「タフな時代だよ」
友人がポツリと呟いた。
100円が大きな意味を持つ路上の女の子、
金銭的に恵まれた人、
通るのは同じ道。
同じ空の下で、
見えない隔てられた壁を
僕は、行き来する。
何十回、
何百回、
同じ風景を見たのか。
どれほどの回数、
同じ事を想ったか。
無限に生み出される言葉の数々。
言葉と情報に埋もれる、心。
偽りの言葉が溢れるなか、
僕は泳ぐ。
アンティーク売買が仕事だって?
冗談、言うなよ。
マトモな神経じゃ、
やってられねぇぜ。
「じゃあ、どうして続けてるのか」って?
僕の答えはシンプルだ。
世界に、
可愛い猫が居るからさ。
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2023.12
ネパールにて。
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