもかまいません。
④目的の場所に犬がきたら「つけ」と言っておやつをあげます。
⑤飼い主は少し腰をかがめた形になるので、その場で姿勢を直して立ちます。
それを3~4回繰り返します。
⑥練習が終わったら、できてもできなくても良く褒めます。練習に参加した
こと自体を褒めましょう。
◎足元で、犬が前向きになっていることを確認しましょう。
できない時は、正しい位置に手で寄せてから「つけ」→おやつでも良いですが、
何度も強制的にすることは避けます。1~2回程度です。
◎飼い主が、犬に合わせて動いては意味がありません。犬が飼い主に合わせる
ようになることが大事です。
◎練習は、1日に1回でもかまいません。毎日できれば理想的ですが、無理は
しなくて良いですからね。
犬も飼い主もストレスにならない程度、遊びの一種ぐらいの気持ちでOKです。